WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Yuga LabsビットコインNFTのオークションが完了、Ordinalsの課題が明確に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

TwelveFoldのオークション

「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」などのNFT(非代替性トークン)を手掛けるYuga Labsは7日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)上でリリースするNFTコレクション「TwelveFold」のオークションを完了した。

7日午前7時頃(日本時間)に終了した24時間のオークションを通して、上位288の入社者がTwelveFoldを落札。最高入札額は7.1159BTC(約2150万円)、最低落札額は2.25BTC(約680万円)となった。

「TwelveFold」は、300個のジェネレーティブアートコレクションであり、12×12グリッドを使用してデータを表現する数学に基づいている。コンピューターで作成された3D要素と手描きのエリアで構成され、アニメ・イラストを中心としてきたYuga Labsの現行プロジェクトと趣きが異なっている。

このコレクションは、23年1月にビットコイン上でローンチしたOrdinals Protocolで発行される。これまでイーサリアム(ETH)上でBAYCやCryptpunks、Meebitsといった人気NFTコレクションを展開してきたYuga Labsにとって実験的なプロダクトとなる。

Ordinalはビットコインコアの元開発者Casey Rodarmor氏が設計したプロトコルで、サイドチェーンやレイヤー2などを介さずNFT(デジタル・アーティファクト)をビットコインのブロックチェーンに直接保存する。

具体的には、ビットコインにおける1億分の1を表す最小単位“satoshi”(0.00000001 BTC =1 Satoshi)に通し番号をつけ、1satoshiに動画や画像データを含めることで、satoshi単位の検索、転送、受信を実現した。

Ordinalsは誕生したばかりで統計サイトやマーケットプレイスなどの基本的インフラが整っていないが、「履歴の保全、セルフカストディ、および所有権の基本原則」は抑えており、BTCネットワークのセキュリティ性能の高さを考慮しても今後の発展可能性は高いとYuga Labsは評価している。

関連:ビットコイン上のトークン発行プロトコルとその背景にある思想を考える|ビットコイン研究所寄稿

Ordinalsの課題

今後、Yuga Labsは落札者に対して1週間以内にTwelveFoldを配布予定。一方、オークションで落札できなくなった入札に使用されたBTCは24時間以内にアドレスに返却される。

なお、Yuga Labs側が入札分のBTCを預かっている状況について、セキュリティに関連する批判が生じている。主な主張は、大手プロジェクトが行った方法として前例が残ることで、詐欺師が悪用するリスクがあることから、「主要なプレイヤーはより良い模範を示す必要がある」というもの。

これらの批判に対して、Yuga Labsの共同設立者Greg Solano氏は機能が制限されているビットコインでNFTを発行する上で最低限必要なプロセスを取ったと説明。同氏は海外仮想通貨メディアThe Blockに対して以下のように述べている。

この分野は信じられないほど発展途上であり、TwelveFoldは当初から実験的プロジェクトと位置づけてきた。イーサリアムが当然のように備えるスマートコントラクト、それを使った中央管理者不要な取引など、多くのものはOrdinalsではまだ存在しない。

この市場は、Googleスプレッドシートで入札状況を管理し、ディスコードで相対取引(OTC)を行っている状況だ。既存のマーケットプレイスの多くはマルチシグエスクローを使っている。

Solano氏はまた、Ordinalsの今後の課題として、トラストレスな交換を可能にする新たなツールやマーケットプレイスの必要性を指摘。TwelveFoldのリリースが、Ordinalsに多くの開発者が集まる後押しになれば望ましいと加えた。

仮想通貨関連開発企業Fireblocksは、Ordinalsのトラストレスな電子市場を構築している企業の一つ。同社リサーチャーOren Yomtov氏は、ビットコイン取引に基づくNFTマーケットプレイスについて近日公開予定と表明していた。「カウンターパーティリスクを伴うエスクロー取引や、OTCスワップといった現在の危険な慣習を代替するものになる」と期待を寄せた。

エスクローとは

エスクローとは、物品などの売買の際に第三者に仲介者になってもらうことによって、取引の安全を保障すること。「お金を払ったのに商品が送られてこない」などの問題を防ぐために行う第三者預託を指す。仮想通貨ではマルチシグ等の技術を活用することで、お金の持ち逃げなどの問題が発生しないように、エスクローを行うことができる。

▶️仮想通貨用語集

関連:Bitcoin Punksなど出来高急増、Yuga LabsのビットコインNFTリリース発表を受けて

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/31 金曜日
06:40
ストラテジー決算、第2四半期に1.3兆円純損失を計上
ストラテジーが2026年第2四半期決算を発表。ビットコインの公正価値変動により82.2億ドルの純損失を計上した一方、保有量は84万3775BTCに達した。投資家にとっては損益計算書の悪化とバランスシート強化の両面を見る必要がある内容だ。
06:10
デジタル資産運用会社3iQ、ブータン新都市のビットコイン運用を受託
カナダの資産運用会社3iQが、ブータンの新都市構想ゲレフ・マインドフルネス・シティのビットコイン準備金運用を受託した。同国のBTC売却継続の中、資金は都市開発に充てられているとみられる。
05:42
米上院両党、クラリティー法の倫理条項に新たな妥協案 休会まで7日
米上院両党議員がクラリティー法の倫理条項に関する新たな妥協案を30日にホワイトハウスへ送付した。8月7日の休会前に60票を確保できるかが仮想通貨市場の先行きを左右する。
05:00
韓国、仮想通貨課税を2027年に実施へ
韓国政府は仮想通貨の譲渡・貸与益への課税を2027年1月から予定通り開始する方針を示した。損失の繰越控除は認められず、投資家の国内離れが懸念されている。
07/30 木曜日
18:57
ANAP、「BITCOIN JAPAN 2026」を11月に開催へ
ANAPホールディングスが2026年11月27〜28日、ベルサール秋葉原で「BITCOIN JAPAN 2026」を開催する。企業向けSUMMITから一般向けFESTIVALまで3部構成で展開し、「WebX」運営実績を持つCoinPost子会社のSBIイベントクリエイトが企画運営を担う。
17:37
ビットコイン短期保有者の実現時価総額が62%減=アナリスト分析
ビットコインの短期保有者(STH)による実現時価総額が、10月の高値から約62%減少したとアナリストが指摘。資本の破壊と安値圏での再取得が背景にあり、過去の弱気相場の水準に接近している実態を解説する。
16:53
台湾モデルとAIエージェント、オードリー・タン氏の視座|WebX2026
WebX2026のファイヤーサイドチャットで、台湾のオードリー・タン氏が「信頼は土壌」という統治哲学からAIエージェント時代の安全設計まで語った内容をレポート。
14:17
セイラー氏、ビットコインのコンセンサスルールは「憲法」 プロトコル変更に警鐘
ストラテジー会長マイケル・セイラー氏が、ビットコインのコンセンサスルールを「憲法」に例え、BIP-110などのプロトコル変更提案を「経済的権利への攻撃」と痛烈に批判した。
13:56
イーサリアムは中立の決済レイヤー、トム・リー氏が展望|WebX2026
ビットマイン取締役会長トム・リー氏がWebX2026でEthereum Institutional共同創設者デイビッド・ウォルシュ氏と対談。企業財務におけるイーサリアム活用、ステーキング、Robinhood Chainの躍進、AIと暗号資産の未来までを語った。
12:27
米国債の利回りが仮想通貨キャリートレードを上回る状況 市場は「無関心」局面=グラスノード
グラスノードが仮想通貨週次レポートを発表。米国債利回りが仮想通貨キャリートレードを上回り新規の買い手は現金を手元に様子見していると分析した。
11:30
日立、暗号資産AML実証で実用性確認 10月新サービス
日立が金融機関・暗号資産事業者など17社と実施したAML実証で実務適用可能性を確認。2026年10月からデジタルアセット取引向けAMLモニタリングサービスの提供を開始する。金融庁支援案件としての取り組みの中身を解説する。
11:02
SEC議長、クラリティー法不成立なら独自ルール策定へ
米SECのアトキンス委員長は27日、仮想通貨の市場構造法案「クラリティ法」が上院で成立しなければ、SEC自ら仮想通貨規則を策定する用意があるとCNBCに述べた。法案の現状と、規制枠組みが政権交代で覆るリスクをどう見ているかを解説する。
09:04
米国44州の司法長官「スポーツ関連予測市場の規制権限はCFTCにない」と主張
米44州の司法長官がCFTCのスポーツ予測市場規制案に対して、本来の規制権限を超えていると反対する意見書を提出。スポーツ業界からはNFLも規則案の不備を指摘している。
07:34
BNY、トークン化ファンド向けの新機能をローンチ
BNYは、トークン化ファンド向けに新しいデジタル・トランスファー・エージェンシー機能をローンチしたと発表。機能の目的やブラックロックなどの利用計画を説明している。
07/29 水曜日
17:11
ロシアFSB、テレグラム創業者ドゥロフ氏を国際手配 テロ支援容疑
ロシア連邦保安庁(FSB)は7月29日、テレグラム創業者パベル・ドゥロフ氏をテロ支援容疑で刑事訴追し、国際指名手配したと発表。破壊工作やサイバー詐欺の準備に利用された投稿を同社が削除しなかった点を問題視している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧