はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

OptimismがFault Proof機能をテストネットにローンチ セキュリティ向上へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

セキュリティの向上へ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2プロジェクト「Optimism」の開発に携わるOP Labsは3日、「Fault Proof」の機能をテストネットの「OP Goerli Testnet」にローンチしたことを発表した。

Fault Proofとは、トランザクションに間違いなどの問題があった時に異議申し立てを行うことができる仕組み。今回ローンチされたのはアルファ版で、これからバグを発見するなどしてできるだけ早く実用化するとし、セキュリティの専門家にも使用を呼びかけた。

L2とは

「レイヤー2」の略で、「2層目」のネットワークのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度の向上を期待することができる。

▶️仮想通貨用語集

関連ブロックチェーンのレイヤー2とは|種類や注目点、代表的なネットワークを解説

イーサリアムのL2にはロールアップという技術があり、OptimismのL2ネットワーク「OP Mainnet」はオプティミスティック・ロールアップという仕組みを導入している。

関連スケーリング問題の打開策「ロールアップ」とは|仕組みや注目点を詳しく解説

ロールアップとは、日本語では「クルクルと巻き上げる」「まとめて束ねる」といった意味。L2で行われたトランザクションをまとめてL1のイーサリアムに提出することで、イーサリアムの拡張性向上に貢献している。

イーサリアムにトランザクションを提出する際には、そのデータが正しいことを証明する必要があるが、オプティミスティック・ロールアップは名称が示す通り、「楽観的(=オプティミスティック)」な仕組みを採用。不正なトランザクションが発見されなければ、そのデータは正しいという前提に基づいて処理が行われている。

この不正なトランザクションが発見された時に申し立てを行う仕組みがFault Proof。プロジェクトによっては「Fraud Proof」と呼ばれることもあるが意味は同じである。

OP Mainnetはすでに稼働しており利用者も多いが、現在はFault Proofがまだ導入されていない。データサイト「L2 BEAT」はOP Mainnetのリスクとして、Fault Proofがまだ開発中であることを明記している。

Fault Proofはネットワークのセキュリティを担保する仕組みであるため、Optimismのプロジェクトは実用化を急いでいる。

Fault Proofの特徴

Optimismのツール群の名称は「OP Stack」。米仮想通貨取引所コインベースが支援するL2「Base」が利用するなど、OP Stackの需要は高まっている。一方で、BaseのFault Proofも開発中であることを意味する。

関連米コインベース支援のL2「Base」、取引数急増の背景とその重要性とは?

今回テストネットにローンチされたのは、OP Stack初となるFault Proofシステム。モジュラー型でパーツが細分化されていることが大きな特徴で、開発者は好きなパーツを組み合わせてFault Proofの基盤を構築することができるという。

これは証明の仕組みが複数誕生することを意味し、パーツの中にはゼロ知識証明を活用したものも含まれるとした。

OP Labsは今回の発表で、貢献者が多様化すれば、技術やプロトコルの分散化にもつながると説明している。

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/03 火曜日
17:49
ソラナで採用されているDAOガバナンスの種類を解説
Superteam Japanの大木悠氏が、ソラナで採用される主要なDAOガバナンスの仕組みを徹底解説。従来型のトークンガバナンスから、クアドラティックやフタルキーなど新しいモデルまで、実例を交えて紹介する。
17:25
ビットフライヤー、仮想通貨「定期貸付」を開始 第1弾はビットコイン最大年利3.05%
暗号資産取引所大手のビットフライヤーが、新サービス「定期貸しコイン」を開始。第1弾はビットコインを対象に年利最大3.05%を提供。価格変動に左右されにくい収益機会として注目され、最小1.4万円相当から投資可能。12月6日から募集開始。
15:10
リミックスポイント、仮想通貨投資で7.9億円評価益 XRPなど6銘柄保有
リミックスポイントが仮想通貨投資で7.9億円の評価益を計上。ビットコインを中心に6銘柄で35億円を投資し、23%のリターンを達成。新たに15億円の追加投資を決議し、投資総額は50億円規模に拡大へ。
13:10
「CZ氏にも恩赦を」バイデン大統領のハンター氏恩赦受け
バイナンス前CEOであるCZ氏の恩赦を求める声が仮想通貨業界の一部から上がった。トランプ氏は「シルクロード」設立者の減刑に言及していたところだ。
12:31
XRP400円突破、2018年1月以来の過去最高値(円建て)更新
XRP(リップル)市場価格がおよそ7年ぶりに400円を突破し、2018年1月に記録した円建ての過去最高値を更新した。データ分析によれば、韓国の投機筋ではなくコインベースの大口投資家による取引が主な原動力となっている。
10:55
イーサリアムETF、ステーキング利回り承認の可能性 バーンスタイン予測
米国のイーサリアム上場投資信託では、近い将来ステーキングによる利回りが組み込まれる可能性があると、投資銀行バーンスタインが12月2日のレポートで述べた。トランプ政権2.0が追い風になる見解だ。
10:30
石破総理、仮想通貨の申告分離課税適用に慎重姿勢
自民党の石破総理は国会答弁で、仮想通貨の分離課税20%適用やビットコインなどのETF承認に消極的な姿勢を示した。国民民主党からの代表質問に回答した。
09:30
イーサリアム現物ETFの日次資金流入、初のビットコインETF超え
米国のイーサリアム現物ETFが初めてビットコイン現物ETFを上回る日次流入を記録。機関投資家からの注目が高まっている可能性がある。
08:00
米MARA、ビットコイン追加購入のためにさらに1200億円調達へ
米上場の大手仮想通貨マイニング企業マラソン・デジタル(MARA)は2日、ビットコイン買い増しのために1,200億円分の転換社債の発行を通じて資金調達を行うと発表した。
07:30
マイクロストラテジー会長、マイクロソフトにBTC投資を提案
マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長は、マイクロソフトのCEOと取締役会に対し、仮想通貨ビットコインに関するプレゼンを実施。マイクロソフトがビットコインに投資すべき理由を説明した。
07:15
XRP現物ETFの上場申請に大きな進展 米WisdomTreeがS1書類を提出
米資産管理会社WisdomTree(ウィズダムツリー)は2日に仮想通貨XRP現物ETFに関連するS-1書類をSECへ提出し申請プロセスを加速させた。XRPの価格は3ドル手前まで高騰した。
06:35
ナイキ傘下のRTFKT、事業を完全停止へ
ナイキ傘下のNFTプロジェクトのRTFKTが3日、2025年1月末までに事業を完全に停止すると発表した。CloneXへの影響はまだ明確ではない。
06:15
ミームコインMOODENG(ムーデン)が60%急騰、コインベースの上場発表受け
コインベースが3日、仮想通貨ミームコイン「ムーデン(MOODENG)」を新たに上場する意向を示した。価格が大幅に急騰した。
05:55
今週もビットコイン追加購入、2200億円相当 米マイクロストラテジー 
新たな買い増しにより、米マイクロストラテジーの仮想通貨ビットコイン保有額はさらに15,400 BTC増加し、総保有量が402,100 BTCとなった。
05:40
米政府、1400億円相当のビットコインをコインベースへ送金 売圧懸念高まる
米国政府が月曜日深夜一時半ごろ、「シルクロード」から押収された約19,800 BTCのビットコイン(2,900億円相当)を新たなアドレスへ移動させた。ビットコイン価格はこのニュースに影響され一時急落した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧