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横ばい推移のビットコイン、Glassnode分析では3万ドル以下で「強固な基盤」を形成

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

11日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比317ドル(0.93%)高と続伸。ナスダック指数は75ポイント(0.55%)高で取引を終えた。

12日には米CPI(米消費者物価指数)発表を控えており、7月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)前の経済指標として高い関心を集めそうだ。

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比0.3%高の1BTC=30,593ドルに。

BTC/USD日足

オンチェーンデータ分析企業のGlassnodeが最新のレポートを掲載した。

Glassnodeの調査によれば、取引手数料から得られるビットコインマイナー(採掘者)の収益性は、過去24時間で4カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。これにより、ビットコインネットワークおよびmempoolの未確認トランザクションの混雑は解消され始めている。

Ordinals(Inscriptions)およびBRC-20トークン需要の沈静化が背景にあるものと見られる。

23年2月〜4月の第一波は、画像主体のInscriptionsであり、これまでに100万枚以上の画像が登録された。

23年5月〜7月の第二波は。「BRC-20 トークン」に関連付けられたテキストベースのInscriptions、および高額な取引手数料である。

glassnode

ビットコインの米ドル建て取引手数料は、今年5月のBRC-20ブームの最盛期と比較すると96%以上低下した。Glassnodeの調査によれば、現在支払われている平均手数料は1.33ドル、手数料の中央値は0.16ドルまで下がっている。

glassnode

相場サイクル分析

Glassnodeはビットコイン価格については、「2021-22年の強気相場サイクルの中間地点にある30,000ドルに達しており、いくつかの指標は過去のサイクルでも見られた“再蓄積(買い集め)期間”の水準に近づいている」と評した。

このような“再蓄積期間”は、マクロ市場の方向性が欠如しているという特徴があり、数か月間に渡って横ばいに取引される傾向がある。

値固めの進む30,000ドル水準では、総供給量の内約75%が利益(含み益)を上げており、25%が損失(含み損)を抱えていることになるが、この比率の均衡点は仮想通貨バブル前年の2016年と2019年の両方で、BTC価格が相場サイクルの中間地点に達したときの供給バランスと同じ比率である。

15,000ドルから30,000ドルの間の供給クラスターは、過去1年間の暗号資産(仮想通貨)暴落局面で大量に入れ替わった。

なお、昨年11月のFTXショックの下値である1BTC=15,500ドルを相場サイクルの下限とみなした場合、その後の騰落率は+91%に達している。年初来の最大下落率(ドローダウン)は-18%に留まっており、この反発の強さは、過去のトレンド転換点(循環的上昇トレンドの新起点)とも重なるという。

glassnode

glassnode

これらの点を総括してGlassnodeは、「ビットコインは3万ドル以下で強固な基盤を形成している」と結論づけた。

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