はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

強気の投資家が、ビットコイン価格5,000ドルまで暴落すると予想する理由

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トム・リー氏の強気予想
米調査会社のトム・リー氏は、年末のビットコイン価格目標は3万ドルと再度断言、強気予想を崩していない。しかし、ビットコインの将来を信じる投資家でも、過去の経験から底値割れで一旦5000ドルを下回るとの見方もある。

トム・リー氏の強気発言

米調査会社ファンドストラット社のトム・リー氏は、2018年12月までのビットコインの価格目標は3万ドル(330万円)だと再び断言しました。しかし、他の買い手は、短期なビットコインの動向に関して、リー氏ほど楽観的ではありません。

今年5月には、ビットコインFXで人気を博す「BitMEX」のCEOアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏が、 「バブルが起きないことを確かめるため、2017年のような急激な高騰が始まる前に、5,000ドル(約55万円)まで下落する。ボラティリティーは高ければ高いほど良い。」 などと発言しました。

また今週は、シェイプシフトのCEOエリク・ブアヒーズ(Erik Voorhees)氏や仮想通貨投資家のアンソニー(Anthony Pompliano)氏が、ヘイズ氏の市場心理に対して共鳴し、弱気市場はまだ終わっていないと言及しています。

回復前の下落

出典:TradingView

CNBCのCrypto Trader(仮想通貨トレーダー)の番組内で、デジタル資産の取引所シェイプシフトの設立者でありCEOのブアヒーズ氏は、以下のように発言しています。

暴落は落ち着いたものの、この弱気相場は簡単には終わらないだろう。 一般的にこのようなバブルでは、数ヶ月間の下落トレンドの後にしばらく底値付近で揉み合い、価格を一定に保つものだ。ただ、暴落期間は通り過ぎたと考えている。

ブアヒーズ氏は、ビットコインの弱気相場が終わっていないという考えに変わりはないものの、大幅下落が一服したことを理由に、仮想通貨市場の動向について比較的楽観的な観点を示しました。

先週Diar researchは、「8月6日からおよそ三週間ビットコインの値が6,000ドル(約66万円)半ばで安定していることが示すように、ビットコインのボラティリティレートは、14ヶ月連続で下落した」と報道しました。

ビットコイン価格は、2012年、2014年、2017年と、いずれも最高値から80%もの暴落後に急反発しており、ビットコインは急騰する前に一度大きな押し目を作った後、しばらく横ばいで価格が安定する時期が訪れるとしています。

ここ3週間ほど6,300〜6,700ドル(約70-75万円)の間で安定しているビットコイン価格ですが、次に来る大きな値上がりの波を支えるためには、力を溜めて安定性を見せる必要があります。

アンソニー氏は、ビットコインが10,000ドルに回復するまでに、3,000ドル台(約33万円)まで一旦下落(その後に急反発)するだろうと予測しており、ブアヒーズ氏やヘイズ氏よりも厳しい見方をしています。

最終データを分析したところ、あまり良くない結論に達した。

それは、ビットコインが再び10,000ドル台に回復するまでに、最悪の場合3,000ドル(約33万円)あたりまで下落する可能性があるということだ。仮にこの分析が正しければ、BTC価格はあと50%程度もの下値余地があることになる。実際にこれが起こった場合、壊滅的な状況になるだろう。

年末のビットコイン価格は

このように、一部アナリストは、ビットコイン価格が急回復するまでに、5,000(約55万円)から4,000ドル(約44万円)、あるいは3,000ドル(約33万円)まで下がると見ていますが、それでも大半のアナリストは、年末までに1万ドル(約110万円)から1万5,000ドル(約167万)ぐらいまで回復するとの予想で一致しています。

ただし、ビットコイン価格がどこまで下がり、どの地点から回復し始めるのかを推測するのは極めて困難であり、専門家やアナリストの予想は、日々変化しているのが実情です。

ビットコインの今後を予測するために投資家にとって大切なことは、中間トレンドをしっかり見るということ、実際に価値や市場占有率などの指標を確認、分析することだと言えるでしょう。

CoinPostの関連記事

ビットコインの価格を予想する1つの指標が明らかに|米有名アナリストの見解
米国投資コンサルタント企業FundstratのアナリストTom Lee氏は、CNBCの経済番組Trading Nationに出演し、ビットコインの相場とエマージング・マーケット(新興市場/EM)との関連性を語りました。
仮想通貨ビットコイン価格予想が驚異の「的中率95%」:米CNBC経済番組が逆指標に
投資家のCanfield氏は、米大手メディアCNBCの経済番組「FastMoney」のビットコイン価格予想が高確率で逆指標になっており、ある意味優れていると皮肉発言。弱気予想で価格が上昇、強気予想で価格は下落していると指摘した。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/05 土曜日
13:30
DeFiのTVL、12月から30%下落 世界経済不安とトランプ関税政策の影響鮮明に
米国の関税政策やインフレ懸念を背景にDeFiの預かり資産総額が12月のピーク時から約30%減少している。識者はイノベーションやRWAが回復の鍵になるとの見解を示した。
12:55
ビットコイン開発者 量子コンピュータ対策のハードフォークを提案
仮想通貨ビットコイン開発者が量子コンピュータからの資産保護のため、古いアドレスから安全なウォレットへの強制移行案を提案。マイクロソフトの新技術「マヨラナ・ワン」開発で量子脅威が現実味を帯びる中、仮想通貨業界全体で対策議論が加速している。
11:00
ソラナ基盤DePIN「XNET」、通信大手AT&Tと提携 WiFiホットスポット提供へ
ソラナベースのDePINプロジェクト「XNET」が通信大手AT&Tと提携した。AT&Tユーザーも、XNETによるWiFiホットスポット網を利用可能となる。
10:00
PayPalとVenmo、ソラナとLINKの取引サービスを追加
決済大手PayPalとVenmoが仮想通貨サービスを拡充し、ChainlinkとSolanaの購入・保有・販売・送金に対応。サービスは米国居住者に限定される。
09:05
世界同時株安のなかでのビットコイン市場分析|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは株式市場が歴史的な下落幅を記録するなかで下落基調となっている。中国が米国に対する報復関税を発表したことを受けて急落し、一時は70万円幅の下落となった。
08:25
ブラックロックの「BUIDL」、3月の分配金がトークン化国債ファンドの史上最高額に
ブラックロックのBUIDLのトークン化を担うセキュリタイズは、25年3月のBUIDLの分配金が推定で6億円超だったと発表。この金額はトークン化した国債ファンドの1カ月の分配金として史上最高額だという。
08:10
トランプ関税で金融市場混乱もビットコインは注目される存在に 「米国孤立のヘッジ」とする見解も
トランプ大統領の全世界に対する関税政策発表で市場が急落する中、アーサー・ヘイズ氏は「ビットコインにとって好材料」と分析。スタンダード・チャータード銀行専門家も「米国孤立のヘッジとして機能」と指摘し、88000ドル復帰の可能性を予測。
06:55
トランプ関税政策で米仮想通貨企業はIPO見直しか、専門家が指摘 The Block報道
トランプ大統領の全世界関税政策発表を受け、仮想通貨企業の米国上場計画が中止に向かう可能性が浮上。市場混乱でサークル社など有力企業もIPO再考か。専門家は「100年で最大の政策的失敗」と警告した。
06:15
米SEC、USDCなどの米ドル連動ステーブルコインは証券ではないと公式見解
米証券取引委員会(SEC)が「カバード」ステーブルコインを証券と見なさないとする公式見解を発表。実物資産で裏付けられ、米ドルと1対1で交換可能なステーブルコインの発行・償還プロセスはSECへの登録が不要となる。
05:45
コインベース、XRP先物取引を4月21日から提供開始へ SEC訴訟解決を受け新商品展開
米コインベース・デリバティブがCFTCに仮想通貨XRP先物とナノXRP先物の上場申請を実施。SECのリップル訴訟上訴断念を受け、4月21日から取引開始予定。
04/04 金曜日
18:58
仮想通貨決済プラットフォームUPCX、セキュリティ侵害の臨時対応策を発表「顧客資産への影響はなし」
暗号資産決済プラットフォームUPCXで管理アカウントの不正アクセスが発生。約7000万ドル相当の1847万UPCトークンの流出懸念があるが、UPCXは約1847万トークンが管理下にあると発表した。ユーザー資産は影響なしとするも、入出金機能は一時停止中。調査完了後に詳細と今後の対応策を公表予定。
17:10
バビロン(Babylon)が注目を集める理由 ビットコインのステーキング運用術 
Babylonなら仮想通貨ビットコインをラップなしでステーキングし、PoS報酬を狙える革新的手法が可能に。自己管理を維持しつつ収益化するメリットや、実際の導入事例、リスクへの備えをわかりやすく解説します。
14:05
米下院委員会がCBDC監視反対法案を可決 トランプ大統領令の流れを反映
米下院金融サービス委員会が『CBDC監視国家反対法』を可決した。トランプ大統領によるCBDC禁止の大統領令が追い風となり、連邦準備制度によるデジタルドル発行を阻止する動きが加速している。
13:25
イーサリアム「ペクトラ」、実装日は5月7日と最終決定
仮想通貨イーサリアムの大型アップグレードである「ペクトラ」は実装日は5月7日と最終決定した。
13:05
米ウォーレン議員、トランプ大統領のWLFI利益相反をSECに調査要請 仮想通貨関連規制への影響も懸念
民主党のウォーレン議員らが、米SECに2通の質問状を送付。トランプ家のDeFiプロジェクト「WLFI」の利益相反や仮想通貨規制緩和との関連性などについて調査要請している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧