はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

アマゾンら5社、デジタルユーロの実験参加へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CBDCに実験にアマゾンらが参加へ

欧州中央銀行(ECB)は16日、デジタルユーロのテストを行うため、IT大手アマゾンら参加企業を5社選んだことを発表した。

デジタルユーロは欧州の中央銀行デジタル通貨(CBDC)。今回選ばれた5社は、デジタルユーロのユーザーインターフェースのテストに参加する。このテストは、デジタルユーロプロジェクトの「2年間の調査期間」における重要段階であるとECBは説明。2023年の1Q(1月から3月)にはテストを終了させ、結果を公表する計画だ。

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。暗号資産(仮想通貨)との大きな違いは、CBDCはデジタル上の法定通貨であること。

▶️仮想通貨用語集

関連中央銀行デジタル通貨(CBDC)とは|ビットコインとの違いと主なメリット

今回選ばれた5社は、それぞれが1つのユースケースに特化して開発に参加。テストに参加する企業名と、各社が担当するユースケースは以下の通りである。

  • アマゾン:eコマースの決済
  • CaixaBank:P2Pのオンライン決済
  • Worldline:P2Pのオフライン決済
  • EPI:販売時点情報管理システム(POS)の支払い人の決済
  • Nexi:POSの受取人の決済

上記5社が参加する共同開発では、デジタルユーロのために開発されている技術が、各企業によって作られる仕組みと、どのくらい適合できるかをテストする。一方で、今回開発されるテスト版を、デジタルユーロプロジェクトで今後も利用する計画はないとした。

今回のテストに関しては、今年4月から5月にかけて参加企業を募集。54社の中から上記5社を選定したという。ECBは選考理由を「54社全てが参加に必須の条件を満たしていたが、各ユースケースに最も適した企業を選んだ」と説明した。

デジタルユーロの2年間の調査期間は、2021年10月から2023年10月まで。この調査期間が終了した後に、正式にデジタルユーロの開発を開始するかを判断するという。

デジタルユーロの取り組み

CBDCの開発では中国など先行している国もあるが、欧州や日本、米国など多くの国が検討段階にある。

関連デジタル人民元、中国・北京のATM3,000台で現金交換が可能に

デジタルユーロのプロジェクトについては、これまでも企業の参加が明らかになっていた。2020年10月には、イーサリアム(ETH)のソフトウェア企業ConsenSysが、デジタルユーロの実験に参加すると発表。同社は主に、デジタルユーロの発行や管理、証券の引渡し(Delivery)と代金の支払い(Payment)両方を行う「Delivery Versus Payment(DVP)」、台帳の互換性に関して技術や専門知識を提供するとした。

関連米ConsenSys、デジタルユーロの実験に参加──デジタル証券連携を視野にDVP決済などで技術提供

また今年2月には、デジタル通貨に特化したシンクタンク「デジタル・ユーロ協会(DEA)」が、米リップル社との提携を発表。リップル社はDEAと共同でCBDCの研究開発に取り組むとした。リップル社は現在、CBDCに関する事業にも注力している。

関連デジタル・ユーロ協会(DEA)が米リップル社と提携、欧州のCBDC研究開発に協力

関連リップル社などが参加、米デジタルドル・プロジェクトがCBDCサンドボックスをローンチ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/03 金曜日
13:30
アーサー・ヘイズ、「フランス債務によるユーロ増刷はビットコインを上昇させる」
著名アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、フランスの債務問題によるユーロ増刷が仮想通貨ビットコイン価格を押し上げると予想した。ドイツ・日本の資本還流の可能性も指摘する。
10:40
ビットコインに10月の季節的追い風、「アップトーバー」で高騰の可能性=アナリスト分析
ビットコインの10月高騰傾向「アップトーバー」に注目が集まっている。ブルームバーグ、ヤフーファイナンス、JPモルガンなどの分析をもとに、その背景にある季節要因や市場材料を解説。
10:02
スイ財団、エセナ、スイ・グループが独自ステーブルコイン「suiUSDe」「USDi」立ち上げへ
仮想通貨スイのトレジャリーであるスイ・グループと、スイ財団、エセナが協力し、独自ステーブルコイン「suiUSDe」「USDi」を発行する計画だ。特徴など詳細を解説する。
09:45
トークン化株式xStocks、「Wallet in Telegram」に対応拡大へ
トークン化株式のxStocksは、テレグラム向けの仮想通貨ウォレットWallet in Telegramに対応を拡大すると発表。10月の終わりから段階的にローンチする計画である。
08:45
イーサリアム「フサカ」、ホレスキーテストネットで稼働開始
イーサリアム開発者はホレスキーテストネットで次期アップグレード「フサカ」が稼働したと報告。10月14日と28日に他のテストネットで実施後、12月3日のメインネット実装を予定している。
08:10
ビットコイン12万ドル突破、米政府閉鎖で無政府資産として再評価強まる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコイン市場は10月1日以降、上昇基調を強め、3日にはついに12万ドルを突破した。米政府の閉鎖および財政問題が続くなか、ビットコインの「無国籍資産」としての特性が市場で強く意識されている。
07:40
XRP財務戦略を拡大へ、ナスダック上場のVivoPowerが約28億円を調達
仮想通貨XRPの財務企業VivoPowerは、普通株の追加発行で約28億円の資金を調達したことを発表。調達した資金はXRP財務戦略の拡大と負債の返済に活用するとした。
07:40
デジタル証券とステーブルコイン連携、日本版トークン化MMF実現へ
三菱UFJ信託銀行子会社のProgmatが315組織による日本版トークン化MMFの検討結果を発表。ステーブルコインと連携し、ブロックチェーン上で証券取引から決済まで完結する仕組みの実現を目指す。国内デジタル証券市場は5,189億円規模に成長。
06:50
スペインBBVA銀、ビットコインとイーサリアムの24時間取引を開始
スペインの大手銀行BBVAが同国の主要金融機関として初めて24時間体制の仮想通貨個人取引サービスを開始。顧客はモバイルアプリを通じてBTCとETHの売買が可能となった。
06:20
ナスダック上場のフィテル、2.2億円相当のPUMPを購入 株価は下落
ナスダック上場の豪フィテル・コーポレーションがミームコイン発行プラットフォーム「パンプファン」のネイティブトークンPUMPを150万ドル分購入した。アークインベストが最近のレポートでパンプファンを高く評価している。
05:55
「金と比べて過小評価」、ビットコインの年末価格を16.5万ドルと予測=JPモルガン
JPモルガンのアナリストがビットコインの年末価格を16万5000ドルと予測。また、シティグループは13万3000ドルと予想。BTCは3日に12万ドルを突破した。
05:35
米CME、仮想通貨先物とオプションの24時間取引を2026年初頭に開始
米CMEグループが仮想通貨先物とオプション取引を週7日24時間体制で提供すると発表した。規制審査を経て2026年初頭に開始予定で、高まる顧客需要に対応。
10/02 木曜日
18:50
日本の暗号資産投資家67%が長期保有を選択ーBinance Japan調査
Binance Japanが実施した1,076名への調査で、日本の暗号資産投資家の67.1%が長期保有を選択していることが判明。収益性を最重視し、XRPが人気1位に。税制の影響で短期売買より長期投資が有利な日本独自の投資傾向を詳しく解説。
17:48
ブロックチェーンゲーム開発のDJT、魁 三国志大戦など2作品のサービス終了と事業転換を発表
double jump.tokyoが創業以来の主力事業だったブロックチェーンゲーム開発からの事業転換を表明した。新規流入が伸び悩んだ際に崩壊するトークン経済圏の限界が露呈する中、OASトークンを軸としたトレジャリー事業とN Suite事業に注力し、Web3の基盤整備企業への転身を目指す。
17:00
Baseトークンのエアドロップ対策をわかりやすく
コインベース支援のL2「Base」が独自トークン発行を検討。エアドロップの可能性、想定される配布条件、メタマスクでのブリッジ方法からDeFi活用まで解説。価格目安やリスク対策も網羅。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧