「カリフォルニアで仮想通貨政策が重要」
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは9日、カリフォルニアの成人の27%が仮想通貨を保有しており、2024年米国大統領選挙で重要な役割を果たすとの見方を示した。
コインベースは、次のように世論調査の結果を参照している。
Morning Consultのデータによると、カリフォルニア州の成人820万人(カリフォルニア人の27%)が仮想通貨を所有している。
さらに、Tolunaによる新しい世論調査によると、カリフォルニアの仮想通貨所有者は、その40%が18歳から34歳の間であり、次世代の有権者を代表している。
さらに、カリフォルニア州の仮想通貨所有者の5人中4人近くが、「仮想通貨業界を後押しする候補者を支持する可能性が高い」と回答したと続けた。仮想通貨業界は、米国の雇用や地政学的強さを生み出すとも述べている。
また、カリフォルニア州の仮想通貨所有者の10人中7人近くが、現在の金融システムは強大な利権を不当に優遇して、人々が富を築く能力を損なっていると答えたとも指摘した。
こうした結果を受けて、コインベースはカリフォルニア州の政策立案者に、「仮想通貨とブロックチェーンのイノベーションを受け入れ、時代遅れの金融システムを民主化するという有権者の声」に耳を傾けるよう呼びかけている。
コインベースは、カリフォルニア州に本拠を置く企業だ。また今回の内容は、3月5日に迫るス―パチューズデーも踏まえたものである。
スーパーチューズデーは、米国の多くの州で大統領選関連の予備選挙や党員集会が開催される日であり、候補者が絞り込まれる山場だ。カリフォルニア州でも予備選挙が実施される。
今回の大統領選挙では、仮想通貨や中央銀行デジタル通貨(CBDC)も政策の争点の一つになっているところだ。
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ミレニアル世代とZ世代の展望
コインベースは、全米を対象とした調査では、ミレニアル世代とZ世代の成人の過半数(51%)が、2024年の選挙で仮想通貨に好意的な候補者を支持する可能性が高いと答えたとも述べた。
2028年までには、こうした世代が米国の有権者の過半数を占めるようになるだろうとしている。
なお、ミレニアル世代とは一般的に1980年代序盤から1990年代中盤までに生まれた世代を指す。Z世代は一般的に1997年代後半から2012年生まれの世代でインターネットやデジタル技術が普及した環境で育ったことを特徴としている。
米仮想通貨投資企業グレースケールも2019年、ミレニアル世代が将来的に相続する富の一部がビットコイン(BTC)市場に流入するとの考えを示していた。
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コインベースとは
アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く仮想通貨取引所である。創業は2012年。世界最大手の民泊サービスのエンジニアを経験した人物と、大手証券会社の為替ディーラーを経験した人物が共同で事業を立ち上げ、短期間で仮想通貨業界のトップベンチャーとなった。2021年4月に米ナスダック市場に上場した。
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