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Magic EdenとYuga Labsが提携、イーサリアムNFTマーケットプレイス開設を発表 クリエーターのロイヤリティ保護を義務化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロイヤリティ保護を重視

クロスチェーンNFT電子市場Magic Edenは4日、著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsと提携し、年末までに新たなイーサリアムNFTマーケットプレイスを立ち上げると発表した。新たな電子市場では、クリエーターのロイヤリティ保護が契約上義務付けられる。

私たちはYuga Labsと提携して、年末までに新しいETHマーケットプレイスの立ち上げを発表できることを嬉しく思う。
これは、全てのETH NFTコレクションに対して、クリエーターのロイヤルティを尊重する最初の主要なETHマーケットプレイスとなる。
クリエイターがいなければ、Web3 は成り立たない。共に創造し、より良い未来を構築するよう支援する。

ビジョンを共有

Yuga LabsとMagic Edenは、統一された「Web3の将来に対するビジョン」を共有しており、コンテンツのクリエーターのために「公平でやりがいがいのあるエコシステム」を構築することが大切だと強調。所有権に対する原則にとどまらず、クリエーターがオリジナル作品に対するロイヤリティの支払いを、継続して受け取れるかどうかも重要視している。

Magic Edenの共同創設者でCEOのジャック・ルー氏は、「Web3業界の中核」であるクリエーターを擁護することに確固たる信念を持っており、クリエーターのエコシステムの改善に引き続き取り組んでいくと述べた。

Yuga Labsは、「ブロックチェーン上に文化を構築する」というミッションを掲げている。同社のダニエル・アレグレCEOは、「Magic Edenとの提携はエコシステム全体にとっての勝利であると考えている」と主張。クリエーターを応援するイーサリアムマーケットプレイスの構築をサポートすると述べた。

Yuga Labsは今後、新しいコレクションについては、クリエーター支援の原則を守り、公正な待遇を保証するマーケットプレイスにのみ、関与していくとしている。

ロイヤリティをめぐる紛争

クリエーターへのロイヤリティ設定は、主要マーケットプレイス間で大きな差が生じている。

ロイヤリティは当初、NFTの販売価格の2.5%から10%の範囲に設定され、広く認められてきた。

しかし、2022年後半になると、NFTの売り上げ低迷を受け、一部の新興マーケットプレイスが、大幅な値下げや回避策を導入。その後、主要な市場もこの動きに追随する事態となった。

例えば、Blurの強制的なロイヤリティは0.5%に設定されているが、今年2月に同市場は、日時取引高でOpenseaを上回った。

Openseaは開設以来、ロイヤリティを5~10%に設定していたが、競合プラットフォームの台頭により、ユーザー離れが進み、今年8月には、新たなロイヤリティ・オプション・モデルへの移行を発表することとなった。

Openseaの対応に批判が高まる

Openseaの新たなロイヤリティ・オプション・モデルでは、「一方的な強制徴収」という設定を撤廃する一方、クリエーターのための手数料は、「オプション」として残す形を取ることとなった。

この変更を受け、Yuga Labsは2024年2月までに、OpenSeaとの関係を解消すると発表。Yuga Labsの既存のNFTコレクションと今後リリースするNFTに関して、Openseaが開発した独自の取引プロトコル「Seaport」の対応を終了するという形で対応するとのことだ。

関連:Openseaの新たなロイヤリティモデルに逆風、投資家やYuga Labsから非難

Yuga Labsの収益に打撃

ロイヤリティのパーセンテージの縮小は、BAYCやMutant Ape Yacht ClubのNFTなどの人気コレクションを抱えるYuga Labsの収益に大きな打撃を与えている。

Openseaの新たなロイヤリティモデルの採用は、ここ数ヶ月のYuga Labs収益の急減に影響した。

また、0.5%の最低ロイヤリティ設定をはじめ、魅力的なインセンティブで多くのトレーダーを引きつけたBlurが市場シェアを拡大させたことも、大きく響いたようだ。

The Blockの報道によると、Yuga Labsのロイヤリティ収入は、今年の第1四半期の870万ドル(約13億円)から、第3四半期には250万ドル(約3.7億円)に激減したという。

関連:Yuga Labsが人員削減、リストラでメタバースに注力

ロイヤリティ保護は、個々のクリエーターだけではなく、Yuga Labsにとっても、早急に対処すべき課題となっているようだ。

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