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米CME、新たなビットコイン先物商品をローンチ 初日から3.1万件の取引

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

初日から順調な立ち上がり

米大手デリバティブ取引所CME(シカゴマーカンタイル取引所)は1日、暗号資産(仮想通貨)先物商品である、「ビットコイン・フライデー先物(BFF)」が成功裡に立ち上げられたと発表した。

CMEのジョバンニ・ヴィチオソ仮想通貨商品担当グローバル責任者によると、初日に31,000件を超える契約が取引され、CME史上、仮想通貨先物商品のローンチとしては最も成功した事例になった。

ヴィチオソ氏は、次のようにコメントしている。

公開市場とブロック市場(大口市場)の両方で、この商品に対する顧客の関心と支持が早くから集まっていることを嬉しく思う。

契約の規模が小さく、毎週金曜日に満期を迎えることで、投資家はビットコイン市場へのアクセスが容易になり、規制された取引所でビットコインへのエクスポージャーをより効果的に管理できるようになる。

ビットコインフライデー先物(BFF)の各契約は、ビットコイン一枚の50分の1の価値を表わすものだ。

また、ニューヨーク時間の午後4時にBitcoin Reference Rate New York(BRRNY)という指数を参照して決済される。このBRRNYは、ニューヨークの市場時間におけるビットコインの基準価格を表すベンチマークだ。

さらに、購入時点から次の金曜日と、次の次の金曜日を満期とした契約が両方存在しているため、投資家は週末にBFFのポジションを保持するかどうか選ぶこともできる。

投資家にとっては、短期的にビットコインの価格変動に対してヘッジを取ったり、投機したりすることが可能となる。最初の取引は、9月29日にGalaxyとMarexによって行われた。

CMEの新商品としては、7月より仮想通貨XRPとICPのリアルタイム指数および参考基準レートが公開されているところだ。

関連米デリバティブ大手CME、仮想通貨XRPとICPの指数を提供へ

デリバティブとは

仮想通貨や株式といった元になる資産から派生した金融商品のこと。代表的なデリバティブに先物取引、オプション取引、スワップ取引などがある。原資産の取引におけるリスクを軽減するために活用したり、単純に高い収益性を追求するために利用されている。

▶️仮想通貨用語集

「様々な規模の投資家にとって貴重なツールに」

Marexのデリバティブエンジン共同責任者、ハリー・ベンチモル氏はビットコイン・フライデー先物(BFF)について「仮想通貨関連の取引プラットフォームで非常に人気のある無期限契約に近い商品を導入することで、従来型金融市場と仮想通貨市場のギャップを埋めている」と評価した。

規制されており、透明性の高いCME市場で、柔軟に契約を更新することが可能なBFFの長所を指摘したものとみられる。

また、Galaxyのフランチャイズ・トレーディング責任者を務めるマイケル・ハーベイ氏は、BFFが現物価格を厳密に追跡し、あらゆるタイプ・規模のトレーダーの取引戦略を最適化するための貴重なツールになると意見した。

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