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リキッドステーキング大手Lido、イーサリアム出金量管理にNFTを活用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

LidoのETH出金機能

リキッド(流動的)ステーキングの最大手プロトコルLido Finance(LDO)は28日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の出金プロセスで、NFT(非代替性トークン)を活用する計画を明らかにした。取得したNFTは転送できるため、ETHステーキング報酬の請求権が譲渡・売買可能になる。

また、同日Lidoは、イーサリアムのテストネット「Goeli」上で最初の出金テストに成功したことを報告した。LDOトークンは前日比13.38%上昇している(執筆時点:データ元CoinMarketCap)。

Lidoはイーサリアムのステーキング数全体の31%(564万ETH)を占める「リキッドステーキング」のトッププロバイダー(執筆時点)。原資(ETH)に対して1:1の割合で発行されるデリバティブトークン(stETH)を受け取り、DeFi(分散型金融)などで運用可能。stETHの償還時には、原資とともにステーキング報酬(ETH)を獲得できる。

イーサリアムは大型アップグレード「Shapella(上海+カペラ=シャペラ)」を4月13日(日本時間)に控えており、ロックアップされている1,798万 ETH(約4兆2,000億円相当)とステーキング報酬が初めて出金可能になる。

これに合わせて、Lidoもアップグレード「Lido V2」を実施予定であり、stETHをアンステーキングして原資とステーキング報酬を回収できるようになる。なお、現時点でstETHを市場で売却することもできるが、その場合ステーキング報酬を放棄することになる。

関連:イーサリアム「上海」、メインネット実装日決定

NFTでETHをクレーム

Lidoのプロダクト・マネージャーであるMariya Muzyko氏によると、LidoでステーキングされたETHの出金プロセスは「リクエスト」と「クレーム」の2段階構成となる。

出典:LidoDAO

ユーザーがLidoでETHの出金リクエストを実行すると、出金可能残高を示すNFTを取得。イーサリアムネットワークで出金状況によって調節される待機期間を経て、このNFTとETH原資+報酬を交換可能になる。デモ画面によると、ETH出金の待機期間は、およそ1日〜5日かかると想定されている。

LidoユーザーはstETHの償還プロセスで受け取るNFTを他のアドレスに転送でき、ETHステーキング報酬の請求権が譲渡可能になる。また二次市場で売却しても、Lidoはロイヤリティを取らない方針だという。

Lidoは3月15日、デリバティブトークン「stETH」とステーキングされているイーサリアム+報酬との償還開始目標を5月中旬としていた。

関連:米コインベース、「上海」実装の翌日にもステーキングETHの出金受付へ

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