TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

7日朝の金融市場短観|NYダウ大幅反発 米10年債利回りは急低下 FRBの急速な利上げ期待が後退

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

1/7(土)朝の相場動向(前日比)

    伝統金融

  • NYダウ:33,659ドル +2.2%
  • ナスダック:10,591ドル +2.7%
  • 日経平均:25,973円 +0.6%
  • 米ドル指数:103.8 -1.1%
  • 米国債10年:年利回り3.56% -4.2%
  • 金先物:1,871ドル +1.6%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:16,906ドル +0.3%
  • イーサリアム:1,266ドル +1.1%

本日のニューヨークダウは大幅反発。700ドル超えの上げ幅を記録した。昨夜発表の2つの米経済指標が材料視された格好だ。

2022年12月の米雇用統計とISM非製造業景気指数が6日夜に発表された。雇用統計では非農業部門の雇用者数が22.3万人増え、失業率(市場予想3.7%)も前月の3.6%から3.5%に改善したが、賃金の伸びは緩やかだった。労働市場が強い状態を示した。また、ISM非製造業景気指数は49.6となり、前月の56.5および予想値を大幅に下回った。企業の支出額の上昇などが鈍化しつつあり、インフレ率が緩和していることへの期待が示唆された。これを受け米国債利回りが急低下しているなか、FRBの最終的な米利上げ幅を巡る観測が後退したとみられる。

一方、米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、上述の米雇用統計についてCNBCとのインタビューで、「私の見通しは変わらない。米経済は昨年の夏場の活況から継続的に低下していくだろうと見込んでいる。インフレはまだ過度に高く、こうした不均衡を解決しなければならない」と述べた。なお、インフレ抑制に向け一段の利上げを実施し、24年に入っても金利をピーク水準で維持する必要があるとの見解を再び示した。

次回のFOMCは1月31日〜2月1日の両日に開催される予定。CME FedWatchによると、0.25%利上げの予測が約74%。前回12月では0.5%と上げられたことから、継続的な利上げ緩和になる見通しが強い。この点に関してボスティック総裁は同インタビューで労働市場の改善で0.25%利上げの可能性もあるとコメントした。

出典:CME

米国株市場

米国株は米国債利回りの低下に伴い全面高の展開になった。個別銘柄では、コストコ+7.4%、ワールド・レスリング+18%、アマゾン+3.7%、マイクロソフト+1.3%、アップル+4%、テスラ+2.8%、メタ+2.5%、コインベース-0.8%、シルバーゲート・キャピタル-2.6%。なお、来週から決算発表シーズンに入る。

アマゾンに関しては5日に18,000人以上の人員削減を計画していることが明らかになった。18,000人の人員削減は、アマゾンの全世界の従業員数約30万人の6%に相当。倉庫スタッフを含む150万人の約1.2%となる。一部からは、アマゾンの大規模人員削減は景気後退の始まりの兆候とされている。

関連米アマゾン、1万8000人の大規模リストラ方針を発表

同社は昨年9月、P2Pのオンライン決済のCaixaBankなど4社と共に欧州中央銀行のデジタルユーロのテスト参加に選ばれている。

関連アマゾンら5社、デジタルユーロの実験参加へ

また、テスラについては株価が6日に今年の安値を更新し一時101ドルまで下落。2020年夏以降の安値になった。インフレによるEV自動車の需要減少やライバルの米フォードや韓国の起亜自動車の売上上昇、イーロン・マスク氏のTwitterへのリソース分散および約400億ドル相当のテスラ株売却といった要素が株価の下落を加速させたとみられている。

テスラは今も9,720 BTCのビットコインを保有しているとされる。

出典:Tradingview

関連国債と金利の関係、仮想通貨市場への影響について解説

仮想通貨相場

仮想通貨市場はNYダウの反発を受け連れ高した。ビットコイン(BTC)などの銘柄は小幅高の展開になった。ビットコインは一時17,000ドルに到達した。

出典:バイナンス

また、仮想通貨取引所マウントゴックスは昨日、弁済期限日などをさらに延期したことがBTCの売り圧緩和として材料視されたようだ。

関連マウントゴックス、債権者の弁済期限日などを延長

アバランチ(AVAX)は前日比で小幅安。米グレースケールが主要銘柄ファンド「Digital Large Cap Fund」のポートフォリオからAVAXを売却し、既存の保有銘柄の運用に充てたことが報告された。Digital Large Cap Fundは、ビットコイン、イーサリアム、エイダ、ポリゴン、ソラナの5銘柄で運用されている。

一方、Synthetix(SNX)はグレースケールの「DeFi Fund」に復帰した。DeFi Fundのポートフォリオには現在UNI、AAVE、MKR、CRV、COMPの5銘柄がある。

1月の重要な経済指標

  • 1月12日:米消費者物価指数(CPI)
  • 1月13日:1月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
  • 1月18日:米12月小売売上高・卸売物価指数(PPI)/コア
  • 1月20日:日本12月全国消費者物価指数(CPI)

関連仮想通貨市場も注視する「ドルインデックス(ドル指数)」とは|初心者向けに解説

仮想通貨・ブロックチェーン関連株(前日比/前週比)

  • コインベース|33ドル(-0.8%/-6%)
  • マイクロストラテジー|160ドル(+2.4%/+13.%)
  • シルバーゲート・キャピタル|12.2ドル(-2.6%/-30%)

仮想通貨関連サービスを提供する米シルバーゲート・キャピタルについては、5日に2022年4Q(10月から12月)における暫定的な財務指標などが発表された。デジタル資産の顧客の預金額が22年9月末の約1.5兆円(119億ドル)から同年12月末に約5,060億円(38億ドル)に減少するなど、経営状況が厳しいことが明らかになった。発表を受けて同社株は一時49%安と上場来最大の下げ幅を記録した。なお、JPMorgan ChaseとBofA Securitiesは同社株の評価を格下げした。

出典:Tradingview

関連米シルバーゲート、22年4Qに仮想通貨関連の預金額が激減https://fx.minkabu.jp/news/247518 従業員40%削減へ 

また、コインベースについては、米投資銀行Cowen & Co. Analystが5日に目標株価を75ドルから36ドルに大幅に引き下げた。CowenのアナリストStephen Glagola氏とGeorge Kuhle氏はレターで「COINの月間出来高は2021年11月以降、毎月一貫して減少しており、マクロ経済環境や仮想通貨価格へのFTX伝染リスクを考慮すると、2023年に個人投資家の出来高が安定または回復する可能性は低いだろう」と予測したという。

関連仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

GMラヂオ第二弾 アーカイブ

今回の特別ゲストは、Web3(分散型ウェブ)大手企業アニモカ・ブランズの会長を務めるYat Siu氏と、Darewise EntertainmentのBenjamine Charbit氏が参加。Web3ゲーム・NFTの今の課題やDarewiseの自社タイトル第一弾「Life Beyond(ライフ・ビヨンド)」、そして業界の展望について語っている。

関連第2回「GM Radio」開催へ、ゲストはWeb3大手アニモカ・ブランズの会長ら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
SOLやXRPが上昇、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧