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NOT A HOTEL、日本初の不動産担保型IEOに向け「NACトークン」販売検討へ  GMOコインでIEO予定

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不動産を裏付とする「RWAトークン」発行へ

NOT A HOTEL株式会社は7日、GMOコイン株式会社と新たな資金調達手段として「IEO(Initial Exchange Offering)」による暗号資産の販売を検討する覚書を結んだことを発表した。国内において、不動産などのリアルワールドアセット(RWA)を裏付け資産に活用するトークンを用いたIEOは初めてとなる。

同社は、不動産投資の新たな形態を提案するProptechスタートアップ。所有者が自宅や別荘と同様に資産を保有しつつ、運用管理できるプラットフォームを運営している。利用者は最小10泊からのシェア購入が可能で、減価償却や売却、さらには相続といった不動産取引をアプリを通じて一元管理できる利便性が特徴だ。

2021年9月のフラッグシップ物件販売開始以来、23年5月時点で累計売上は70億円を突破している。

GMOコインで実施予定のIEOを介して、NOT A HOTELの完全子会社であるNOT A HOTEL DAO株式会社は「NOT A HOTEL COIN(NAC)」を発行予定。このトークンは不動産を担保としており、暗号資産交換業者であるGMOコインが販売を代行し、審査も行う。参加者は募集価格でトークンを購入する権利を有することになる。

NACの発行によって調達された資金は、NOT A HOTELの不動産購入や新たな開発プロジェクトのために充てられる。それらの資産が裏付けとなるため、NACは「安定した資産価値を形成することを目指す」と強調されている。

関連:現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由、リアルワールドアセット(RWA)とは

現段階では、NOT A HOTEL DAOは分散型自律組織(DAO)には至っていないが、将来的に法的な整備が進めばDAOへの移行を検討するという。

DAOはブロックチェーンをはじめとする分散台帳技術に基づき、トークンホルダーによって自律的に運営される組織と定義される。地方創生や社会課題解決、コミュニティ運営などでの利用事例が増えている一方、日本の法制度上、DAOを設立・運営するための明確な法人・組合形態は現在存在しない。DAOの法人化や課税関係、構成員の法的権利義務などを整理する必要性が高まっている。

関連:自民党、DAO支援の法整備模索へ「DAOルールメイクハッカソン」開催予定

NACのユーティリティ

NACはNOT A HOTEL DAOのメンバーシップを表し、NACの保有者には、NOT A HOTEL DAOが運営する施設への宿泊権が与えられるなど、実用的な利点が提供される。

NACをステーキング(スマートコントラクトへの一定期間のデポジット)することにより得られる報酬には2種類あり、「①報酬としてNACを受け取る」、「②好きな拠点を選んで宿泊する権利」事が可能。ステーキングしたNACは1年後に償還される仕組みだ。

NACを利用して宿泊できるNOT A HOTELは以下のとおり:

出典:NOT A HOTEL

  • NOT A HOTEL AOSHIMA CHILL(宮崎県宮崎市青島)
  • NOT A HOTEL NASU MASTERPIECE(栃木県・那須)
  • NOT A HOTEL FUKUOKA +PENTHOUSE(福岡県福岡市・薬院)

さらに、建設中の「KITAKARUIZAWA IRORI」と「MINAKAMI TOJI」、「ISHIGAKI」も将来的に宿泊対象施設となる予定である。

22年末にNOT A HOTEL株式会社は、国内仮想通貨取引所コインチェックのNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」で、NOT A HOTELの会員権に紐づくNFTについて、先行販売を行った。MEMBERSHIP NFTの有効期限は47年あり、毎年泊まれる別荘は全国6拠点(執筆時点)の中からランダムに割り当てられるという遊び心のある設計になっている。

関連:コインチェック、NOT A HOTEL会員権NFTの第二期販売へ

IEOの時期などの詳細は未発表であるが、IEOセールでのトークン購入および抽選申し込みを行う場合、暗号資産(仮想通貨)取引所GMOコインの口座開設が必要となる。

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