CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムの分散化促進などを期待 ヴィタリック、開発計画「パージ」を説明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムの開発計画

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は1日、ロードマップの構成要素の1つである「パージ(Purge)」について説明した。

パージで行うことは、主にプロトコルの簡素化とノードの負担軽減。「Purge」という英単語には「取り除く」という意味がある。ブテリン氏はパージによって、イーサリアムのネットワークの分散化が進むことも期待していると述べた。

今回ブテリン氏はまず、前回のアップグレード「Dencun」で注目度が低かったという「EIP-6780」の実装について言及。Dencunでは、EIP-4844の「プロト・ダンクシャーディング(Proto-Danksharding)」の実装が注目を集めていた。

EIPとは

「Ethereum Improvement Proposals」の略で、訳は「イーサリアムの改善提案」。プロトコルの仕様などを番号を振って管理して内容を公開し、コミュニティに情報を提供する役割も果たしている。

▶️仮想通貨用語集

関連イーサリアムの次期アップグレード「Dencun」、重要性とメリットとは?

ブテリン氏は、EIP-6780によってプロトコルの複雑性を取り除いて簡素化し、セキュリティを向上させたが、この実装がパージにおいて重要な要素の1つになると説明。パージは今後新たに行われる開発計画ではなく、同時進行で進んでいる。

パージでは他にも複数のEIPを実装してイーサリアムを「スリム」にし、今後求められる追加作業(技術的負債)を減らしていくとした。

関連イーサリアム共同創設者ブテリン氏、Dencun後の改善点を語る

分散化促進を期待

上述したEIP-6780以外にも、ブテリン氏は現在パージで行われていることや、今後必要になる可能性のあることも紹介している。

必要になる可能性のあるアップグレードの1つとして挙げているのは「EIP-4444」の実装。EIP-4444は「ノードは1年以上経過したデータは保存しなくても良い」とする提案だ。

ブテリン氏は、イーサリアムのブロックチェーンは永遠に稼働するが、全てのノードが全データを永遠に保存しなくてはならないのは、永続性を達成するためには負担が大きいと指摘している。

そして、ノードを動かすためのストレージ要件が下がれば、ネットワークに参加したい人を増やすことができると期待。ブテリン氏は、EIP-4444はノードの分散化につながるだろうと述べた。

また、各ノードがデフォルトで少しずつ履歴を保持すれば、イーサリアムのネットワーク全体が、現在と同じぐらいの量のデータを保有することも可能になると説明している。

関連イーサリアムの2024年ロードマップ、共同創設者ブテリン氏が共有

関連イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア