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仮想通貨相場は全面安、アラメダの財務懸念めぐりリスク回避姿勢強まる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前日の米NY株式市場ではダウが続伸、前日比423ドル(1.3%)高で取引を終えた。

主要3指数が揃って上昇しており、日本時間20時から行われる米中間選挙を見越して今後の政策面に期待した買いが入ったとの指摘もある。

中間選挙は2024年に開催される大統領選の前哨戦とされ、バイデン政権の2年間の評価について米国民の信を問うことになる。世界的なインフレ高進や経済低迷が重くのしかかる中、支持率の伸び悩むバイデン大統領にとって厳しい選挙になることが見込まれる。

ブルームバーグのレポートによれば、事前の世論調査結果に基づいて連邦議会の下院は野党の「共和党」優勢とされており、共和党が過半数を獲得する可能性があると予測した。

なお、依然として米株指数とビットコインの相関係数は高いようだ。

ArcaneResearchのアナリストであるVetle Lunde(@VetleLunde)による相関関係分析によれば、直近3.5週間におけるビットコインとNASDAQ、S&P 500(SPX)比較では、米NY時間帯やCPI発表時に相関係数が大きく上昇する傾向が確認された。

DXY(ドル指数)とは引き続き負の相関関係があり、逆相関している。

関連:ビットコインと米主要株価指数の相関係数、前四半期も0.85で高止まり|CoinGeckoレポート

なお、Justin Bennett(@JustinBennettFX)氏は先週4日時点で、来週のDXY(ドル指数)が109.30を下回れば暗号資産の大規模なラリーが再開し、逆に反発するようなら暗号資産は大幅調整するとの見立てを示していた。

現時点では110.23で推移しており、中期のトレンドラインを割り込むかどうかの局面にある。

DXY/USD週足

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.74%安の20,431ドル。

BTC/USD日足

本日夜から米国中間選挙、11日にはCPI(米消費者物価指数)発表を控えており、様子見基調となりやすいか。

英大手マーケットメーカーのB2C2は7日、仮想通貨業界の2大取引所であるバイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOと、FTXのサム・バンクマン・フリードCEOの対立を受け、顧客向けレターで「米CPI(米消費者物価指数)よりも大きな影響を及ぼす可能性がある」と警鐘を鳴らした。

「市場は現在、アラメダリサーチの大量保有するFTTの価値について、債務超過リスクに関する疑問を投げかけている」と指摘した。

米CoinDeskがリークしたアラメダの貸借対照表(B/S)情報によると、6月30日時点で146億ドルの資産を保有し80億ドルの負債があったが、資産の大半はFTXが発行するネイティブトークンFTTや流動性の低いSRM、MAPS、OXYなどのトークンだった。

FTTの大幅下落が起きた場合にアラメダが債務超過に陥るリスクなど財務懸念が広がったことに加え、バイナンスが株式売却で得たFTT保有分について、その全てを段階的に売却することを表明したことで市場の動揺を招いた。

関連:バイナンスCZ氏、「FTXトークン(FTT)を全て売却する」

FTXの親会社であるアラメダはどちらもサムが創業者であり、両社は密接な関係にある。

なお、リークされたアラメダB/Sのその他資産には、ソラナ(SOL)やセラム(SRM)など、33億7000万ドル相当のソラナチェーン銘柄も含まれている。特に時価総額11位のSOLは投資家のリスク回避売りが膨らみ前日比13.3%安、FTTが前日比15%安と下げが厳しい。

万が一に備えFTXからは資金の出金が相次いでいる。Nansenのデータによれば、ここ数日間で2億9,200万ドル相当のステーブルコインが外部流出した。

今年6月には、テラ(LUNA)プロジェクトに多額の出資を行なっていた大手VC「Three Arrows Capital(3AC)」などが連鎖破綻に追い込まれており、ネガティブな材料に対して「市場が敏感になりすぎている」との指摘もある。

関連:スリーアローズを破産に追い込んだ3つの要因とは、共同創設者が語る

一方、アラメダのCEOは「漏洩した貸借対照表は企業体のサブセットのみのものであり、さらに100億ドル以上の資産を保有している。債券市場の市況悪化に伴い、すでにローンの大半も返済済み」と主張した。

当事者のサムも、Twitterで「根拠に乏しい悪い噂が拡散されているが、GAAP(会計原則)準拠で監査済みのFTXの財務状況になんら問題はない。10億ドル以上の余剰資金もある」と弁明し、市場の崩壊を招かないよう、CZに協力を呼びかけた。

関連:クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説

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