WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

SWIFT、CBDC間取引の実験結果を報告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CBDC間のクロスボーダー取引を実験

銀行間メッセージングサービスのSWIFT(スイフト)は9日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)間取引の実験における進展を発表。参加した18の中央銀行および商業銀行が、スイフトが提供する、CBDC接続ソリューションに「明確な価値」があると認めたと報告している。

スイフトは、12週間にわたるCBDCの共同テストを実施。フランス銀行、ソシエテジェネラル、BNPパリバ、シンガポール通貨庁、HSBC、ドイツ連邦銀行を始め、世界の18以上の金融機関が参加した。

SWIFT(スイフト)とは

「Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication(国際銀行間通信協会)」の略で、銀行間の国際送金を可能にする通信ネットワークを提供する非営利法人のこと。このネットワークには、世界200カ国超の11,000以上の金融機関が接続している。

▶️仮想通貨用語集

実験は、2つの異なるCBDCのブロックチェーン間、およびCBDCと法定通貨による決済システムの間で、約5,000件の取引をシミュレーションするものだった。銀行の参加者は、異なるプラットフォームで構築されたCBDCであっても円滑に取引できるとして、このソリューションの開発継続を支持している。

スイフトは、今後数か月の間に、決済ソリューションのベータ版を開発し、銀行が参加するテストをさらに行うことも念頭に置いている。その他に、証券決済、貿易金融、条件付決済などのユースケースに焦点を当てたCBDC決済ソリューションのテストも実施する計画だ。

スイフトは、CBDCの相互運用システム開発の背景も説明した。現在、110か国以上がCBDCを検討している状況だが、その多くは主に各国内での利用に重点を置いていることから、それぞれのCBDCシステムが孤立してしまう可能性があると指摘している。これに対応するソリューションが必要だとする格好だ。

今回の実験に参加したHSBCのグローバル決済ソリューション責任者Lewis Sun氏は、次のようにコメントした。

現在CBDCでは、さまざまな技術や規格が試行錯誤されているため、それぞれのシステムが孤立化するリスクも高まっている。

スイフトと、中央銀行や商業銀行が継続的に協力して、より速く、より安く、より安全なクロスボーダー決済を実現するプラットフォームを生み出せるだろう。

また、インテーザ・サンパオロ銀行のStefano Favale取締役は、CBDCにおいて「相互運用性は、流動性の罠を回避し、ネットワーク効果を生み出すための重要な要素だ」と述べた。

スイフトは、分散型オラクルネットワークを提供するChainlink Labsとも、クロスチェーンの相互運用性に関する実証実験を行っている。この実験の背景としてスイフトは2021年、今後10年の間に、トークン化資産と従来の資産が共存するようになると予想しており、仲介者としてマーケットをサポートできないか探りたいとしていた。

関連チェーンリンク(LINK)、SWIFTの実証実験に参画

CBDC相互運用性の実験続く

ここ数年、様々な機関が、CBDCの相互運用性に関わる実験を行っているところだ。

国際決済銀行(BIS)は3月6日、複数の中央銀行と共同で行った、CBDCクロスボーダー取引についての実験結果を報告。BISがイスラエル銀行、ノルウェー銀行、スウェーデン国立銀行と協力して実施したものであり、利点や各CBDCシステムに必要な要件、今後の検討課題を説明している。

関連国際決済銀行ら、CBDCクロスボーダー決済の実験報告

また、2022年11月に米ニューヨーク連邦準備銀行は、CBDCの相互運用を検証する実験プロジェクトへの参加を表明。実験は、決済大手マスターカードや、シティ(Citi)、HSBC、BNYメロンやその他の大手金融機関も共同で行われるものだ。

関連ニューヨーク州連銀、マスターカードなどとCBDC実証実験へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 木曜日
17:43
バイナンス小口ビットコイン流入、1日平均329BTCで過去最低に=アナリスト
オンチェーンアナリストのDarkfost氏が、バイナンスにおける1BTC未満の小口流入を分析。1日平均329BTCとなり過去最低水準に、2021年の2690BTC、2018年の3700BTCから大幅減少。リテール層減少の背景を読む。
17:04
JCBA、ウォレット・AI部会を設立 37社が参加
JCBAが「ウォレット・AI部会」を新設し、37社51名が参加。ノンカストディアルウォレットとAI統合ウォレットの利用者保護基準、責任分界、申告分離課税の論点整理を進める。
16:19
メタプラネット、ビットコイン保有43000BTC到達 Q2に2823BTC取得
メタプラネットが2026年12月期第2四半期のビットコイン取得状況を公表。43,000BTC保有に至るまでの2,823BTC取得や平均取得価格の推移、BTCイールド6.6%などの主要指標を解説する。
15:22
大阪府、AI・ブロックチェーン実証実験に補助金 上限1000万円
大阪府が先駆的金融市場等形成支援事業補助金の公募を開始した。ブロックチェーンやAI等を用いた金融サービスの実証実験が対象で、補助上限は1件あたり1000万円。公募期間や対象要件、補助率を解説する。
14:37
Kウェーブ・メディア、ビットコイン保有ゼロに 1万BTC目標から転換
Kウェーブ・メディアが保有する全ビットコインを売却し、財務戦略を一時停止した。2025年に掲げた1万BTC取得目標は達成前に撤回され、AIインフラ事業へ軸足を移す。売却の経緯をSEC提出書類をもとに整理する。
13:55
MiCA全面施行、EUでポーランドのみ未対応 仮想通貨企業2000社が認可なしで窮地に
2026年7月1日のMiCA全面施行に伴い、ポーランドのみが国内法制化に至らず、規制の空白状態となっている。同国内約2,000社の仮想通貨事業者は自国でのCASP認可取得手段を失い、他国でのライセンス取得か事業撤退の選択を迫られている。
13:05
仮想通貨ハッキング被害額、6月は120億円で前月比7%減少 ヒューマニティプロトコルが最大
ペックシールドの報告によると、6月の仮想通貨ハッキング被害は40件・約7,590万ドルで前月比7%減となった。最大被害はヒューマニティプロトコルからの流出だ。
11:48
仮想通貨大手306億円相当の中間選挙献金、米政治団体で首位に
仮想通貨業界が2026年米中間選挙の政治献金で総額1億8900万ドルに達し、全業種で最大の献金主体になったと米パブリック・シチズンが報告。リップル・コインベース・クリプトコムが主導し、AI業界も同様の手法で追随している。
11:00
サークルCEOがOUSDの優位性主張に反論、有識者「DAOと同じ末路」と懸念
140社超が支援するOUSDの登場を受け、ステーブルコイン大手サークルのCEOがコンソーシアム型モデルの限界を公開反論。米系証券各社はUSDCの競争優位が維持されるとの見方を示した。
10:42
スクウェア・エニックス、脱炭素アプリにブロックチェーン採用
スクウェア・エニックスとENECHANGEが脱炭素アクションを促す新アプリを共同開発。ミッション達成でポイントを得るゲーム設計とし、データ管理にはブロックチェーン「Oasys」を採用する。サービス開始は2026年内を予定。
09:48
イーサリアム財団、政府・機関向けガイド公開 中立性を強調
イーサリアム財団が政府・機関向けに、中立なインフラとしてのイーサリアムを解説する報告書を公開。稼働実績や経済的セキュリティなどOpenZeppelinの客観的指標をもとに他ブロックチェーンとの違いを示している。
09:45
ビットコイン、買い集め広がるもリスク残存 底打ちの確証なし=グラスノード
グラスノードが仮想通貨市場週間レポートを発表。ビットコイン下落局面でも買い集める層が広がる一方、ETF資金流出やレバレッジロング積み上がりなど不安要素も残ると分析した。
09:15
トルコ大手取引所がハイパーリキッドとポリマーケットを統合、規制取引所として初事例
トルコの大手仮想通貨取引所パリブが1日、ハイパーリキッドの無期限先物とポリマーケットの予測市場をアプリ内に統合した。規制済み取引所として世界初の事例とされ、NYSE・ナスダック株の取引ウェイトリストも開設した。
08:25
イーサリアムに新たな独立組織が誕生、機関向けの採用を促進へ
仮想通貨イーサリアムでイーサリアム・インスティテューショナルという独立組織が新たに誕生。L2を含めたイーサリアムのエコシステム全体の機関・企業への普及を加速させる。
07:35
スタンダードチャータード、DeFi拡大でモルフォに強気見通し
スタンダードチャータードはDeFi貸し借りプロトコルのモルフォ(Morpho)の分析カバレッジを開始、2030年末の目標価格を60ドルに設定した。ビットコインとイーサリアムを上回るリターンを見込み、DeFi資産の37倍拡大を原動力とする。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧