はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットメインとMicroBT、最新型ビットコインマイニングマシン発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

最新型マシンの発表相次ぐ

暗号資産(仮想通貨)マイニング機器大手ビットメインは25日、最新型のビットコイン(BTC)マイニングマシンANTMINER T21を発表した。2024年1月に出荷を開始する予定だ。また、競合する企業MicroBTも新たなマシンを開発している。

ビットメインのANTMINER T21は、190TH/s(テラハッシュ・毎秒)のハッシュレート(計算能力)と1テラハッシュあたり19ジュールのエネルギー効率を特徴としている。摂氏45度までの周囲温度に耐えることができる空冷式のマシンだ。なお、1TH/sは1秒間に1兆回の計算を行うことが出来る能力である。

ビットメインはANTMINER T21の購入者向けに、ビットコイン価格変動に対する保護プランもオプションで提供している。ビットコインの価格下落に対して、1か月から6か月の範囲で、現金での補償を受け取ることができるものだ。

ビットメインは、中国系の事業者で、米国にも多くの顧客を有している。7月には、初めてファイルコイン(FIL)向けのマイニングマシンを発売した。

関連ビットメイン、ファイルコイン(FIL)向けのマイニングマシン発売

ハッシュレートとは

マイニングの採掘速度のこと。日本語では「採掘速度」と表現される。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。マイニング機器の処理能力を表す際や仮想通貨のマイニングがどれくらいのスピードで行われるかを示す指標として用いる。

▶️仮想通貨用語集

環境を考慮したMicroBTのM60シリーズ

ビットメインの競合他社であるMicroBTも、最新の製品としてマイニングマシンWhatsMiner M60シリーズを発表している。水力、浸漬、空冷による冷却様式をバリエーションとして揃えているところだ。

浸漬冷却モデルのWhatsMiner M66SおよびWhatsMiner M66は、それぞれ298TH/s ~ 270TH/sと、276TH/s~240TH/sの範囲のハッシュレートを実現する。また、それぞれエネルギー効率は1テラハッシュあたり18.5ジュールと19.9ジュールだ。

水冷冷却モデルのWhatsMiner M63SおよびWhatsMiner M63のハッシュレートは浸漬冷却モデルよりも高く、それぞれ390TH/s~360TH/s、および366TH/s~334TH/sのハッシュレートを提供する。また、エネルギー効率はそれぞれ1テラハッシュあたり18.5ジュールと19.9ジュールで、浸漬冷却モデルと同等だ。

また、冷却インフラがあまり整備されていない地域でも利用可能となる空冷モデルとしてはWhatsMiner M60SおよびM60モデルを用意。それぞれハッシュレートは、186Th/s~170Th/s、および172Th/s~150Th/sである。エネルギー効率はそれぞれ1テラハッシュあたり18.5ジュールおよび19.9ジュールだ。

MicroBTのZuoxing Yang創設者兼CEOは24日、ドバイで開催されたイベント「Blockchain Life 2023」でWhatsMiner M60シリーズを紹介した。

この際、Yang氏は、マイニングマシンに電力を供給するエネルギーの重要性を取り上げた。再生可能エネルギー源の役割が増大していることや、持続可能な開発の時代におけるソーラーパネル、風力タービンなど再生可能エネルギー技術の進歩を強調している。

その上で、WhatsMiner M60シリーズが、ESGに適した品質を有しており、再生可能エネルギー源を利用したマイニングにも適した仕様となっていると説明した。

ESGとは

環境(Environment)社会(Social)ガバナンス(Governance)の略称。昨今、事業面のポテンシャルだけではなく、多角的な側面から産業の影響を考慮した上で、環境問題や社会問題、国連の持続可能な開発目標(SDGs)などに貢献することが企業責任となりつつある。

▶️仮想通貨用語集

効率性向上で電力消費低減へ

マイニングマシンの効率性向上は、消費電力を削減しているところだ。ケンブリッジ大学のオルタナティブ金融センターは9月、ビットコイン(BTC)の電力消費についてデータの分析方法の見直しを行ったと発表している。

特にマイニングマシンのアップデートを考慮すると、従来の見積もりより電力消費は大幅に少なくなると分析した形だ。

関連英ケンブリッジ大学、仮想通貨ビットコインの電力消費を分析する指数見直し

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/13 木曜日
17:48
メタプラネット、第3四半期決算でビットコイン評価益206億円を計上
メタプラネットの2025年12月期第3四半期決算発表。BTC保有量30,823枚に到達し目標前倒し達成、インカム事業過去最高売上。純利益135億円計上、1億ドル借入で追加取得へ。優先株活用の新戦略で普通株希薄化回避、2027年21万BTC目標を掲げる。
17:31
ステーブルコインUSDCの運用法|Aaveで年4%前後を狙う始め方をわかりやすく
USDCを預けるだけで利息が得られるAaveの仕組みと利回り、始め方を初心者向けに解説。利用率による金利変動やリスク、SBI VCトレードでのUSDC準備まで網羅します。
15:22
CMEグループとFanDuel、仮想通貨や株価指数などの予測市場アプリを12月に開始
FanDuelとCMEグループが12月に予測市場プラットフォーム「FanDuel Predicts」を開始。株価指数、仮想通貨、商品などのイベント契約取引が可能に。2035年に14兆円規模へ成長が予測される予測市場に、ロビンフッドやドラフトキングスなど大手企業も参入。
13:50
レンジ相場続くビットコイン、10万ドルが防衛線に=Glassnode分析
Glassnodeの最新分析によると、ビットコインは9.7万〜11.2万ドルのレンジ相場が継続している。10万ドルが重要な心理的防衛ラインとなっており、これを下回ると急落リスクが高まる可能性がある。
13:43
イーサリアム上のトークン化資産が30兆円突破 他のチェーン合計を上回る
イーサリアム上のトークン化資産が2010億ドル(約30兆円)を突破し、全ブロックチェーンの3分の2を占める。ステーブルコイン27兆円、機関投資家向けファンド、RWA1.8兆円と多様なエコシステムが拡大中。
13:35
Visa、ステーブルコイン決済の試験運用を開始 クリエイターやギグワーカー向け
Visaが米ドル連動型ステーブルコインUSDCを活用した決済サービスの試験運用を開始。クリエイターやギグワーカーに数分以内の即時入金を提供し、国境を越えた決済を迅速化。2026年後半に本格展開予定。
13:25
円建てJPYC、日本国債の新たな購入者に 日銀の穴埋め役として期待も=報道
JPYC株式会社の岡部代表が、JPYCの準備金が日本国債市場で新たな力になる可能性を話した。日銀の購入縮小も背景に、今後ステーブルコイン発行者の存在感が拡大することも考えられる。
13:15
トランプ大統領、米史上最長43日間の政府閉鎖を終了させる予算案に署名 仮想通貨市場への影響は
トランプ米大統領が連邦政府機関の閉鎖を終了させる予算法案に署名し、43日間続いた米史上最長の閉鎖が終結した。下院は222対209で法案を可決。再開により複数の仮想通貨ETFが承認される見通しだ。
11:25
ブラジル大統領、押収仮想通貨の即時売却を合法化する法案を提出 組織犯罪対策強化へ
ブラジルのルラ大統領が犯罪捜査で押収した仮想通貨を裁判結果前に売却できる法案を議会に提出した。中央銀行は今週、仮想通貨事業者への認可制導入を含む新規制も公表している。
10:25
ユーザー資金を凍結できる16ものブロックチェーンを特定、分散化の観点で議論呼ぶ=Bybit
仮想通貨取引所Bybitがユーザー資金の凍結機能を持つブロックチェーンを特定した。ハッキング対策に有効だが、分散化の理念と矛盾するとの指摘もある。
10:15
SBIグループで資産運用|証券・銀行・仮想通貨投資を効率的に
証券・銀行・仮想通貨を1つのエコシステムで管理できるSBIグループ。スマホ1つで株式、投資信託、金ETF、仮想通貨への投資を始められます。手数料優遇、ポイント連携、スムーズな資…
09:45
ヤフー・ファイナンス、ポリマーケットと提携し予測市場ハブを数カ月以内に開設へ
ヤフー・ファイナンスが予測市場プラットフォームのポリマーケットと提携し、新たな予測市場ハブを立ち上げる。経済や市場動向の確率データと分析を組み合わせて投資家を支援。
09:20
ビットワイズ、2026年にICO復活で数十億ドル規模の資金調達を予測 コインベーストークン販売サービス立ち上げを受け
仮想通貨資産運用会社ビットワイズのホーガンCIOが、コインベースのトークンセール・プラットフォーム立ち上げを受けて2026年にICOが資本調達の重要手段として復活すると予測。
08:50
モバイルゲーム大手KLab、ビットコインをトレジャリー資産として購入
モバイルゲーム開発のKLabが約2,000万円のビットコインを購入。国内では今夏以降、Defコンサルティング約50億円、イオレ約160億円など上場企業のトレジャリー戦略が加速。
08:30
JPモルガン、ベースチェーンで「JPMコイン」提供開始
JPモルガンが米ドル建て預金トークン「JPMコイン」を機関投資家向けにイーサリアムL2のBase上で提供開始した。B2C2、コインベース、マスターカードがテスト取引を完了している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧