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ブテリン氏も出資へ zkEVMプロジェクト「Kakarot」がプレシードの資金調達を完了

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブテリン氏らが出資へ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の仮想マシン(EVM)「Kakarot」を開発するプロジェクトは2日、プレシードラウンドの資金調達を完了したことを発表した。

資金調達額は公開していないが、イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏や、イーサリアムのL2プロジェクト「StarkWare」らが出資したと説明。同時に「Kakarot Labs」が正式に法人化されたことも公表している。Kakarotはこれからロードマップに従って、開発が進められていく。

L2とは

「レイヤー2」の略で、「2層目」のネットワークのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度の向上を期待することができる。

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このプロジェクトは新しく、公式ウェブサイトの情報も多くはない。ウェブサイトは「Sayajin Labs」という組織が管理しているようだが、Kakarot Labsも開発や運営に関わっているとみられる。

Kakarotは「Cairo」というプログラミング言語で書かれたzkEVM。Cairoは、今回の資金調達に参加したStarkWareのソリューション「Starknet」や「StarkEx」で利用されているプログラミング言語だ。ロードマップのPhase1では、StarknetのzkEVMとして稼働することを目指す。

公式ウェブサイトでは、KakarotはStarknetでスマートコンタクトを実行するために利用することができると説明。また、「Kakarotはスーパーサイヤ人のzkEVM」と書かれていることからも、日本のアニメ「ドラゴンボール」を意識しているプロジェクトであることがわかる。

Phase1の目標は、StarknetのzkEVMとして稼働し、開発者がEVMのアプリをシームレスに展開できるようにすること。そして、新たな可能性をもたらし、Starknetのエコシステムを拡充すると説明した。

zkEVMとは

ゼロ知識証明を活用したEVMのこと。現在、L2ソリューションとして非常に注目度が高い。

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Kakarotの特徴

開発者は、SolidityやEVMと互換性のあるプログラミング言語で書かれているアプリであれば、Kakarot上に展開することができる。また、エンドユーザーがメタマスクなどのウォレットを使って、現状の環境でアプリを利用できる点も変わらないとした。

そして、Kakarotのブログでは、開発者やユーザーの体験は、イーサリアムやポリゴン(MATIC)、Scrollといったネットワークとまったく同じであると主張している。

StarknetはL2のネットワークだが、Phase2ではL3のzkEVMを構築すると説明。その後は、Celestiaなどのデータ可用性のソリューションを活用し、ガスコストをさらに下げられるように取り組んでいくとも述べている。

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