はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「半減期はすでにビットコイン価格に織り込まれている可能性」マラソンCEO

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「現物ETFが価格上昇を前倒し」

米ナスダック上場ビットコイン(BTC)マイニング企業マラソン・デジタルのフレッド・ティールCEOは、半減期はすでに現在のビットコイン価格に織り込まれている可能性があると話した。ブルームバーグが10日に報じた。

ティール氏は、1月に米国でビットコイン現物ETFが承認されたことに触れて次のように話している。

ETF承認は大成功を収めて市場に資本を呼び込んでおり、半減期後の3~6か月で通常見られたであろう価格上昇を、実質的に前倒ししたと思う。

半減期とは

ビットコインなど仮想通貨のマイニング報酬(=新規発行量)が半分に減るタイミングを指す。仮想通貨にはインフレを防ぐために「発行上限」が定められているものが多く、一定周期で訪れる半減期の度に、新規発行量が半分に減る仕組みになっている。供給量が減ることで希少価値が大幅に上昇し、価格が高騰しやすくなるため、仮想通貨特有の注目イベントでもある。

▶️仮想通貨用語集

ティール氏は、「半減期により、ビットコインの供給量は1日当たり約450枚減少することになり、おそらく価格に多少の影響は与えるだろう」と述べた。

また半減期後には、マラソンが利益を維持するための損益分岐点は1ビットコインあたり約46,000ドル(約700万円)になるだろうと見積もっている。その上で、次のように話した。

半減期の前に価格が下落しなかったのだから、マイニング事業者として、半減期に入るのを非常に楽しみにしている。現在ビットコイン価格は上昇しており、様々な者がその状況を最大限に活用している状況だ。

半減期後には、ビットコインの採掘報酬が6.25BTCから3.125BTCへ半減し、マイニング企業の利益率に打撃を与えることになる。ティール氏は以前、半減期はマラソンにとって、財政的なストレスを受けた小規模マイナーを合併するチャンスにもなると話していた。

関連: 米マラソンデジタル、ビットコイン半減期後に買収機会うかがう

半減期に慎重論も

半減期はビットコイン供給が減ることから価格上昇が期待されるイベントともなるが、慎重論を唱える者も複数いる。

例えば、仮想通貨取引所BitMEXの創業者であるアーサー・ヘイズ氏は8日、 ビットコインは、半減期前後に売り圧力に晒されると意見した。今回の半減期が、米国の納税期限やFRBの量的引き締め政策などの影響で米ドルの流動性が低下する時期に重なることを理由としている。

関連: 「ビットコインは半減期前後に投げ売りされる可能性がある」BitMEX創業者アーサー・ヘイズが警鐘

また、大手仮想通貨取引所コインベースは5日、2011年以降、ビットコインの月間平均運用益は6月から9月に低下する傾向があったことなどを指摘。半減期は、仮想通貨市場が低迷する時期と重なると述べている。

関連: ビットコイン半減期が起きる時期は市場の低迷期と重なる=レポート

一方で、仮想通貨分析企業CryptoQuantは、過去のサイクルではクジラ(大口保有者)の需要が価格を押し上げていたと分析。現在もクジラからの需要が高まっていると述べた。

ただ、クジラによる売却がビットコインの新規発行量を上回り、価格上昇を抑える可能性も指摘している。

ビットコイン半減期特集
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧