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米株指数を受けビットコイン反発、国内発ゲーム特化型チェーンのOAS一斉上場

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

12日の米NY株式市場では、ダウは前日比528ドル(1.58%)高と反発した。

ここ数日間は、CPI(米消費者物価指数)や米連邦公開市場委員会(FOMC)発表を控えた手仕舞い売りや金融引き締め長期化懸念から売りが先行しており、買い戻しが入った。

関連:13日朝の金融市場短観|国内企業物価が過去最高に ゲーム系トークン高騰

BTCMのチーフエコノミストであるYouwei Yang氏は、FRB(米連邦準備制度)は現在ターミナルレート(利上げの最終到達点)を23年3月〜5月の500~525ベーシスポイントに設定していると指摘。

次回FOMCでは、前倒しや後ろ倒しの示唆が相場に影響を与え得るとの見解を示した。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.1%高の17,133ドル。

BTC/USD日足

米株指数の反発に伴い、BTCも米国時間から若干持ち直した。

閑散相場において米株連動するだけの方向感を欠く展開との指摘もあるが、BTC,ETHともに下値を切り上げレジスタンスライン(上値抵抗線)で揉み合っていることから、売りは一巡したとの見方がある。

FOMC後の株式市場で相場のアク抜けが意識されれば連れ高も見込めるが、金融・経済全般で相場の不確実性が高まる中、この先も予断を許さない展開はしばらく続きそうだ。

13日には、経営破綻した大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのサム・バンクマン・フリード前CEOが、王立バハマ警察によって現地で逮捕・拘留されたことがわかった。

米政府の要請および刑事告発によるもので、今後米国に身柄が引き渡され起訴される可能性がある。

FTXグループおよび関連ヘッジファンドのアラメダ・リサーチは、債務超過に陥り11月11日までに破産申請を行なった。

数々の不正行為が白日の元に晒され、金融史上稀に見る大規模詐欺事件との指摘もある中、その後もサム氏はSNS上で奔放な発言を繰り返しており、業界関係者からも厳しく非難する声が上がっていた。

関連:FTX、破産法適用を申請 対象はFTX Japan含む130社超

アルトコイン相場

個別銘柄では、前日比1.1%高のビットコイン(BTC)とは対照的に、主要アルトではBNBが前日比4.3%安と下落した。

BNB

ロイターの報道によれば、業界最大手取引所バイナンスのCEOであるチャンポン・ジャオ(CZ)氏を巡るマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑が再浮上した。

刑事告訴して立件可能か否かについて、米司法省・連邦検察官の意見が二分されていることを報じた。

同調査は、バイナンスを通じた犯罪者の不正送金が相次いだことを受け、2018年から約4年間に渡って行われたものだ。当時は各国の暗号資産規制が整っておらず、特に海外取引所では不十分なKYC(身分確認)に起因する問題も散見された。

司法省は今回、バイナンスの顧問弁護士と司法取引について議論しているとされる。バイナンス側はこの件について「セキュリティ対策やコンプライアンス対応にあたる調査チームを世界でも類を見ない水準まで拡充しており、21年11月以来47,000件を超える法執行機関の要請にも応じてきた」などと主張している。

関連:バイナンス、米司法省のマネロン関連告訴に関する報道に反論

バイナンスが11月25日に開示した、顧客の預かり資産に対する準備金証明のためのプルーフ・オブ・リザーブ(PoR)の透明性について疑問を呈する声もある。クラーケン創業者であるジェシー・パウエル氏は、「負債の開示がなく不十分」だと指摘した。

兼ねてから透明性へのコミットを進めていた大手取引所クラーケンによれば、PoRは信頼できる監査人(会計事務所)など第三者によって行われる独立した残高確認方法であり、カストディアンが顧客のために資産を保有していることを確認することを目的としている。

一方、バイナンスと提携した国際監査法人Mazarsは、バイナンスの財務健全性について残高証明および債務証明の検証を実施し、調査レポートを発表した。BTC準備金が100%以上であることを確認したほか、実際に取引させることでウォレットアドレスがバイナンスの所有物であることを証明した。

22年11月22日時点の担保比率は101%を維持しており、バイナンスが先日発表したPoR(プルーフ・オブ・リザーブ)のデータと一致したことは一定の安堵をもたらした。ただし、Binance.comにおけるビットコインの資産および負債に対象が限られることなどから、さらなる開示が望まれるところだ。

OAS

また12日には、国内発のゲーム特化型ブロックチェーンOasysのネイティブトークンOASが、OKX、Kucoin、Bybit、Gate、Huobiの5つの取引所に一斉上場を果たした。

Bybitでは、AL(アローリスト)保有者向けのパブリックセール価格0.035ドルを大きく上回る0.094ドルを付けたが、その後売り優勢に。13日昼時点では0.053ドルを推移している。

OAS/USD 1時間足

Oasysの初期バリデーター(承認者)としては、スクウェア・エニックス、セガ、バンダイナムコ研究所、GREE、gumiなど国内大手企業のほか、bitFlyerやAsterなどWeb3関連企業を中心に21社が提携・参画している。

関連:Oasys、OASの一斉上場と初のNFTプロジェクト「OASYX」発表

同日には、メインネットのローンチも発表しており、ベンチャーキャピタル(VC)などから資金流入の著しいブロックチェーンゲーム業界の成長に向け、Oasys(OAS)エコシステムの加速と採用を推進するとしている。

関連:初心者でもわかる「Oasys(OAS)」とは|特徴や仕組みを解説

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