- ICOプロジェクト、13,500ETH売却
- ICOプロジェクトで9月6日の一日で13,500ETHが売却。先月の売却額20万ETHと比べると異例。この売却の要因は主に以下の3つ:①マイナー全体の報酬額 ②ICOプロジェクト ③初期のETH買い手の売却の集中。
- ICOとは
- 「Initial Coin Offering/新規仮想通貨公開」のこと。資金調達したい企業や事業プロジェクトが、独自の仮想通貨トークンを発行・販売し、資金調達する行為を指す。
ICOプロジェクト:過去24時間で13,500ETH売却
TrustnodesのSantimentのデータによると、9月6日の一日でICOプロジェクトの売りに出されたETHの量が13,500ETHと普段の1000〜5000ETHの3倍近くになっています。
売られた値の最も大きいプロジェクトはPolicyPalで、9月6日の一日で6400ETH(約1億7000万円)清算されています。
次いでElectrify Asiaプロジェクトと0x(ZRX)が続きます。その他のプロジェクトはほとんど知られていないプロジェクトの様です。
過去一週間でDigix Globalの7万ETHを含まず、5万ETHがマーケットに回されています。というのも、ここでなされた売買は、一つのICOが所有しているアドレスから別のアドレスへの動きを表しています。
また、先日コインポストで報道したようにDigixのように50万ものETHが動かされ、しかもその動きが2度起こったと記録されていることもあれば、はっきりとその動きを明示するようなものではない場合も考えられます。
Santimentのデータでは、100万ETHが費やされたとみなしています。
しかし、7万ETHが使われた一方で、その他の資金は新しいアドレスに送られている模様です。
そこでDigixのデータを考慮しないことにより、7万ETHを加味することができます。
さらにETHが消費されたと推測するこのデータはおそらく正しくなく、つまりICOプロジェクトのETHの動きの70%はその売却が目的と考えられます。
それゆえに、オンラインギャンブル向けプロトコルEtherollはおよそ5千ETHを過去一週間で売却したとされます。
以前にEtherollはETHの動きはウォレットの内部整理だと明言しましたが、それは1ヶ月前のことでした。
また、先月Sirin Labsは、表面上1万ETHを売却しました。
Sirin Labsの設立者Moshe Hogeg氏は最近、土地とフットボールチームを購入しています。
以前彼はいくつもの会社を設立し、約110億円(約1億ドル)の利益をあげていますが、それに加え、その売却のタイミングが表面上、最近のトークンセール締め切りと同時に起きています。
そして、仮想通貨取引所Cobinhoodは先月およそ3万ETHを移動した間に、ICOプロジェクトStatusは先週3千ETHを売却しています。
ICOプロジェクトに関するもので移動した全額は過去1ヶ月で193,000ethになります。
Digixが7万ETHを清算し395,000ethになった後、466,000ethを保有している点から、どれくらいの額を保有しているかは上記のデータからは不透明ですが、売却を含んでいないと見られます。
8月14日の2万近くから1万ほどの幅でETHは毎日売られています。
しかし、最近は1日3千ETHから5千ETHと売却は落ち着いたように見受けられますが、売却数の再度の上昇は昨日から始まったように見えます。
9月5日午後から急落し始めたBTC相場と連動し、その急増している売却はBTC以上に下落率を見せていることに関わっていると思われます。
そして、この売り圧力は、考えられるETHの3つの突出した売り圧力の一つとTrustnodesが指摘しています。
- 1つ目はマイナー全体の1日の報酬約2万ETH。
- 2つ目はICOプロジェクト。
- 3つ目は初期のETHの買い手
以上三つの要素が選ばれた理由として、特にマイナーとICOの場合、マイナーはPoSメカニズムに移行するまで、そしてICOプロジェクトは利益を生み出すまで清算し続けないといけないと説明しています。
一方で初期の買い手などに所有権が集中しており、彼らが清算する場合売り圧力が集中します。
初期の買い手の場合は売却する必要は特にありませんが、所有権がより集中するにつれて、大量の取引による価格圧力(プライス・プレッシャー)が強くなる可能性が高いとも考えられます。
参考記事:ICOs Have Sold 13,500 ETH in the Past 24 Hours, ◊200,000 in the Past Month