はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米国のNFT・メタバース関連の商標登録申請数が急増、前年比2.7倍

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大手企業による商標登録申請が相次ぐ

仮想通貨の冬と呼ばれる弱気相場の中、金融サービスをはじめとする大手企業が相次いで、暗号資産(仮想通貨)やNFT(非代替性トークン)、メタバース関連の登録商標の申請を行なっている。

直近の事例では、米決済大手のVisaが22日、米国特許商標庁(USPTO)に2件の申請を提出。国際送金大手のWesternUnionは 18日、仮想通貨の換金と送金、取引と仲介業務に関する3件を申請した。また、個人間決済大手のPayPalも同日、独自の仮想通貨ウォレットのソフトウェアに関する申請を提出した。

関連:Visa、NFTやメタバースに関連する商標登録を申請

PayPalではビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコインの売買が可能。今年6月、仮想通貨サービスに新機能を実装し、外部ウォレットへの入出金ができるようになった。

関連:米PayPal、仮想通貨のウォレット機能を拡張

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

関連:NFT(非代替性トークン)とは|主な特徴と将来性を解説

食品業界でも同様の動き

10月には複数の大手食品会社が、メタバースやNFT関連の商標登録を申請している。

米デルモンテ社は5日、8件の商標登録を申請。NFTとNFT関連メディア、オンラインのバーチャル市場、バーチャルレストランやショップ、食品や飲料などが対象となっている。

米クラフトフーズ社は12日、ホットドッグを模した自動車「ウィンナーモービル」(Winermobile)を商標登録申請。また、NFTとデジタルトークン、NFT市場、バーチャルフードやドリンク、レストランの展開を目指すようだ。また、NFTやバーチャルグッズのオンライン販売なども視野に入れている。

さらに米国で人気のハンバーガーチェーン「In-N-Out Burgers」、スナック菓子メーカーのTakisもNFTやデジタルトークンの導入、バーチャルフードやドリンク、バーチャルグッズの販売など対象に、USPTOに商標登録を申請した。

酒造メーカーでは、ジャック ダニエルに続き、高級アルコールブランドMoët Hennessyが9月23日、ドンペリニョンとMoet、Moet & Chandonの名称に関して、NFT及びメタバース関連の商標登録を5件申請した。

有名ブランドや著名人も

モータースポーツのフォーミュラワン(F1)や楽器メーカーのフェンダー、個人では歌手のChristina AguileraやLIZZOがNFTやバーチャルグッズの販売などを対象にした商標登録を申請している。

2022年の累計申請件数

商標法の専門家であるMichael Konfoudis弁護士は、NFT・仮想通貨・メタバース分野における米国特許商標庁への商標申請件数を月毎にまとめて発表している。

Konfoudis氏が公開したデータによると、NFT及びNFT関連商品・サービスを対象とした商標登録申請件数は、9月末までで6,366件。2021年の2142件から約3倍と劇的に増加した。メタバースとバーチャル商品・サービスに関する申請は4,168件で、1,890件だった昨年の2.2倍となり、デジタル通貨及び仮想通貨では4,317件で昨年の3,547件から約21%増加した。

メタバースとは

メタバース(Metaverse)とは、インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧