はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

英財務省、「仮想通貨取引をギャンブルに分類すべき」との勧告拒否

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

英下院財務委員会の勧告を拒否

英国財務省は19日、同国下院財務委員会による「暗号資産(仮想通貨)取引をギャンブルに分類する」という勧告を拒否した。

英財務省は、次のように説明している。

財務省は、「裏付け資産のない仮想通貨のリテール取引および投資活動は金融サービスではなくギャンブルとして」規制するという、財務委員会の勧告には断固として反対している。

このようなアプローチは、証券監督者国際機構(IOSCO)やG20金融安定理事会(FSB)などの国際機関が推奨する、「同じ活動、同じリスク、同じ規制結果」の原則に反することになる。

取引プラットフォームの運営やカストディサービス提供など、従来の金融システムにおける活動と同様の機能を実行し、同様のリスクを引き起こす仮想通貨活動は、従来型金融と同じような規制の対象とすることが適当だと続けた。

また、ギャンブル向けの規制システムでは、重要な問題に適切に対処できない可能性があるとも指摘している。

広告の規制を提案

英財務省における、仮想通貨規制に関する協議では、市場操作、健全性に関する取決めの不足、財務リスク管理慣行の不備に関連するリスクなどが指摘されていた。

その上で財務省は、仮想通貨のリスクに対処し、安全を守りながらイノベーションのための条件を作り出すには、「金融サービス規制」の枠組みの方が適しているとしている。

こうした枠組みを開発する際には、「消費者が誤った情報を得る」リスクを含め、消費者のリスクを軽減するための一連の強力な措置を盛り込む計画だと続けた。

これについて英国政府はすでに、仮想通貨に特化した金融広告規制制度を提案。この法案は6月に議会で議論され、2023年末までに施行される予定となっている。

関連して、英国の金融行動監視機構(FCA)は4日、政府が仮想通貨を金融プロモーション制度の対象とすることを法律で制定したことを受けて、仮想通貨企業に10月8日までにプロモーションに関するルールを遵守する必要があると発表していたところだ。

海外に拠点を置く企業を含め、英国の消費者に仮想通貨を販売するすべての企業に適用されるルールであり、ウェブサイト、ソーシャルメディアの投稿なども含めて規制される。

英国では、ハイリスク金融商品の宣伝においては「これはハイリスク投資であり、リスクを必ず理解してください」といった文言が義務付けられており、仮想通貨にもこれに準じた対応が求められる形だ。

関連英国当局、仮想通貨プロモーションの規制強化

王立造幣局のNFTプロジェクトについて

英財務省は、現在は保留されている、王立造幣局がNFT(非代替性トークン)をリリースするという計画についてもコメントした。現時点ではNFTプロジェクトの立ち上げを進めてはいないものの、引き続き検討する予定だとしている。

また、このプロジェクトの資金には税金が直接使用されることはないとも述べた。プロジェクトの開発に関連する費用は、すべて王立造幣局自身による商業事業の収益から賄われていると説明した。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
16:50
「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る|独占インタビュー
JPYC株式会社が日本初の日本円建てステーブルコイン発行ライセンスを金融庁から取得。代表の岡部典孝氏が語る100万円制限の実態、3年後10兆円の発行目標、プログラマブルマネーがもたらす金融革命とは。
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧