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米テラウルフ、100%原子力のビットコインマイニング施設を稼働

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

原子力によるマイニング施設で採掘開始

米マイニング企業テラウルフ(TeraWulf)は6日、100%原子力エネルギーで稼働する暗号資産(仮想通貨)マイニング施設でビットコイン(BTC)の採掘を始めたと発表した。

テラウルフはペンシルバニア州に、Cumulus Coinとの共同事業として、採掘施設ノーチラス・クリプトマインを構えており、この施設を稼働させた形だ。サスケハナ原子力発電所から、炭素排出量ゼロの、年中無休ベースロード電力を直接調達する施設である。

テラウルフのPaul Prager会長兼CEOは、次のように説明した。

3月初めにノーチラスの施設に通電し、テラウルフが所有する約1万6,000台のマイニングマシンを配備し、稼働を始めている。合計で1.9 EH/秒(毎秒エクサハッシュ)の自己採掘能力を持つようになる見込みだ。

ノーチラスの原子力による採掘施設は5年間、わずか約3円(0.02ドル)/kWh(キロワットアワー)という、この分野で最も低コストの電力を利用できる。

なお、1EH/sは、1秒間に100京回のハッシュ計算が実行できる能力である。

現在、すでに約8,000台のマイナーが稼働しており、ハッシュレートは約1EH/sとなっている。 今後数週間に渡って、残りのマイニングマシン(約8,000台)への通電を行い、5月までには50メガワット(MW)、1.9 EH/sの採掘能力を持つようになる計画だ。

ハッシュレートとは

マイニングの採掘速度のこと。日本語では「採掘速度」と表現される。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。マイニング機器の処理能力を表す際や仮想通貨のマイニングがどれくらいのスピードで行われるかを示す指標として用いる。

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水力発電によるマイニング施設も

テラウルフは、ノーチラスの施設に加えて、現在、ニューヨーク州の施設でも、ビットコインマイニング規模を拡大しているところだ。ニューヨーク州の施設の電力規模は60MWから110MWに増加するとしている。

これら2つの施設を合計して、2023年第2四半期(4~6月)には、合計で5万台のマイニングマシンが稼働し、ハッシュレートは5.5EH/sまで上昇する見込みだ。

テラウルフは、マイニングで消費する全ての電力について、炭素排出量ゼロとすることを目指しており、原子力発電や水力発電を利用して90%以上の電力を賄うことを目指している。

ニューヨーク州の施設はオンタリオ湖のほとりに築かれており、水力発電で運営されているものだ。現在、炭素排出量ゼロの電力が91%を占めており、化石燃料産業の労働者の移転先として地元で雇用を行っている。

電力コストを抑える戦略

テラウルフは、電力コストを業界平均よりも低くする戦略を取っているところだ。同社のNazar Khan最高執行責任者は昨年12月、次のように述べていた。

当社は、目標平均電力コストを、業界平均の約7円(0.05ドル)/kWhを30%下回る約5円(0.035ドル)/kWhに設定している。ビットコインの価格が低い状況下でも、持続的かつ収益性の高い運営ができるようなマイニング企業の一つになれると考えている。

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