はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン64000ドル台復帰 パウエルFRB議長「利下げの時が来た」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FRB議長の講演

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は23日、経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」の講演で、インフレ率が目標の2%に向けて持続的に下がっているとの確信を深めたとし、利下げを行う時が来たとの見解を示した。

金融政策を調整する段階に来たとし、方向性は明確であると説明。利下げの時期やペースについては、今後のデータや見通し、リスクバランスに依存すると語った。

8月は金融政策を決定する「FOMC(連邦公開市場委員会)」の会合がなく、その代わりにジャクソンホール会議でのFRB議長の講演は注目度が高い。今回のパウエル氏の講演では、利下げに関するコメントに加え、米国の雇用や景気についてどのような発言があるかにも関心が集まっていた。

関連ビットコイン62000ドル割れ 米雇用統計受け景気後退リスク高まる 

FOMCとは

「Federal Open Market Committee」の略。米国の金融政策を担う最重要機関のこと。

▶️仮想通貨用語集

関連世界の投資家が注目する米金融政策決定会合「FOMC」とは|分かりやすく解説

利下げについては、9月のFOMCの会合までに8月の雇用統計やCPI(消費者物価指数)などの発表があるため今回は踏み込んだ発言は行われないとの見方が上がっていたが、その見方の通りにパウエル氏は今後のデータなどを見ていく考えを示した。9月の利下げ開始自体は、市場はすでに織り込んでいる。

また、8月5日前後の金融市場の急落を招いた雇用についてパウエル氏は「さらなる労働市場の冷え込みは求めも歓迎もしない」と発言。そして、「強い労働市場を支えるためにできることは何でもする」と話した。

21日に公開された米労働統計局の年次ベンチマーク改定によると、2024年3月までの1年間の米雇用者数の増加は、従来の発表より約81万8,000人下方修正される見込みで、月平均で約6万8,000人減となる可能性があり、データは雇用環境がもっと前から冷え込んでいることを示唆している。

今回の講演については、今後の政策方針を明確には示さなかったとの声も上がっている。まだ次のFOMCまでには日にちがあったり、政策を間違えば再度インフレを招いたり、経済の軟着陸(ソフトランディング)ができなくなったりするため、パウエル氏は慎重な姿勢を示した。

仮想通貨相場

パウエル氏の講演では今後の政策方針が明確に示されなかったものの、FRBが9月に利下げを開始するとの見通しを裏付ける声が多い。利下げは一般的に、暗号資産(仮想通貨)などのリスク資産にとって追い風となる。

ビットコインの価格は、パウエル氏の講演を受けて本記事執筆時点で6万4,000ドル(約923万円)台で推移しており、前日比で6%以上の上昇となっている。

また、利下げ期待を受けてNYダウをはじめとする米国のハイテク・IT株が買われ、金利差縮小によりドル円は急落し145円を割り込み、144.3円となった。

これまでも9月にFRBが利下げをするとの期待は高まっていたが、仮想通貨相場は株式市場に比べて反応が鈍かった。この状況についてアナリストは「資金流入の順番待ち」と指摘している。

今後の焦点は、利下げの実施そのものではなく、その幅にある。9月のFOMCで通常の倍のペースとなる0.5ポイントの利下げが行われる可能性は、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のFedWatchツールによれば34.5%であり、これは22日時点の24.0%から上昇している。

出典:FedWatch

関連ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/04 土曜日
13:30
仮想通貨強気相場を加速か? トランプ米大統領が最大2000ドルの給付金を検討
米国のトランプ大統領が関税収入を基に最大2,000ドルの国民給付金を検討している。コロナ禍では給付金がビットコイン上昇を後押ししており仮想通貨市場への影響が注目される。
11:40
ビットコインマイニング大手MARA、BTC保有量が1兆円に迫る
Maraが発表した9月の生産実績によると、218ブロックを獲得し前月比5%増を記録した。ビットコイン保有量は52,850BTCに達し、上場企業の中でストラテジーに次ぐ第2位の保有額。
11:05
ウォルマート傘下のワンペイ、仮想通貨取引機能を年内追加へ
ウォルマートが過半数を所有するフィンテック企業ワンペイが年内にモバイルアプリで仮想通貨取引とカストディサービスを開始すると報じられた。
10:15
ビットコイン現物ETFへの週間流入が3300億円到達、「アップトーバー」の兆しか
米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFへの週間流入額が3,300億円に到達した。過去データから10月の上昇傾向「アップトーバー」が注目されている。
09:50
テザーなど、金トークントレジャリー設立で2億ドル調達へ=報道
テザーとアンタルファがトークン化ゴールドを蓄積するトレジャリー会社設立のため2億ドル以上の資金調達を協議中とブルームバーグが報じた。
08:30
ビットコイン円建て史上最高値更新、米政府閉鎖で逃避資金が集中|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは4日、円建てで史上最高値を記録。米政府の閉鎖によって「無国籍資産」としてのビットコインの存在感が強まり、投資家心理は極めて強気である。
07:50
コインベースが連邦信託認可を申請、決済サービス拡大の狙いで
仮想通貨取引所大手コインベースが3日に通貨監督庁に国家信託会社認可を申請したと発表した。カストディ事業を拡大し決済関連サービスを提供する計画で、銀行になる意図はないと明言。
07:42
コインベースとSamsung、Galaxyスマホユーザーに仮想通貨体験を提供へ
コインベースとSamsungがパートナーシップを締結。まずは米国のGalaxyスマホユーザーがCoinbase Oneを試験利用できるようにして、仮想通貨の利用機会を提供する。
06:40
24銘柄以上の仮想通貨関連ETFが新規申請、米政府閉鎖で承認手続きに遅延
様々な投資運用会社が3日に24銘柄以上の仮想通貨ETFを新規申請したと報じられた。しかし米国政府閉鎖によりSECの審査プロセスが停止し、承認時期が不透明になっている。
06:10
BNBが1100ドル突破でBNBチェーン銘柄大幅高、CAKEが40%高騰
仮想通貨BNBが3日に1,100ドルを突破したことでBNBチェーンのネイティブプロトコルへの投資家関心が再び高まった。パンケーキスワップのCAKEトークンは24時間で約30%上昇。
05:45
イーサリアム財団、6.6億円相当ETHをステーブルコインに換金予定
イーサリアム財団が4日に1000ETH(6.6億円相当)を売却すると発表した。CoWSwapのTWAP機能を使用し、研究開発や助成金、寄付の資金調達を目的としている。
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。
17:37
積立NISAの次は?35歳会社員のイーサリアム投資入門
積立NISA実践中の35歳会社員が、次の投資先として注目するイーサリアムステーキング。月5,000円から始められる暗号資産投資の基礎知識、積立NISAとの違い、リスクと対策を専門家がわかりやすく解説。家族への説明方法も紹介
17:36
月2万円で始めるイーサリアム 35歳会社員の積立シミュレーション
月2万円のイーサリアム積立投資で5年後の資産はどうなる?35歳会社員が実際の数字でシミュレーション。頭金50万円のケースや価格変動パターン別の詳細な試算結果、始め方の3ステップまで具体的に解説します。
13:55
「ミームコインは仮想通貨への入り口として重要」=ギャラクシーデジタル考察
米仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは最新レポートで、ミームコインはもはや単なるブームではなく、仮想通貨市場への新規参入者誘致に重要な役割を果たしていると指摘した。一方、ごく少数のトークンのみが生き残り、大半は衰退するなど、ギャンブル性が高いことには注意を促した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧