CoinPostで今最も読まれています

フランス中銀総裁「仮想通貨企業のライセンス登録義務化を」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「ライセンス登録義務化が必要」

フランス中央銀行のフランソワ・ビルロワ・ド・ガロー総裁は5日、年頭スピーチを行った。その中で暗号資産(仮想通貨)の規制に関しても言及している。

ガロー総裁は、2022年には仮想通貨市場の混乱も一つの要因となって、金融市場のボラティリティ(価格変動)の大きさが高まったとして、次のように指摘した。

フランスは、単に、デジタル資産サービスプロバイダー(DASP)にライセンス登録を求めるのではなく、ライセンスを必須にするよう、出来る限り早急に切り替える必要がある。

MiCAが発効となるよりも、かなり前にこのことを実施し、信頼の枠組みを構築しなければならない。

2022年に起きた旧テラエコシステム崩壊からFTX破綻まで、一連の出来事がこの考えを後押しした形だ。

関連仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

FTXとは

バンクマン=フリード被告が率いていた仮想通貨取引所。2019年の創設後、急速に頭角を表し、業界最大手バイナンスに次ぐ大手取引所へと成長していた。その後に経営破綻し、昨年11月に破産申請を行なっている。

▶️仮想通貨用語集

フランスでは、金融規制当局である金融市場庁(AMF)が仮想通貨企業の登録と、ライセンス付与を担当している。大手仮想通貨取引所バイナンスも、12月に事業登録を認可されたところだ。

関連仮想通貨取引所バイナンス、フランスで登録完了

MiCA施行より前を目指す方針

ガロー総裁の言及したMiCAとは「Market in Crypto Assets」の略で、EUが2020年9月に発表した包括的な仮想通貨規制案のことである。ステーブルコインやその他の仮想通貨取引の規制に重点を置いており、ライセンス制度や消費者保護要件なども定める。

現在、最終的なMiCAの採択は2023年2月になると予想されている。正式採択後、フランスも含め欧州の各規制当局は、12~18か月をかけて、同法に基づく新たな規則の作成と適用を行う見込みだ。

このため、MiCAによる新しい規制が実際に施行されるのは、2024年以降とみられる。ガロー総裁はこれよりも早い時期に、フランスでライセンス制度を強制的なものにしたいと考えている模様だ。

関連欧州の大型仮想通貨法案MiCA、最終投票は2023年か=報道

仮想通貨の他、ガロー総裁はインフレについても話した。インフレ率は「12月には6.7%に低下したものの、まだ十分ではない」としている。

フランス中銀は、今年の終わりまでにインフレ率は4%に向かって低下していくと予想しているが、「2024年末から2025年末までに、インフレ率を2%まで引き下げる」ことを念頭に政策を行っていく方針だと説明した。米FRBもインフレ目標率を2%として金融引き締めを進めている。

関連7日朝の金融市場短観|NYダウ大幅反発 米10年債利回りは急低下

フランスの仮想通貨事情

TripleAが2022年7月に発表した調査結果によれば、フランスでは全人口の約5%にあたる340万人が仮想通貨を所有していると推定される。2021年の3.3%から1年間で1.7%上昇した形だ。

仮想通貨所有者の50%は、18~34歳の若い世代が占めていた。また、仮想通貨所有者の45%以上が、仮想通貨を商品やサービスなどの決済に使用していたという。

『早割』終了まで
0
0時間
0
0
さらに!! CoinPost読者限定割引コード提供中!
クリックしてコードをコピー
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/07 日曜日
13:00
今週の仮想通貨市場 個別銘柄の注目材料まとめ|ビットコイン・アスター・ネムや7月の大規模なアンロックなど
ビットコインは今週反発するもドイツ・米国政府による継続的な売圧や米FRBのパウエル議長の発言などに影響され63000ドル台を超えられず。7月には多くの仮想通貨銘柄のトークン解除イベントがあり、アルトコイン一部への影響が懸念されている。
11:31
ビットコイン相場900万円割れ、弱地合い脱却までもう少しの辛抱か|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが、マウントゴックス(Mt.Gox)懸念などで900万円割れまで暴落した今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン相場を分析。来週以降は、アク抜けからの復調までもう少しの辛抱か
11:00
週刊仮想通貨ニュース|バイナンスの11銘柄の監視対象追加に高い関心
今週は、仮想通貨取引所バイナンスによる11銘柄の監視対象追加、ドイツ政府によるビットコイン大量売却に対する議員の反対意見、マウントゴックスの弁済開始に関するニュースが最も関心を集めた。
07/06 土曜日
13:40
日本人発Napier FinanceのNPRトークン、DeFi大手Convexが採用
分散型金融(DeFi)利回りトークン化プロトコル「Napier Finance」は、Convex FinanceがveNPRを導入したと発表した。
12:00
2024年前半の仮想通貨盗難額2000億円、前年比で2倍に
米ブロックチェーン分析企業TRM Labsは仮想通貨の盗難に関する分析を発表。2024年上半期の被害額が前年比で倍増したと報告した。
10:30
英国で労働党に政権交代 仮想通貨政策の行方は?
英国で下院総選挙が行われ労働党に政権交代した。今後のビットコインなど仮想通貨をめぐる政策の行方について識者が意見している。
09:20
Multicoin Capital、ソラナを米政治活動委員会に寄付へ
米国で仮想通貨の革新が推進されるようにするため、Multicoin Capitalが、最大100万ドル相当の仮想通貨ソラナを政治活動委員会に寄付することを発表した。
08:20
USDCが大量新規発行、押し目買い狙いか 仮想通貨相場底打ちはいつ?
マウントゴックス返済分を含むこれらの仮想通貨ビットコインは今後清算されていく公算が高いが、売却の終了が相場の底を示す「可能性が高い」と一部の有識者は指摘している。
06:30
大口による大量売却が増加傾向、バイナンスへ9,500 BTC(860億円相当)入金 
先週6月27日より、2つの仮想通貨ウォレットから、9,500 BTC(860億円)を取引所バイナンスに入金されており、大量に清算した可能性が浮上した。
07/05 金曜日
15:57
マウントゴックス、債権者への返済を実施
マウントゴックスが債権者への返済を開始。ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)による弁済を暗号資産(仮想通貨)取引所などを通じて実施した。
14:30
ソラナ基盤のGPUトークン化プロトコルCompute Labs、4.8億円の資金調達に成功
ソラナ基盤の GPUトークン化プロトコルを開発する Compute Labs は、プレシードラウンドで約4億8,430万円の資金調達に成功したと発表した。
12:47
ビットコイン5月安値割り込み大幅下落、相次ぐ大口売りで相場に警戒感
暗号資産(仮想通貨)相場では、ドイツ政府関連ウォレットからの巨額送金やマウントゴックス(Mt.Gox)債権者の弁済売り懸念などを受け、サポートラインを割り込んだビットコインが暴落した。アルトコイン相場ではイーサリアムやXRP(リップル)などのパニック売りにつながっている。
12:15
松井証券が「フォートナイト」でゲーム公開へ 若年層の投資への関心引き出す狙い
松井証券は、人気ゲーム「フォートナイト」のメタバース上に、投資要素を入れた独自ゲームを公開すると発表した。
12:00
Bittensor、コミュニティが仮想通貨の盗難被害に
12億円相当の仮想通貨TAOが盗難された可能性のある攻撃について、AIプロジェクトBittensorが攻撃の詳細を公表。問題の原因を特定している。
11:15
ドイツ政府によるビットコイン大量売却に反対、連邦議員「売却せずに国家戦略準備金にすべき」
ドイツ政府当局による連日の仮想通貨ビットコイン清算について、同国のジョアナ・コタル連邦議員は市場への影響を理由に批判しビットコインをそのまま保有すべきと主張している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/07/11 18:00 ~ 20:30
東京 Crypto Cafe&Bar クリプトカフェアンドバー
2024/07/17 09:00 ~ 18:30
東京 東京ミッドタウン八重洲
2024/07/18 ~ 2024/07/19
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧