不正流出とユーザー補償の詳細
MaestrobotsというTelegram内の暗号資産(仮想通貨)ボットは25日、11種類のトークン(総額280ETH)が不正流出した事件について、ユーザー補償が完了したことを報告した。プロトコルの収益を活用し、610 ETH(約1億6,000万円)を投じてユーザーの損失を補填した。
9つのトークンは直接買い戻されたが、価格変動により276ETHのコストが発生。残る2つのトークン(JOEとLMI)については、ETHの相当額をユーザーに返金し、さらに20%のボーナスを上乗せしたため334ETHのコストがかかった。
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Maestroとは
Maestroは仮想通貨ウォレットと連携してオンチェーン取引やファーミング戦略などに使用できるTelegramボットの一つ。デフォルトの取引手数料1%で、イーサリアム、BNBチェーン、Arbitrumでの取引を促進する。そのユーザーフレンドリーなUIが特徴であり、複雑になりがちなDeFi利用をサポートする。
Maestroの事後レポートによると、24日にイーサリアムメインネット上のMaestroのインフラ(Router 2)がハッキングの対象となり、280ETH相当のトークンが盗まれた。
チームは、攻撃から30分以内に障害原因を特定して排除。そして、10時間後までには全ユーザーへの返金が完了したという。
Router 2は現在、完全に安全であることが確認されており、取引機能も再開している。Maestroはまた、「この攻撃で、ウォレットの認証情報が侵害されることはなかった」とも付け加えた。
Maestroチームはこの件について謝罪し、今後もユーザーへの約束を守る姿勢を明確に表明している。現在、Maestro Bots HubのTelegramチャンネルは10万人以上の登録者を抱え、Xアカウントも2万4000人以上のフォロワーを有している。