CoinPostで今最も読まれています

シンガポールが「最重点市場」、コインベースが米ドルサービス拡大

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

シンガポールを重点市場と位置付け

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは18日、シンガポールの個人ユーザー向けに米ドル送金サービスを可能にしたと発表した。

ユーザーは、銀行間送金ネットワークのSWIFT(スイフト)を使用して、コインベースのアカウントに米ドルを手数料無料で入出金できるようになった格好だ。このことで、米ドル建てステーブルコインUSDCをはじめ、仮想通貨市場へのアクセスが容易になった。

さらに、ユーザーはコインベースのアカウントにUSDCを保有しているだけで、最大年間利率5.05%の報酬を受けとることもできる。

コインベースは、シンガポールは、引き続き同社の「国際展開戦略における最重点市場」の一つだとも述べ、これまでの動きについて次のように説明した。

今年初めに、当社はシンガポールのデジタルID「Singpass」を導入し、より効率的な入会プロセスをユーザーに提供している。また、PayNowやFASTなどの銀行送金による便利な入金システムも導入した。

コインベースは、今年10月にシンガポール金融管理局(MAS)から主要決済機関としてのライセンスを取得したところだ。これにより、個人・機関向けに仮想通貨サービスを拡大できるようになったとしている。

さらに、コインベースのベンチャー投資部門「Coinbase Ventures」を通して、過去3年間でシンガポールを拠点とする15社以上のWeb3スタートアップに投資してきたとも述べた。

関連米コインベース、来年の仮想通貨市場の展望を掘り下げる

一方で、シンガポールは2022年にFTX破綻や旧テラエコステムの崩壊など業界の波乱が起きたことを受けて、規制強化を進めているところだ。

特に、個人ユーザーへのレンディング、証拠金取引、レバレッジ取引の提供を禁止するなどのガイドラインを提案している。この内容は2024年半ばから段階的に発効される見込みだ。

関連シンガポール中銀、個人向け仮想通貨投資を大幅制限へ 来年発効見込み

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

HashKeyやSBIグループも事業展開

仮想通貨管理会社ハッシュキー・キャピタルもシンガポールで事業を広げている。シンガポール子会社HashKey Capital Singaporeは19日、シンガポール金融管理局からキャピタル・マーケット・サービス(CMS)ライセンスの認可を受けたところだ。

このライセンスにより、ハッシュキーは、シンガポールでブロックチェーン関連投資について、規制の下で資金管理サービスを提供することが可能になった。

昨年9月には、SBIグループ傘下のSBI Digital MarketsもCMSライセンスを受け取っている。コーポレートファイナンスに関する助言、資本市場商品の取引、カストディサービスの提供など、規制対象となる業務を行っていくと発表していた。

SBI Digital Marketsは、SBIホールディングスと、そのデジタル資産部門SBIデジタルアセットホールディングスの出資によるシンガポール子会社だ。

関連SBI Digital Markets、シンガポール当局からライセンス取得

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア