はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米FRB、仮想通貨銀行「Custodia」のメンバーシップ申請を否認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨のリスクを懸念

米連邦準備理事会(FRB)は27日、暗号資産(仮想通貨)などのデジタル資産に関する銀行サービスを提供する「Custodia Bank」が提出していたメンバーシップ申請を否認したことを発表した。

Custodiaのビジネスモデルと仮想通貨に特化した事業は、安全性と健全性で重大なリスクがあると主張。法律で定める必要要件を満たしていないと、FRBは否認の理由を説明した。

同社はワイオミング州で認可を得ている「特別目的預託機関(SPDI)」。サービス内容には、デジタル銀行の運営やデジタルドルの発行、カストディなどが含まれる。FRBによると、Custodiaのサービスには連邦預金保険が適用されていない。

SPDIとは

米ワイオミング州の金融機関の形式で、「Special Purpose Depository Institutions」の略。SPDIは従来の銀行業務を行いながら、仮想通貨のサービスを提供できる。ただし、顧客の法定通貨預金での融資は通常は禁じられている。

▶️仮想通貨用語集

FRBのメンバーシップには、州に認可された商業銀行も条件を満たせば参加することが可能。FRBのメンバーになれれば、それぞれが12の連銀の監督下で運営を行うことができ、顧客に対しては信頼性を向上させることができる。

否認の理由についてFRBは、同社のリスク管理のフレームワークが、仮想通貨の対策として不十分であると指摘。例としてマネーロンダリング対策(AML)やテロ資金供与対策(CFT)が十分に行えていないと主張した。

今回FRBに申請が認められなかったことについてCustodiaは声明を発表。 Caitlin Long CEOは「我々は仮想通貨について、米国の銀行システムにも安全で、規制に準拠したサービスを提供している」と主張した。また、「従来の銀行に適用される水準以上の要件や規制にも積極的に準拠しようとしている」と説明している。

そしてLong氏は、FRBの各種申請の取り扱いには問題があると指摘した。

関連米FRBら、仮想通貨が銀行にもたらすリスクについて警告

マスター口座の申請

同氏がFRBの対応を問題視する背景には、Custodiaが行ったマスター口座の申請がある。同社は昨年6月、マスター口座への申請に関する決定を遅らせたとして、FRBとカンザスシティ連銀を原告とする訴状をワイオミング州地方裁判所に提出していた。

米中銀のシステムを利用するにはマスター口座を開設する必要があるが、仮想通貨銀行などの金融機関は、この口座を開設する許可が付与されにくい現状がある。

FRBは同年8月、仮想通貨を扱う企業やフィンテックなど新しい種類の金融機関を念頭に、マスター口座開設に関わるガイドラインを発表。こうした金融機関に対しては一般的に、より厳格な審査が行われるという内容を盛り込んだ。

関連米FRB、仮想通貨企業の連銀口座開設に関する新ガイドラインを発行

昨年1月にはFRBのJerome Powell議長が「SPDIにマスター口座の開設を許可することは、これまでにない重大な前例を作るケースであるため、慎重に審議している」と発言している。

Custodiaのマスター口座の申請については、現在も保留されている模様だ。

関連金融庁参事官「仮想通貨交換業には銀行並みの国際ルールが必要」

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/31 月曜日
17:51
SBI VCトレード、gumi株主向けにビットコイン1,600万円分を抽選配布キャンペーン
SBI VCトレードがgumi株主向けに総額1,600万円相当のビットコインを抽選配布する。口座開設とエントリーで参加可能な注目の株主優待キャンペーン。
15:07
イーロン・マスク、連邦政府DOGE省と仮想通貨ドージコインの関連性を否定
イーロン・マスク氏が米ウィスコンシン州のタウンホールミーティングで、トランプ政権の連邦政府効率化局(D.O.G.E)と暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)の間に関連性はないと明言した。今年2月のドージコインのマスコット表示で生じた市場の思惑は誤りだったことが改めて確認された。
14:10
メタプラネットがビットコイン購入へ 総額20億円の第10回普通社債を発行
株式会社メタプラネットは総額20億円の第10回普通社債を発行し、調達資金をビットコイン追加購入に充当。24日時点の保有量は3,350BTCとなり、積極的な買い増しを継続する方針だ。
13:03
米バンカメ「貿易戦争の資産逃避先ではゴールドが圧倒的優位」
バンク・オブ・アメリカのファンドマネージャー調査で、トランプ関税を背景とした貿易戦争時の避難資産として、金(ゴールド)が仮想通貨ビットコインより圧倒的に好まれていた。投資家の避難先として注目されているのが、パクソス社が発行するPAXG(Pax Gold)やテザー社が発行するXAUT(Tether Gold)、国内では三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が発行するジパングコイン(ZPG)がある。
11:16
仮想通貨市場など全面安 命運を左右するトランプ関税発表が4月2日に迫る
4月2日に迫るトランプ米大統領の関税発表が株やビットコイン(BTC)市場に大きな不確実性をもたらしている。著名投資家は今年最大の市場イベントと位置づけ3つのシナリオを提示した。一方、ピーター・ブラントはビットコイン(BTC)の65,600ドルへの下落リスクを警告している。
09:51
金融庁、仮想通貨のインサイダー取引規制導入か 「金融商品」に分類する法改正案提出へ=報道
日本経済新聞の報道によれば、金融庁が2026年を目途にビットコインなど仮想通貨を金融商品とする金商法改正案を提出予定。暗号資産(仮想通貨)のインサイダー取引規制も新設する見込み。
03/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米州政府や企業のBTC投資動向やリップル社のSECへの追加上訴撤回など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次市況:1300万円台で揉み合う展開と今後の見通し|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次分析。トランプ政権の相互関税懸念と米経済指標の動向を背景に、1300万円台で揉み合うビットコイン相場。現物ETFへの資金流入が続く中、今後の展望を詳細に解説
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税の影響分析に高い関心
今週はSBI VCトレードによるステーブルコインUSDCの取引開始、トランプ関税の影響分析、世界最大級のオンライン証券会社によるトランプ氏言及の仮想通貨4銘柄追加に関するニュースが最も関心を集めた。
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧