CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン上抜けならず反落、アルト相場も売り優勢

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

25日の米NY株式市場では、ダウは前日比152ドル(0.4%)高と続伸した。一方、米国の祝日「感謝祭(Thanksgiving Day)」明けの時短取引で薄商いやApple株下落の影響もあり、ハイテク株比率の高いナスダックは0.52%安となった。

24日には、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録要旨公開で参加者の多くが利上げ減速に合意していたことがわかり、金融引き締めペースの緩和に一定の根拠を得たものの、相場反転は時期尚早だとして慎重な見解も根強い。米個人消費支出(PCE)など今週以降の重要指標も着目されやすい状況にある。

詳細:FOMC議事要旨でビットコイン底堅く推移、今後も米経済指標に注目|bitbankアナリスト寄稿

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比2.2%安の16,159ドル。

BTC/USD日足

日本時間8時過ぎからまとまった売りが出て、イーサリアム(ETH)が前日比3.9%安、ソラナ(SOL)が同9.0%安となるなど、直近反発していた主要アルトも一斉に売られた。懐を痛めた市場参加者の大半が疑心暗鬼なことから、リバウンド局面でも重さを露呈しているか。

Solana Tokenomicsのデータによれば、破綻した大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの関連投資会社であるアラメダ・リサーチの大量保有するソラナ(SOL)の内、4860万SOLがロックアップされている。

solanacompass

これはソラナの総ステーキング量の65.1%を占める規模であるが、アラメダが破産申請企業であることを踏まえると、過去の事例からすべての清算プロセスが完了するまで数年間〜10年単位を要する可能性があり、直ちに巨大な売り圧力となる可能性は低いとみられる。

ソラナの主要バリデーターStakewizによると、アラメダが独自にバリデーターを複数運営していることは長年「暗黙の了解」とされていた。

関連:ソラナの大規模なステーキング解除予約、ソラナ財団が釈明

アルトコイン相場

BTC下落に伴い前日比では下落しているものの、前週末にかけてはBNBが前週比15%、ドージコイン(DOGE)が20%上昇する場面もあった。

DOGE上昇の背景には、先日Twitterの巨額買収に踏み切ったイーロン・マスクCEOが27日に投稿した「Twitter 2.0」構想に関するスライド上で、暗号資産の決済手段に言及したことなどがある。

同氏は1日にも、ドージのモチーフとなった芝犬とTwitterの関連性を示唆する投稿を行っていた。

また、起業家のDavid Gokhshtein氏がイーサリアム共同創業者ヴィタリック・ブテリンとイーロン・マスクによるドージコインの共同開発の近況を示唆したことも思惑買いを呼んだと見られる。

ドージコイン財団は21年8月、ヴィタリック・ブテリンらをアドバイザーとして迎え、コンセンサスアルゴリズムをPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の移行支援に参画することを明かした。22年2月には仮想通貨をテーマにしたポッドキャスト「UpOnly」でドージプロジェクトへの関与を公に認め、移行計画が進んでいることを報告している。

21年9月には、ヴィタリック自身もETHのコードを応用できる可能性に言及していた。

その他銘柄では、ライトコイン(LTC)が前週比20%高、前月比27%高に。ビットコインに次ぐ時価総額のイーサリアム(ETH)建でダブルボトムを形成し、65%上昇するなどアルト相場では反発が目立った。

米SEC(証券取引委員会)の指摘するXRPやETHなどアルトコインの証券性問題について、マイクロストラテジーのMichael Saylor CEOが、「ライトコインはビットコインのようなコモディティ(商品)に分類される可能性が高い」と言及したことが好感されたとの指摘もある。

ビットコインのデジタル・ゴールドに対し、ライトコインはデジタル・シルバーと称されることもある。

なお、4年ごとに供給量が半減し、希少価値の高まる半減期は、250日(約8ヶ月)後に発生する見込み。

関連:ビットコイン半減期とは?仮想通貨価格への影響と警戒ポイントを解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/19 火曜日
16:29
世界最大の機関投資家GPIF、ビットコインや金対象の運用資産多様化について情報提供求める=報道
株式市場のクジラとして知られる年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、仮想通貨ビットコインや金を含む「低流動性資産」等に関する情報やアイデア募集を開始した。将来的に分散投資・資産運用の一環でポートフォリオにBTCを組み入れる可能性を示唆した。
13:02
ビットコイン1000万円台割り込む、高騰していたアルト急反落にも警戒感
暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインが続落。日本円建て価格で1000万円台を割り込んだ。イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などアルトコイン相場の方が下げが顕著で警戒感が強まりつつある。
11:35
CZ氏、世界の子どもに向けた「Giggleアカデミー」を立ち上げ
仮想通貨取引所バイナンスのCZ前CEOは、世界の子どもに基礎教育を無料で提供するプログラム「Giggle Academy」を立ち上げると発表した。
11:00
アバランチ財団、ミームコイン5種の保有を発表 
アバランチ財団が暗号資産(仮想通貨)AVAXのエコシステム支援のため、Coq InuやTechなど5種類のミームコイン保有を公表。コミュニティ活性化の一環として選ばれた。
10:20
今後ビットコイン現物ETFにさらなる資金流入可能性 CoinShares分析
仮想通貨投資企業CoinSharesのアナリストは、ビットコインには今後数か月の間に需要急増が起こる可能性があるとの見解を述べた。
08:20
ミームコイン熱狂でソラナのGoogle検索数急増、2018年ICOブームに類似との懸念も
次にヒットするミームコインを探すトレーダーや投資家は「BOME」プレセール型ローンチをはじめ、さまざまなプレセール型ミームコインに資金を流入させ、その多くが「出口詐欺」であることが確認されている。
07:15
SCB銀、イーサリアム現物ETF承認の今後の影響を分析
仮想通貨イーサリアムの現物ETF承認なら最初の1年で6兆円超の資金が流入する可能性があると、英大手銀行のスタンダードチャータード銀行が分析。今後のイーサリアムやビットコインの価格予想もしている。
06:20
OKX、欧州でUSDT通貨ペアを廃止 MiCA法準拠で
USDTはOKXやバイナンス、Bybitなど集権型取引所の出来高の根幹となっているためUSDTペアの廃止は取引所の収益に打撃を与えることになる。
05:50
AI・DePIN関連銘柄「Akash」、コインベースに新規上場
半導体大手エヌビディアが今週「NVIDIA GTC AI 2024」を開催することから、思惑買いで先週末にAKTやRender、ワールドコインなどのAI仮想通貨銘柄は一時的に値上がりしたが、その後反落。
03/18 月曜日
19:46
プライバシー保護と相互運用性に特化した「Partisia Blockchain」の魅力とは 専門家が動画解説|WebX STUDIO
企業や自治体からも注目される、秘匿マルチパーティ計算(MPC)を用いてプライバシー保護と相互運用性に特化したPartisia Blockchainとは。コミュニティサポーター「ぐぬぐぬたい」氏がCoinPost YouTube番組「WebX STUDIO」に出演し動画解説を行なった。
15:25
「Web3の未来をリードするのはアジアの国々」Parity Asia製品工学トップが見解示す
ブロックチェーンインフラ企業Parity Technologies Asiaは、日本で昨年開催されたWebX2023実績などを踏まえ、アジア太平洋地域の国々がWeb3の未来を形作る上で主導権を握るとの考えを明らかにした。
12:47
米検察、FTXのサム前CEOに懲役40年以上を求刑
米検察当局は、22年11月に破綻した仮想通貨取引所FTXの前サム・バンクマン=フリードCEOに懲役40年から50年の判決をくだすよう裁判所に要請した。弁護側は緩和を求めている。
12:35
イーサリアム現物ETFが5月までに承認される確率は? 海外アナリスト6名が見解述べる
米各社のアナリストら6名は、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム現物ETFが今年5月までに承認される見通しについて議論し見解を述べた。承認の上でのハードルなどについても意見している。
12:31
ビットコイン一時65000ドル割れも反発、ソラナは時価総額4位に浮上
暗号資産(仮想通貨)市場では週末にかけて急落していたビットコインが反発。前週比30%高のソラナ(SOL)はBNBを超え、時価総額4位に浮上した。
03/17 日曜日
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ETHのDencunやBTCの7万ドル割れに高い関心
今週は仮想通貨イーサリアムの大型アップグレードDencunの完了、ビットコイン価格の急反落、米金融大手JPモルガンのビットコイン現物ETF分析に関する記事が最も関心を集めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/22 18:30 ~ 21:00
東京 東京都江東区
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
重要指標
一覧
新着指標
一覧