はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米コインベース、リキッドステーキングトークン「LsETH」を導入 機関投資家の参入を促進

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

機関投資家の参入を促進

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは7日、リキッドステーキングのプロトコル「Liquid Collective」と提携し、新しいサービスを提供することを発表した。

このサービスによって、コインベースを利用する機関投資家がイーサリアム(ETH)をステーキングし、それと引き換えに「Liquid Staked ETH(LsETH)」という代替トークンを受け取って運用できるようになる。まずは機関投資家向けプラットフォーム「コインベースプライム」でステーキングとカストディに対応し、これからトレードもサポートするとした。

関連:国内取引所のステーキングサービスを徹底比較|イーサリアムのステーキング手順も解説

Liquid Collectiveは、Alluvial Financeらが開発・普及に取り組んでいるリキッドステーキングのプロトコル。通常は仮想通貨をステーキングするとロックされて利用することはできなくなるが、リキッドステーキングの導入によって代わりとなるトークンが発行され、そのトークンを運用することができるようになる。

リキッドステーキングの利用者は、ステーキングで金利を受け取りながら、さらにDeFi(分散型金融)などで運用して利益を得ることが可能。Liquid Collectiveは、機関投資家向けに設計されている。

Alluvial Financeは7日にLiquid Collectiveのローンチを発表。コインベースのほか、仮想通貨サービス企業Bitcoin SuisseもLiquid Collectiveを導入すると説明した。

関連米コインベースの最高法務責任者、ステーキング問題でSECを牽制

Liquid Collectiveの特徴

Liquid Collectiveは機関投資家向けのプロトコルのため、セキュリティやコンプライアンスを重視。利用者は必ず本人確認やマネーロンダリング対策(AML)のチェックを行う必要がある。

また、LsETH保有者に、スラッシュ(ペナルティ)の補償を提供することも大きな特徴。この補償は、プロトコルのサービス手数料から提供される。

スラッシュとは

ノードを安定して運用しなかったり、悪意ある行動をしたりした場合に、ステーキングしてある資産の一部や全額を没収すること。

▶️仮想通貨用語集

今回の発表でコインベースの幹部Aaron Schnarch氏は以下のコメントを寄せた。

Liquid Collectiveは、スラッシュの補償やコンプライアンス対策が組み込まれた貴重なプロダクトだ。

我々は多くのプロダクトを提供するという戦略のもと、この新しいステーキングをサポートしていく。

また、Alluvial Financeの共同創設者Matt Leisinger氏のコメントは以下の通り。

より多くの機関投資家がイーサリアムのステーキングに参加できるようにするためには、コンプライアンス対応を行いながら、ステーキングされたイーサリアムを他で利用できるようにする必要がある。

Liquid Collectiveは、ステーキングすることでイーサリアムネットワークのセキュリティに参加したい機関投資家の需要を満たしてくれるだろう。

コインベースは昨年5月、ステーキングソリューション企業Figmentと提携し、リキッドステーキングのプラットフォーム開発をサポートすることを発表。その時のサポート対象がAlluvial Financeだった。

関連米コインベース、流動的ステーキング「Alluvial」を支援

今回の発表でコインベースは、今後は同様のアプローチで、イーサリアム以外の仮想通貨にも対応していくと説明。従来のステーキングサービスではポリゴン(MATIC)やソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)などの銘柄に対応している。

関連仮想通貨取引所コインベースとは|投資家向け情報と注目ポイント

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/28 土曜日
08:00
ブータン、ビットコイン保有額が13億ドルに到達
ブータンが、仮想通貨ビットコインを13億ドル相当保有していることが注目を集めている。この保有額は同国のGDPの40%に相当する。
07:55
リップル、SEC相手の控訴を取り下げ 5年間の法廷闘争が終結へ
リップル社のガーリングハウスCEOが28日、SEC相手の控訴を取り下げると発表。約5年間続いた法廷闘争が終結し、同社は事業発展に注力する方針を示した。
07:10
米仮想通貨銀行アンカレッジ、USDC等の段階的廃止発表 業界から「利益相反」批判
米仮想通貨カストディ銀行アンカレッジがUSDCとAUSDの段階的廃止を発表、ステーブルコイン安全性評価で業界から自己利益優先との批判を受ける。サークル株価は15%と大幅安。
06:49
韓国カカオペイ株急落、ステーブルコイン規制懸念が背景か=報道
韓国カカオペイ株がステーブルコイン参入期待で急騰後17%下落、投資リスク銘柄指定で売買停止。米サークル株も15%安と波及か。
06:15
ロビンフッド、XRPとソラナのマイクロ先物契約を開始
米デジタル証券大手ロビンフッドがマイクロ先物でXRPとソラナを追加、ビットコイン金曜先物のマイクロ版も提供開始し仮想通貨商品を拡充。
05:55
トランプ大統領発言「ビットコインがドル圧力緩和」仮想通貨産業の雇用創出を評価
トランプ大統領が28日記者会見でビットコインのドル圧力緩和効果を言及、米国の仮想通貨産業構築と雇用創出への前向きな評価を表明。
06/27 金曜日
16:00
ブロックバリュー大西社長が語るAIインフラの未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のプラチナスポンサーとしてブース出展を決めた、ブロックバリューの大西基文社長独占インタビュー。「ジャパン・テクノロジーで日本の底力になる」をスローガンに、AIサーバーで日本のWeb3インフラ強化に挑む。
13:40
トランプ政権、7月に複数仮想通貨規制法案成立の見通しか=サックス仮想通貨特命官
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏が7月の重要法案成立の見通しを示唆。GENIUS法でステーブルコイン規制、CLARITY法で仮想通貨定義明確化へ。
13:10
インド与党BJP報道官、ビットコイン準備金導入を提唱
インド与党BJP報道官のバンダリ氏が、仮想通貨ビットコイン準備金の試験導入を提唱した。また、インドもブータンのようにBTC採掘を行う能力を持っているとも指摘した。
11:25
ビットコインマイナー収益低下もBTC売圧減退、保有量は2024年11月以来の高水準に=Cryptoquant
仮想通貨ビットコインマイナーの日次収益が2カ月ぶり低水準も売却圧力は限定的。大手マイナーの保有量は増加傾向が見られている。
10:10
ビットコイン時価総額2.5倍上昇予測、『ファンタスティック40』で最高の投資機会に=億万長者フィリップ・ラフォン
ヘッジファンドマネージャーのフィリップ・ラフォン氏は、仮想通貨ビットコインの時価総額が現在の2倍に達する可能性があると予測した。価格変動の低下も指摘している。
09:55
ビットコイン今後の見通し、利確減速もオンチェーン取引の低迷で上昇圧力は限定的か=Glassnode
ビットコインは10万~11万ドル圏で推移。地政学的緊張で一時9万8000ドルまで下落も反発。Glassnodeレポートによると利益確定の減速とスポット取引量低迷で新高値更新は困難な状況。
08:30
アセマネOne、世界の仮想通貨企業の株で運用する投資信託販売へ
アセットマネジメントOneは、世界の仮想通貨関連企業の株を運用対象にした投資信託を販売することがわかった。仮想通貨関連企業に特化した投資信託の提供は大手では初とみられる。
08:25
リップル、Wormholeと提携しXRPLのマルチチェーン相互運用性を拡張
リップルXが大手クロスチェーンプロトコルWormholeと提携を発表。XRPレジャーとXRPL EVMサイドチェーンでマルチチェーン機能を強化し、DeFiや実物資産トークン化分野での活用拡大を目指す。
07:55
Bakkt、10億ドル調達でビットコイン投資戦略など採用 事業転換目指す
NYSE傘下の仮想通貨取引プラットフォームBakktが10億ドルのSEC登録を提出し、ビットコインや他の仮想通貨への投資方針を正式承認。資本調達で事業再生・拡大を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧