はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

英政府、仮想通貨マネロンの取締りを強化する法案を提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の押収を容易に

英国政府は22日、「経済犯罪および企業の透明性に関する法案」を英国議会に提出したと発表。法案の中には、暗号資産(仮想通貨)の押収、凍結、回収を容易かつ迅速に行えるようにする内容も盛り込まれている。

国家犯罪捜査局などの法執行機関が、詐欺、麻薬取引、サイバー犯罪などのマネーロンダリングに使われた仮想通貨を取り締まることを容易にするものだ。

英国の内務省、ビジネス・エネルギー・産業戦略省、重大不正行為局、財務省、法務省、企業庁は連名で次のように述べた。

ロンドン警視庁が昨年、仮想通貨の押収件数が大幅に増加したと報告しているように、仮想通貨の犯罪使用は近年著しく増加している。

法律を更新して犯罪収益移転法における当局の権限を強化することで、捜査機関が急速な技術革新に対応し、デジタル資産がさらなる犯罪の資金源となるのを防げるようにする。

この新法案は下院で一回目の議論が行われたところだ。二回目の議論は10月13日に予定されている。

会社法も改正

法案は仮想通貨の取り締まり権限強化に加えて、会社法の改正も行う。

当局には、会社設立を審査するにあたり、不正確な情報や詐欺的な情報をチェックし、却下するなどの新しい権限が与えられる。調査・執行権限も強化し、官民のパートナー機関と連携したデータ確認や、疑わしい活動の法執行機関への届出も可能とするものだ。

ビジネス・エネルギー・産業戦略相のジェイコブ・リース=モグ氏は、次のようにコメントした。

私たちは、英国が投資と起業のために世界で最も適した場所であることを望んでいる。しかし、こうした開放性が、無実の人々の身元を悪用する詐欺師や、不正な取引を隠蔽しようとする者達によって悪用されることを許してはならない。

厳格な執行措置を通じて、英国は合法的なビジネスのためにのみ開かれていることを投資家に伝えることができる。

国家犯罪捜査局のグレーム・ビガー局長は、犯罪者が「以前から英国の会社組織を悪用して犯罪や汚職の収益を洗浄しており、仮想通貨を利用するケースも増えている」と説明している。

ロシア制裁も考慮か

法案は、ロシアのウクライナ侵攻を受けて導入された「経済犯罪法」を土台としている。「経済犯罪法」は、プーチン大統領関係者に対する厳しい制裁措置(英国における資産凍結など)をより迅速に実施できるようにしたものだ。

また、オリガルヒ(ロシアの新興財閥)が英国の不動産により不正利益を隠すことを防ぐための海外企業登録制度も設立している。

ロシアに関しては、同国の財務省と中央銀行が、仮想通貨を国際決済に利用できるようにする法案に概ね合意したと伝えられるところだ。国際決済にステーブルコインを利用するためのプラットフォーム構築に向けて、複数の友好国と共同作業している可能性も浮上している。

関連ロシア、仮想通貨を国際決済に利用する法案で合意か=報道

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/01 月曜日
18:34
日経グループQUICK、ビットコイン指数の算出開始
QUICKは12月1日、円建てビットコイン指数の本格公表を開始した。試験運用から更新頻度を毎日に引き上げ、12月22日からはリアルタイム指数も提供する。暗号資産ETFなどでの利用を想定。
17:07
イーロン・マスク氏「エネルギーこそ真の通貨」、ビットコインは基づくと主張
テスラCEOのイーロン・マスク氏が「エネルギーこそ真の通貨」と主張し、ビットコインはエネルギーに基づいていると説明。一方、著名経済学者やピーター・シフ氏は「本質的価値がない」と批判を続けている。
17:01
政府・与党、暗号資産の分離課税導入を検討へ 調整開始─NHK報道
政府・与党が暗号資産投資の分離課税化を巡り調整に入ったとNHKが報道。現行は最大55%の総合課税で、制度見直し議論が年末の税制大綱へ進む見通し。
16:26
「チェーンリンク」の将来性は?トークン化市場に必須インフラ
チェーンリンク(LINK)の将来性を解説。2030年に16兆ドル規模が予測されるトークン化市場で、既存金融とブロックチェーンを接続するオラクルとして80%超のシェアを獲得。SWIFT・J.P.Morganとの提携事例も紹介。
16:00
スイ(SUI)のステーキングで高利率なのは?自分で行う方法と取引所比較
SUIのステーキング方法を徹底解説。取引所(年利最大4.28%)、ウォレット、リキッドステーキングの3つの運用方法を比較表付きで紹介。初心者向けのOKCoin Japanから、Slushウォレットでの自己管理、Haedalでの高度な運用まで、リスクと利回りを考慮した最適な選択をサポート。
15:55
ワールドコインの本人認証方法|マイナンバーカードでWLDを受け取る手順を解説
ワールドコイン(WLD)がマイナンバーカードでの本人確認に対応。World Appでの認証手順を画像付きで解説。所要時間約5分で完了し、Orb認証済みの方も追加のWLDを獲得可能。受け取ったWLDの現金化・運用方法も紹介。
15:43
ソニー銀行、米ステーブルコイン事業化に向けBastionと業務提携 子会社設立も視野に
ソニー銀行が米Bastionと業務提携し、米ドル建てステーブルコインの事業化を推進。日経報道によると2026年度の発行を計画し、ソニーグループの「経済圏」での決済活用を目指す。米国子会社設立とOCC銀行免許取得も視野に。
15:35
Ginco、Babylon Labsと提携「BTCFi 2.0」を推進
GincoがBabylon Labsと提携し、第三者への預託なしでBTCを活用できる「BTCFi 2.0」を日本で推進。業務用ウォレットGEWからBTCステーキングが可能に。
14:26
カザフスタン中銀、仮想通貨投資を計画 最大約470億円規模
カザフスタン国立銀行(中銀)のティムール・スレイメノフ総裁は、金・外貨準備ポートフォリオの一部として、仮想通貨へ最大3億ドルの投資を検討していると発表した。
11:47
テザー社CEO、S&PによるステーブルコインUSDT格下げに反論 余剰資本を強調
テザー社CEOがS&PによるステーブルコインUSDTのドルペッグ機能評価の格下げに反論した。余剰資本や米国債利回りを考慮していないと指摘している。
11:07
ヤーン・ファイナンスのyETH製品に攻撃、約4億5000万円相当が流出
イールド・ファイナンスのyETH製品が攻撃を受け、約4億5000万円相当のETHが流出。攻撃者は無限ミントの脆弱性を悪用し、約1,000ETHをTornado Cashに送金。V2・V3ボールトは影響を受けず、yETH保有者は安全に引き出し可能に。
09:15
中国人民銀行、仮想通貨取引の厳格取締を改めて要請、ステーブルコインも警戒対象
中国人民銀行が仮想通貨取引の取締強化を改めて各当局に要請した。仮想通貨関連活動の再活発化が背景にあるとみられ、ステーブルコインも警戒対象としている。
09:03
コインシェアーズ、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げ
欧州大手のコインシェアーズが、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げた。米国市場での大手運用会社への集中により、差別化や利益率確保が困難になるとの懸念を示し、ナスダック上場を控え、仮想通貨関連株式やアクティブ運用戦略など新商品の投入を計画している。
11/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、金持ち父さん著者キヨサキのBTC売却やソラナとXRPのETFの好調など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
DeFiで株式市場はどう変わる? Progmat齊藤達哉氏が語るオンチェーン金融の未来|独占インタビュー【後編】
Progmat齊藤達哉氏インタビュー後編。議決権付きトークン化株式で日本が世界初となる理由、2028年施行を目指すトークン化法のロードマップ、DeFi・AIエージェントを見据えた将来ビジョンを聞いた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧