仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+0.5%の1BTC=99,030ドルに。
108,000ドルの過去最高値更新後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の警戒やFRB(米連邦準備制度)の金融政策懸念、大口の利益確定や年末のポジション調整などで売り優勢となり、12月30日には91,270ドルまで下げる場面もあったが、年明け以降に挽回した。
92,000ドル付近の三尊ネックライン下抜けリスクが懸念されたものの、下値での強い押し戻しが見られる。再び10万ドルの大台を伺う展開であり上昇トレンドの継続が示唆される。
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短期的な展望は
過去最高値更新のためには材料不足との指摘もあるが、目下関心を集めているのは、FRB(米連邦準備制度)の金融政策と1月20日に発足予定のドナルド・トランプ次期米政権による暗号資産(仮想通貨)関連政策の行方だろう。
トランプ氏が以前言及していた”ビットコイン準備金”を本当に米国で創設できる可能性があるかどうかについて、ブロックチェーン技術を利用した分散型予測市場プラットフォームのPolymarket(ポリマーケット)では、約40%の確率と、やや懐疑的な見立てを示している。
実現のためには大統領の一存では決められず、規制面および法的な問題のほか連邦議会の承認などさまざまな障壁があると考えられ、不確実性が高いからだ。
FRB(米連邦準備制度)のジェローム・パウエル議長は以前記者に尋ねられた際、「現行法では、FRBがビットコインを保有することは禁じられている」と述べた。
ボラティリティ(価格変動性)に対する懸念やハッカーに狙われて不正流出するリスクも指摘されるところだ。
一方、親仮想通貨のシンシア・ラミス上院議員は、米国が5年間で100万BTCを備蓄するための法案を提案している。同氏によれば、この準備金は米国の36兆ドル規模の政府債務の返済や米ドルそのものの強化に役立つ可能性がある。
年初の相場感については、著名なアナリストやトレーダー間でも見解が二分されている。
The Crypto Dog氏は、「先の見通しに弱気ではないが、先日までの陶酔状態はすっかり冷めきっており、米大統領選の時のように就任式が終わるまでビットコインは上昇しないだろう」と予想した。
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