はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Openseaの新たなロイヤリティモデルに逆風、投資家やYuga Labsから非難

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Openseaがロイヤリティ・オプション・モデルを発表

Openseaが採用したロイヤリティ・オプション・モデルが、投資家やYuga Labsから非難を浴びている。

NFT市場のOpenseaは8月17日、新たに「ロイヤリティ・オプション・モデル」の適用を発表した。2023年8月31日までに今後新しく発表されるNFT作品に対して、2024年2月29日までには、既に流通している作品に対して適用予定だ。

ロイヤリティ・オプション・モデルとは、NFTの所有権が移行した際、当該NFTの作者に対して支払われる報酬であるロイヤリティの発生を、現在のNFT保有者が任意で設定できる制度のことだ。NFT保有者にとっては価格を下げられることによる販売促進が見込める一方、クリエイター側に二次流通以降のロイヤリティ収益が得られないというデメリットに繋がる。

2017年の開設以来、Openseaはロイヤリティ5〜10%に設定していたが、最近は、NFTプラットフォーム間での激しい競争とユーザー離れに悩んでいた背景がある。今年2月、日時取引高でOpenseaを上回ったNFT市場Blurの強制的なロイヤリティは、わずか0.5%である。

関連:急成長中のNFT市場Blur、日次取引高でOpenSea追い抜く

そこでOpenseaは、ロイヤリティの「一方的な強制徴収」という設定を撤廃しながらも、完全には廃止しない変更を選んだのである。

Yuga Labsなどが非難

Openseaの投資家であるMark Cuban氏は18日、X(旧ツイッター)上で「NFTのマーケットプレイスでロイヤリティの撤廃は大きな過ち」だと述べた。

Mark Cuban氏はアメリカの投資家。テクノロジーやメディアの他、仮想通貨業界への投資を行っており、ドージコインへの投資も表明している。Openseaには2021年3月より、ベンチャーキャピタルa16zと共に総額約33億円(2300万ドル)の投資を行っていた。

非難はMark Cuban氏だけに留まらない。Yuga Labsも今回のOpenseaの動きに対して声明を公開。X上で、2024年2月までに、OpenSeaとの関係を解消すると発表した。

具体的には、Yuga Labsの既存のNFTコレクションと今後リリースする新しいNFTに対し、Seaportの対応を終了するというものだ。Seaportとは、Openseaが開発した独自の取引プロトコル。イーサリアム(ETH)上に構築され、NFT取引にまつわる設定がしやすいというメリットがある。

Yuga Labsは2021年に設立したブロックチェーン開発企業。過去Bored Ape Yacht Club(BAYC)、Mutant Ape Yacht ClubのNFTや、APEコインなどをプロジェクトを保有。今年4月にはGucchiとのコラボNFTを発表するなど、他の企業やプロジェクトとの提携にも積極的。NFT市場に大きな影響力を持つ企業の1つだ。

関連:Gucci、Yuga LabsとのコラボNFT「KodaPendant」を発表

NFT業界をリードするYuga Labsの提携解消により、今後Openseaがどのような動きを見せるか、注目が集まる。一方、Yuga Labsは独自のNFT電子市場を作る可能性を示唆しているとみられる。

関連「Web3で日本IPを海外へ」YugaラボCEOと経産省板垣氏が対談|WebXカンファレンス 

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧