はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ステーブルコイン発行の環境整備か JVCEAが電子決済手段の自主規制団体に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコインの環境整備か

暗号資産(仮想通貨)の自主規制団体「JVCEA」は25日、団体の名称を「日本暗号資産等取引業協会」に変更したことを発表した。

英語名は変更なしで、これまでの「日本暗号資産取引業協会」に「等」だけ追加。発表では詳しく説明していないが、国内でステーブルコインを発行・流通させるための環境整備の一環とみられている。

ステーブルコインとは

価格が常に安定するように設計された通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。

▶️仮想通貨用語集

JVCEAはこれまでは暗号資産交換業や暗号資産関連のデリバティブ取引業の自主規制団体だったが、今後は電子決済手段等取引業、資金移動業、暗号資産等関連デリバティブ取引業の自主規制団体を兼ねると説明した。

現在、日本では資金決済法で、法定通貨の価値と連動するステーブルコインは「電子決済手段」と定義されている。JVCEAは、電子決済手段等取引業等に係る認定資金決済事業者協会として、金融庁から認定を受けた。

発表でJVCEAは以下のようにコメントしている。

暗号資産や電子決済手段等に関わる業界の自治を確保しつつ、調和のとれた形での自主規制活動を目指してまいります。

暗号資産交換業、電子決済手段等取引業及び資金移動業並びに暗号資産等関連デリバティブ取引業の適切かつ円滑な実施を確保し、利用者保護及び投資者保護を徹底することで、皆様から更に信頼をいただける業界づくりに励んでまいります。

関連国内ステーブルコイン解禁の影響は?|WebXレポート&インタビュー

ステーブルコインの動向

日本では2023年6月施行の改正資金決済法によって、法定通貨の価値と連動するステーブルコインを電子決済として定義し、アルゴリズムなどで価値を安定させるステーブルコインと区別した。

この法改正によって規制が明確化され、現在は銀行と資金移動業者、信託会社によるステーブルコインの発行が認められている。以前は2024年夏ごろには発行が行われるとの見方があったが、現時点ではまだ改正資金決済法に基づくステーブルコインは流通していない。

一方、規制が明確化されたことで、発行に向けた取り組みは活発化した。これまで、ソニー銀行、バイナンスジャパン、JPYC、プログマら多くの企業がステーブルコイン開発に向けた取り組みを開始することを発表している。

関連ソニー銀行、ステーブルコイン開発に向けて実証実験を開始

また、最近では今月、Web3ソリューションを提供するG.U.Groupとあおぞら銀行が、ステーブルコイン発行の検討に関する基本合意書を締結したと発表。この時、合意書を締結した背景の1つに、資金決済法が改正されたことを挙げていた。

関連あおぞら銀行とG.U.Group、ステーブルコイン発行に向けた合意書を締結

8月開催の国際Web3カンファレンス「WebX」でビットフライヤーの代表取締役CEOである加納裕三氏は、タレントの田村淳氏との特別対談で、決済手段としての暗号資産の未来について一般的なステーブルコインの役割に言及。

暗号資産のオープンプラットフォームとしての特性を活かした、国際送金の容易さや24時間利用可能なことが利点であるとし、「寿司を食べながらライブ配信して、ブラジルの視聴者から瞬時に決済してもらう世界」を挙げ、国境を越えた即時決済の可能性を示した。

関連田村淳氏が加納裕三氏に切り込む、仮想通貨投資の未来|WebX2024

これから日本で流通する予定のステーブルコインも、処理速度、効率性、利便性の向上などが期待されている。日経新聞によれば、2024年度中には第一号が発行されるとの見方が強いという。

関連おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。
07:25
仮想通貨税制改正案、ルミス議員が「大きく美しい法案」へ修正提案
シンシア・ルミス上院議員がトランプ大統領一推しの予算調整法案に仮想通貨税制改正修正案を提出。300ドル未満取引免税とマイニング・ステーキング報酬の二重課税解消を目指す。
06:55
リップル社、XRPLのEVM互換サイドチェーンの正式稼働を発表
リップル社は、XRPLのイーサリアム仮想マシン互換のサイドチェーンのメインネットがローンチしたことを発表。開発者はイーサリアム上のdAppsをXRPLのエコシステムで容易に展開できるようになった。
06:35
イーサリアム戦略転換などで株価7倍暴騰、ビットマイン社にトム・リーが会長就任
ファンドストラット共同創設者トム・リー氏がビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ会長に就任。同社は2.5億ドル調達でビットコインからイーサリアム中心の戦略に転換。
06:15
米国初のソラナ現物ステーキングETF、7月2日取引開始予定
米REXシェアーズが仮想通貨ソラナのステーキング機能付きETFを7月2日から米国市場で開始。価格追従と配当収益を『C法人』構造で実現する画期的な仮想通貨投資商品に。
05:45
カザフスタン、仮想通貨の国家準備金創設へ 犯罪没収資産と国営マイニングで調達
カザフスタン中央銀行のスレイメノフ総裁が30日、犯罪事件で押収した資産と国営マイニング事業で得たビットコイン・仮想通貨を原資とする国家準備金創設計画を発表した。
05:30
ストラテジー社、約770億円でビットコイン追加購入 『ラッセルトップ200指数』入りも
米ストラテジー社は30日夜、6月22日から6月29日の間に総額765億円を投じて、4,980 BTCを購入したことを報告。前週購入数の20倍となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧