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FTXサムCEO、企業の連鎖破綻リスク軽減のため「業界コンソーシアム」を設立提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

業界の改善案を提議

大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのサム・バンクマン=フリードCEO(SBF)は11日、相場悪化時の連鎖的な破綻を避ける目的で、業界コンソーシアムを設立すべきと発言した。

米首都のワシントンD.C.で今週11日から12日に開催されたカンファレンスで、グローバルな規制枠組みの必要性などについても語った。

現在の相場状況について、サムCEOは相場の下落トレンドや企業の連鎖的な破綻が今後も続くシナリオは「自信を持ってすでに終わったとは言い難い」とコメント。一方で、米株式のNASDAQが最高値から40%下落するなど、よほど想定外な状況がない限り「ビットコインは20,000ドル台で値動きがあまりない状況が続く可能性もある」と語った。

同氏は22年6月、「仮想通貨の冬は到来していない。業界特有の下げ相場というより、金融市場が全般的に下がっている影響だ」とコメントした経緯がある。

関連: FTX社長が語る、仮想通貨の冬を乗り越えるカギとは

連鎖的な破綻について

またサムCEOは、「困窮した市場における流動性」をテーマにした登壇で、22年5月のテラ(LUNA)崩壊騒動を皮切りに発生した恐怖心理の伝染効果(Contagion)は、業界に複数の教訓を与えてくれたと発言。透明性や法的枠組みの欠如など課題が露わになったと指摘した。

  • 業界企業の透明性(十分なリスク開示と説明)
  • 法的枠組みがまだ策定中
  • 業界企業も法的遵守を積極的に求めるべきだった
  • グローバルな法的基準(消費者保護)の欠如

サム氏は、米政府の介入が理想的だったと述べる一方で、業界側としても透明性の面で課題が残ったと指摘。例として、大手ベンチャーキャピタルThree Arrow Capital(3AC)のユーザーにはリスクに関する説明が不足していた為、リスクの実態が十分伝わっていなかった可能性があると述べた。

また、規制当局側もユーザー資金を対象に損失したプラットフォームの一部を既に調査していたが、タイミング的に法的枠組みが定まる前に事業が途中で失敗したと言及。法的枠組みが定まっていれば避けられたかもしれないと述べた。

その上で、規制当局と業界全体にとって最大の教訓は「無為無策には代償が伴うこと」だとコメント。業界全体としてより早期に法的コンプライアンスに向けて積極的に動くこともできたと考察した。

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法整備を歓迎

また、サム氏は業界全体の法整備について、ブロックチェーン業界の「規制を整備して、法の監視下に入ることが大事」だと説明。テラ(LUNA)騒動から始まった一連の連鎖的な破綻騒動は「規制の必要性を強調」する事例になったと分析、以下のようにコメントした。

我々は少ない規制を求めているのではなく、より多くの規制監督と消費者保護を求めている。

この状況はそれを思い出させるものだった。

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伝統金融への影響

他にも、FTXが株式など伝統金融と連携した取り組みを拡大していく中、今後は仮想通貨業界が伝統金融に悪影響を及ぼすリスクについて問われるとサム氏は2つの市場の重複は増えるべきだとコメント。

ブロックチェーン技術も逆に株式など複数の分野を改善する可能性を持っている点から、規制監督が増えることは分散型金融(分散型金融)と伝統金融の一体化への責任ある道のりだと語った。

関連:米イエレン財務長官「ステーブルコインは金融システムにリスクをもたらす規模にはない」

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企業の救済や介入の必要性

FTXは、デフォルト(債務不履行)に至った多数のプラットフォームの救済を積極的に行ったが、サムCEOは「本来ならFTXのような1社が多くの割合を占めるべきではない」と言及。「理想的には、より多くの選択肢があるべきだ」と語った。

さらに、CEOが9月末に退任した破産申請中のセルシウスの買収の可能性については以下のようにコメントした。

最近は調べていないが、過去の事例を基に言えばそのようなケースを調査することができるし、少なくとも何が起こっているのかを知っておきたい。

FTXは、VoyagerやBlockFiなど債務不履行に至った多くのプラットフォームに融資を提供したり買収することで、業界の窮地を度々救ってきた。これまでにも、21年8月に資産が不正流出したLiquid Globalに対していち早く融資を提供し、後に傘下に収めた経緯がある。

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今後の展望

このような状況を受けサム氏は、相場が悪化した際に2008年のリーマン・ショックのような連鎖的な伝染効果(Contagion)を阻止するため、企業やプロジェクトの救済や介入を目的としたコンソーシアム(共同事業体)を設立すべきと提案。

取引所など、複数の業界大手企業が協力してファンドを設立するシステムは、一つの選択肢として有望だと述べた。

また、世界各国で仮想通貨規制における法的リスクについては、消費者保護が少なかったり、リスクが高い地域など差があると指摘。一貫性のあるグローバルな法的枠組みを提供するべきだと述べた。

サム氏は各国の規制当局からライセンスを毎回取得するのではなく、特定の地域で取得したライセンスが他国でも通用する法的パスポートのようなシステムを考案。A国やB国、C国、D国でライセンスを取得していた場合、他の国や地域でもそれが認められる仕組みを提議した。

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