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ビットコインマイナーが史上2番目の大量送金か NFT市場では担保資産の大規模清算が発生

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

4日の米NY株式市場は、独立記念日で休場。東京株式市場では手掛かりに欠く状況の中、日経平均株価(前場)は利益確定売りが先行。前日比119円安の続落で推移した。

ユニクロの国内既存店売上高(6月度)が7ヶ月ぶりの減収となったことなどが嫌気され、指数寄与度の高いファーストリテイリングの株価が下落した。

資産運用会社による「ETF換金売り」の影響を警戒する向きもあるが、決算日の集中する7月上旬頃まで続くとの指摘もある。

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比1.25%安の1BTC=30,834ドルに。

BTC/USD日足

最大手資産運用会社ブラックロックのビットコインETF(上場投資信託)申請後に大幅反発していたが、目先の値動きは、売り圧力の高まりやすい31,000〜32,000ドルの主要レジスタンスラインに阻まれ停滞している。

Glassnodeによれば、ビットコイン(BTC)マイナー(採掘者)による1億500万ドル相当の送金が確認された。史上2番目の大きさとなる。

マイナーの実需売りが増加傾向にあることについては、CoinPostに寄稿するbitbankのアナリストである長谷川氏も「暗号資産取引所へのマイナーのBTC送金量は、月間4.5万BTC超と記録的な水準となっている」と指摘していた。

【BTC対円とマイナーから取引所への月次BTC送金量】出所:bitbank.cc、Glassnodeより作成

関連:米債利回り上昇がBTC上値を圧迫、実需筋の利食いに警戒感も|bitbankアナリスト寄稿

2024年上半期には4年に1度のビットコイン半減期を控える中、設備増資を念頭に手元資金の流動性を確保している可能性も考えられる。

関連:1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は?

NFTの大量清算

担保となっていたNFT(非代替性トークン)について、過去最悪水準の大量清算が発生した。Cirrus(@CirrusNFT)氏によれば、4日間で1200件以上の清算があったという。

BendDAOなどのNFTFiローンは、担保として認められた優良デジタル資産(ブルーチップNFT)を担保に、イーサリアム(ETH)などの暗号資産(仮想通貨)を融資するサービスだ。

昨年の平均清算件数は1日10〜15件程度だった。最も清算の影響を受けたのは、渦中にあるアニメアート系「Azuki NFT」派生のマスコット・コレクション「BEANZ」とみられる。供給量の3%が清算される憂き目にあった。

関連:「負の連鎖」に警戒感、NFT担保融資で清算のリスク高まる

6月28日のプレセール開始後15分で完売し、約50億円の売上を記録するなど期待を集めたAzuki NFT派生の廉価版新コレクション「Elementals」において、販売方法やリビール後のデザインがオリジナルシリーズと酷似していたことなどから批判が殺到。公式アカウントは謝罪と釈明に追い込まれた。

コミュニティの信頼と支持を失った結果、本家Azukiのフロアプライス(市場最安値)も暴落。6月28日時点で約14ETHあったフロアは、1週間足らずで5.5ETHまで下落した。

OpenSeaan Alytics

関連:NFTコレクションAzukiの価格下落、新作Elementalsとの関連性とは?

一時期のNFTブームは過ぎ去り、現在は需要に対して過剰供給にあることは否めず、市場全体の飽和状態が指摘される。

昨夏頃より融資担保となったNFTの清算を伴う“負の連鎖”が発生したほか、2023年以降は米国株やビットコインなどのリスク性資産が反転上昇していることもあり、資金捻出のための換金需要も保有するNFTの売却を後押ししているものとみられる。

NFT市場冷え込みの余波は代表的な高級コレクティブルの「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」も例外ではない。大口投資家が相次いで手放したこともあり、その価値は過去3ヶ月で半値水準となる約30ETHまで下落した。それでも、日本円換算で約840万円もの価値は維持している。

一方、NFT強制清算のピークは過ぎており、目先の底は打ったとの見方もある。

関連:上場投資信託「ビットコインETF」とは|ブラックロックの申請が注目される理由

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