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韓国通信大手SKテレコム、Aptos Labsと提携し「Tウォレット」を強化 Web3サービスの拡充を図る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SKテレコムがAptosと提携

韓国を代表する通信事業者であるSKテレコムは、レイヤー1ブロックチェーンの開発を手掛けるAptos Labsおよび同社の技術パートナーであるAtomrigs Labとの間で三者契約を結んだと発表した。この動きは、今年10月頃にリリースされたSKテレコムのデジタルウォレットサービス「Tウォレット」をさらに拡張するねらいがある。

SKテレコムは今年8月にポリゴンと戦略的提携を発表したが、イーサリアム仮想マシン(EVM)ではないブロックチェーンの統合としてはAptoが初めて。

SKテレコムは、顧客が望むL1ブロックチェーンのサポートと、それに伴う分散型アプリ(dApps)との提携を進めており、「Aptosの有望なdAppエコシステムとの連携を通じて、ユーザーにとって具体的な価値を提供したい」と述べている。

Aptosの共同設立者で最高技術責任者(CTO)のAvery Ching氏は、Xの投稿で「Move、秒以下のレイテンシー、クラス最高のスループット、エンタープライズ・グレードのオペレーションを通じて、新しいクラスのインターネット体験を解き放つことを楽しみにしている」と述べた。

Aptosとは

Aptosは、安全性と拡張性を重視して設計されたレイヤー1ブロックチェーンで、Meta(旧Facebook)が開発していたDiem(旧Libra)プロジェクトの元開発者たちによって立ち上げられた。Binanceやa16zなどの大手機関投資家から、計3.5億ドル以上の出資を受け業界の注目を集め、22年10月にメインネットをローンチした。Moveプログラミング言語を使用しており、二重支払いや所有権の不正な複製を防ぐよう設計されているため、イーサリアムのSolidityなどの言語と比べてセキュリティが高いとされている。

▶️仮想通貨用語集

関連:元Metaエンジニアらが開発する新ブロックチェーン「Aptos」とは

SKテレコムのTウォレット

正式なリリースは未だ確認されていないが、SKテレコムのTウォレットは、2023年10月にモバイルおよびウェブプラットフォームで利用可能となったようだ。このウォレットは、デジタルアセットの保管や管理を容易にし、デジタルコンテンツのNFT取引、さらに分散型アプリのサポート、本人確認といった機能を備えている。

韓国のブロックチェーン技術企業Ozysは、SKテレコムの「Tウォレット」にトークン交換支援機能「Orbit Swap」を導入したことを11月1日に発表。ビットコインやイーサリアムといったL1ネイティブトークンを1回のトランザクションで交換することが可能となった。さらに、クロスチェーン機能「Orbit Bridge」により、USDC、USDT、MATIC、XRP、TONなどの異なるトークン間の交換もサポートされている。

SKテレコムは今年8月末、Web3エコシステム活性化のためポリゴンラボとの戦略的パートナーシップを締結した経緯がある。ポリゴンとの連携に続き、SKテレコムは10月にはブロックチェーンデータおよび分析プラットフォームであるCryptoQuantとも提携を発表した。この提携により、ユーザーは自らのトークンを保管するとともに、CryptoQuantの提供するオンチェーン分析ツールを利用することができるようになる。

関連:韓国通信大手SKテレコムがポリゴンラボと提携、Web3事業を強化

SKテレコムのような大規模ユーザーベースを持つ通信会社は、Webサービスの新たな窓口となる可能性があり、国内市場でも類似の取り組みが確認されている。

例えば、KDDI株式会社は、独自の仮想通貨サービス「αU wallet」の開発を進めている。このウォレットは、Astar zkEVM、Polygonブロックチェーン、Palette Chain、Oasysブロックチェーンなど複数のブロックチェーンをサポートしており、幅広いdAppsへのアクセスを可能にする目論みだ。

関連:KDDIのαU walletなど Astar zkEVMと連携を検討

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