はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

フィスコ仮想通貨取引所代表が語る「ブロックチェーン・ビジネス展開」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所以外のブロックチェーン・ビジネス展開
様々な事業の展開を考えている株式会社フィスコ仮想通貨取引所取締役である越智直樹氏、同取締役中川博貴氏。仮想通貨取引所以外の仮想通貨に絡む事業の展望についてお話を伺ったインタビューシリーズ第3弾。

仕掛けるブロックチェーン関連事業

今後取引所以外でブロックチェーン関連ビジネスとして進めて行きたい事業は

越智氏

我々フィスコ仮想通貨取引所(以下FCCE)はフィスコデジタルアセットグループ(以下FDAG)の100パーセント子会社です。FCCEは、仮想通貨交換業に関連するビジネスに取り組みます。

一方、FDAGには様々な事業があります。引き続き、仮想通貨を対象に投資運用をするかもしれないし、事業環境が整えば、見送りとなっていた仮想通貨建のファンド運営にも再チャレンジしたいと考えています。

そうしたプロジェクト再開の可能性は

可能性はあると思います。当局と適切にコミュニケーションを図りながら、どのような事業を展開するかを考えていきたいと思っています。

今は国内を対象に事業をしている状況ですが、中長期には仮想通貨に絡む事業を海外で展開していく可能性も検討しています。

ブロックチェーン関係で進めているプロジェクトは

中川氏

FDAGの傘下には、レジストアートという会社があります。

FDAGは現在、仮想通貨取引所の他に、ブロックチェーン関連ビジネスも手掛けています。

トークンエコノミーやトークンファイナンスが社会に浸透するだろう時代を見据え、デジタル領域でのリアルビジネスに挑戦しようということです。

レジストアートのビジネスモデルはとてもシンプルです。その名前の通り、アート(美術品、芸術作品)の登録・登記をするアプリケーションです。

例えばバイクや車を所有している人ならわかると思うのですが、こういった動産を購入したら、所有者であることを登記すると思います。ですが、アートの世界では動産としてアートを購入しても、その動産を登記するという取引慣行がありません。

購入していない人や、アートを所有しているオーナー以外の方が、「これは私のもの」と主張しても所有権が登記されていないので確認できません。

こういった環境を踏まえ、ブロックチェーンをつかったアートの登記ビジネスを展開しているのがレジストアートです。

作品が有するアーティストのサインなどをデジタル情報に変換し、ブロックチェーン上に登録。そこに、アートの所有者情報と購入元情報も加えます。

車の登記証明書と同様です。自分がオーナーであるという名前が入り、販売元の情報があり、購入した車種などの情報と合わせて陸運局にて登記手続きをする一連の流れをwebで、アプリでもっと簡単にできるようにするとイメージしていただけたらと思います。

アプリは2018年9月1日にローンチしました。アートの登録は無料で誰でも利用できます。

アーティストのブロックチェーン利用のハードルは下がっている印象なのか

そうですね。

仮想通貨やブロックチェーンって既存の金融業の可能性をより高めてくれると思います。

例えば、トークンの活用。トークンを活用することで、これまで商いにしにくかったものをビジネスの対象にすることができるようになると思っています。

世の中にはアーティストになりたい人がたくさんいます。でも、自分のアートに興味がある人が世界に何人いるのかは分かりません。また、自分が成功するかもわかりません。

アーティストとして生計を立てられるようになるのは一握りだと思います。では、こういった若手のアーティストたちがどうやって注目を集めるのか、どうやってスポンサーを集めるのかといった時にトークン技術が使えたりします。

例えば、アーティストAさんが自分の作品をインターネット上に発表し、作品に興味がある方に「Aコイン(=トークン)を買いませんか?」と呼びかけます。

私の作品を気に入った方がグローバルに100人にいて、Aコイン(=トークン)を購入いただいたとすると、Aコインを取引する市場が生まれたことになります。

Aコインを持っている人に将来、Aさんの作品の一部を譲りますという権利をつけていてもいいし、将来、コインを保有している方がその権利を履行すれば、Aさんの作品が手に入ります。また、Aコインを受け取った100人が、Aコインを他者に売買することでコインの価値が上がるかもしれません。

これは投資する側からすると、自身の寄付行為といったボランタリーではない、新しい経済取引です。

一方、アーティストからすると、作品は売れるまで何の価値も生み出さなかったのに、インターネット上に作品を公開して、コインを発行する代わりに寄付を募れば、自分の知名度や信用力に関係なく、グローバルに自分の作品を気に入った方から作家活動の資金を調達できます。もっと容易に自分の創作活動をできるようになるわけです。

こうした結びつきこそが、トークン技術が進化した時代の新しい金融の可能性を高める一例だと思っています。仮想通貨とブロックチェーンが社会に浸透していく時代、新しい潮流の可能性があると思います。

例えば水や資源、環境のように、それ自体では商いにすることが難しいものでも、トークン技術とアイデアによって、それに価値があると思う人たちを募り、一緒に活動を支えたり、スポンサーになったり、未来に託していきたいといったいろんな動機の参加者が繋がることで、お金が動きだし、資金の共有者と調達者が結びつく、健全で持続可能な金融につながると思います。

こうした面白い時代が来ることを見据え、FDAGでは、仮想通貨取引所を中心に、次代の金融のあり方を作っていきたいと考えています。

カイカコインや、ネクスコインもそういった流れから

その時はまだノウハウがなかったので、まずはトークンを発行してみようという感じでした。

そして取引所に公開してどのような価値がつくのか見てみようというのがそのときの意図です。その経験から先ほどのようなトークン活用の可能性があるなという知見・洞察が得られたという部分もありますね。

これらのコインはどのように使えるようになるのか

やはり、利用者の方から見て面白いなと思えるのは、そのコインで何ができるのかといういわば「本源的価値」だと思います。

今は、フィスコグループが展開しているサービスの決済に利用できますが、その可能性は今後も拡げていきたいと思います。

そのような機能はあるのか

はい。すでに、フィスコグループのサービスを売買できますよ。

今後ザイフトークンやコムサのトークンも入ってくると思うが、それらはどのように扱っていくのか。

基本は取引所にローンチしているコインなので、ユーザーの皆さまが取り扱いできるようにしていきたいと思っています。

フィスコには証券と取引所の部分があるが、相互利用の強化などもあるのか

あります。

これからさらに検討を重ねていきますが、ユーザーの皆様の視点やご要望に応えることを大切にしていきたいですね。

ユーザーに向けたメッセージ

撮影:中村晋

最後、ユーザーに向けて一言

越智氏

まず、Zaifサービスをご利用のお客様には、いかに安心して取引所をご利用し続けていただくかが大きなテーマだと思っているので、そのご期待に添えるように努めてまいります。

そしてFCCEサービスをご利用のお客様に関しては、今回Zaifと一緒にFCCEを運営していくことによって、より売買しやすい環境を整えていきたいと思います。

私たちFDAGの目線はこれからの未来にありますので、引き続き、その未来に向けて頑張っていきたいと思います。ご期待に添えるのではないかと考えています。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/07 日曜日
11:30
ビットコイン1000万円台まで下落も底堅く推移、中東情勢改善とETF動向が焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)は米・イラン情勢の悪化や米金利上昇を背景に1000万円台まで下落。200週移動平均線近辺では押し目買いが入り底堅く推移した。中東情勢の改善や14営業日ぶりのETF純流入を受け、値固めへの転換が焦点となる。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(6/5)|ストラテジーのBTC売却・個人マイナーのBTC採掘成功・ETH分析の動向まとめ
今週は、金融庁による仮想通貨仲介業の新制度施行、個人マイナーのビットコイン採掘成功、スコット・ベッセント米財務長官によるクラリティー法案の夏までの成立要請に関する記事が関心を集めた。
06/06 土曜日
14:00
米SEC、トークン化証券枠組みを策定中
米証券取引委員会の取引・市場担当ディレクターがニューヨークで講演。トークン化証券の枠組み策定やCFTCとの規制協調、無期限先物の法的地位など最新の取り組みを説明した。
13:40
「ストラテジーと現物ETFの大量購入がなければビットコインは2.2万ドルまで下落していた」Cryptoquant創設者が反論
仮想通貨分析プラットフォームCryptoquantのKi創設者は6日、ストラテジーと現物ETFが古参クジラの売却した124万BTCを吸収しなければ、ビットコインは現在も2.2万2,000ドル付近まで下落していた可能性があるとの見解を示した。
11:45
スペースXがxStocks初のトークン化IPO銘柄に、クラーケンで参加受付開始
仮想通貨取引所クラーケンのトークン化株式プラットフォーム「xStocks」を通じてSpaceXのIPO参加受付が始まった。EEAを含む110超の市場で利用可能で、割り当てを受けた投資家は公募価格で1:1裏付けのトークン化株式(SPCXx)を取得できる。
10:50
仮想通貨取引所で金銀や株式など伝統資産の先物が成長=クリプトクアント
仮想通貨取引所における現物取引高が縮小する一方、金・銀・原油などTradFi資産の永久先物が急拡大している。クリプトクアントが最新レポートで分析した。
09:45
米仮想通貨政策団体CCI、ヴォールト規制明確化連合を発足 ギャラクシーとモルフォが主導
仮想通貨業界団体CCIが5日、仮想通貨金庫の規制枠組み整備を目的とした「ヴォールト・コアリション」を設立。ギャラクシーとモルフォが中核を担い、a16zやビットゴーも参加する。
09:30
香港金融管理局、トークン化債券の専門家グループを結成
香港金融管理局は、トークン化債券の専門家グループを結成したことを発表。JPモルガン証券など香港のトークン化債券市場の発展に寄与する経験や関心を持つ専門家を集結した。
08:25
モルガン・スタンレーとギャラクシー、仮想通貨と現物ETFの交換スキームを発表
モルガン・スタンレーとギャラクシー・デジタルが、顧客の仮想通貨を現物ETFシェアに転換するリファーラル提携を発表。最低取引額を500万ドルに引き下げ、手続き期間も最大75%短縮できる。
07:15
ビットコイン年初来安値更新、米金利上昇と複合悪材料が重荷|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは6月6日未明、年初来安値を更新した。5日に公表された米雇用統計が市場予想を上回る内容となったことで米FRBによる金融緩和期待が後退し、金利上昇観測が強まった。
06:55
ジーキャッシュ脆弱性修正済みもZEC急落、サイファーパンクは「FUDだ」と反論
ジーキャッシュのOrcardプールに偽造可能な脆弱性が発覚・修正済みと公表され、ナスダック上場のサイファーパンク株が47%超急落。同社は流通供給量の1.88%にあたるZECを保有し、長期蓄積戦略の継続を表明。
06:20
米下院歳入委、仮想通貨課税の討議草案7本を公開 6月9日に公聴会
米下院歳入委員会が仮想通貨課税を包括的に見直す7本の討議草案を公開した。ステーブルコイン取引の非課税枠やステーキング・採掘・洗い売りルール等を個別に規定し、6月9日の公聴会で審議する予定。
06:05
ストラテジーのマイケル・セイラー会長「ビットコインは個人・企業・国家の資本」、4つのイデオロギーを提唱
ストラテジー創業者のマイケル・セイラー会長が5日、ビットコインコミュニティの思想を「マキシマリスト」「キャピタリスト」「テクノロジスト」「ファンダメンタリスト」の4類型に整理した論考をXで公開した。
05:45
セキュリタイズのSPAC合併、米SECが有効認定 NYSE上場へ
RWAトークン化インフラ企業のセキュリタイズが、カンター・フィッツジェラルド系SPACとの合併に向けSECの登録届出書承認を取得。6月29日の株主総会で承認されれば、米NYSE上場を果たす見通しだ。
05:00
グレースケール「ビットコイン底値形成には新たな買い手が必要」
グレースケール・リサーチがストラテジーのBTC売却を受けた市場変動を分析。レバレッジ型保有の集中リスクを指摘し、多様な買い手の参入なくして持続的な底値形成は難しいとの見解を示した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧