はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

注目を集める仮想通貨のAIエージェント分野、開発が活発化=レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

AIエージェントと仮想通貨の新たな融合

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンのデジタル資産部門は「AI エージェントと暗号資産(仮想通貨)エコシステムの交差点」と題したレポートを発表。トークン管理やソーシャルメディアでの交流から、市場トレンドへの影響力など、AIエージェントと仮想通貨を融合した新たな活用方法について解説した。

レポートでは、AIエージェントを「人工知能(AI)を使用してタスクを自律的に実行するように設計された高度なソフトウェア・エンティティ」と定義。AIエージェントは、独自のプログラミングとアルゴリズムを通じて受け取ったデータに基づいて、さまざまな独立性を持って自律的に決定を下す。

この分野が大きく注目されることになったのは、Andy Ayrey氏が開発したAIチャットボット「Truth Terminal」が推奨したミームコイン「GOAT」の時価総額が、10億ドル(1,580億円相当)を超えるという快挙を達成したがきっかけだった。(執筆時現在は約530億円)

Truth Terminalはその後も、現在時価総額が1,500億円を超えるFARTCOINなど、公式声明により他のコインの作成も促すなど、市場に大きな影響を与えている。

関連:米フィデリティが注目する2025年の仮想通貨トレンド──DeFi・AIエージェントなど

主要プロジェクト

レポートでは、主要なAIエージェントと関連プロジェクトを時価総額の高い順に紹介した。

時価総額首位は、Baseチェーン基盤の「Virtuals Protocol」(VIRTUAL:時価総額約4,567億円)。VirtualsはAIモデルの開発、展開、管理を容易にするために設計されたプラットフォーム(ローンチパッド)だ。Virtualsでローンチされたエージェントは昨年11月からの累計で、約14,600に達した。

2位となったのはソラナ基盤のローンチパッド「ai16z」(AI16Z:時価総額約2,300億円)で、AIエージェントを活用したベンチャーキャピタル。AIエージェントのオペレーティングシステム「Eliza OS」上に構築され、自律的に投資決定を行う。

ai16zでは開発活動が活発化しており、ソフトウェア開発プラットフォームGitHubにおけるレポジトリ数で、PhidataやLangGraphなど既存のAIプロジェクトを上回った。

3位は、前出のAIミームコイン「FARTCOIN」。ソラナ基盤のこのコインは、AIによる自発的な会話空間「Infinite Backrooms」などにおけるコミュニケーションを通じて、Truth Terminalが考案したものだ。

4位以下のプロジェクトは次のとおり:

  • 4位:Freysa AI by Virtuals(FAI): Base基盤:ブロックチェーンゲームのAIエージェント。時価総額 約867億円
  • 5位:aiXBT by Virtuals(aiXBT): Base基盤:AIによる仮想通貨の市場解説とリサーチ。時価総額 約848億円
  • 6位:Griffain(GRIFFAIN): ソラナ基盤:パーソナル化されたAIエージェントのローンチパッド。時価総額 約681億円
  • 7位:AI Rig Complex(ARC):ソラナ基盤:高性能なエージェントの作成を可能にするローンチパッド。時価総額 約555億円
  • 8位:Truth Terminal(GOAT): ソラナ基盤:ミームコイン。時価総額 約530億円

関連:仮想通貨のAIエージェント分野、時価総額が1.5兆円超え VIRTUALやAI16Zがけん引

具体的な成功例も

レポートは、「AIエージェントは、まだ開発と実験の初期段階にあることは明らかだ」と総括する一方で、早期の成功例も紹介した。

ソラナ基盤のAIエージェント「Zerebro」は、音楽やNFT作成のプラットフォームとして活用されている。これまでに二枚の音楽アルバムをリリースし、昨年11月以降10万回以上のストリーミング再生を達成した。

また、ai16zのEliza OSに類似したオープンソースのフレームワークである「ZerePy」をローンチし、時価総額は約428億円に達している。

昨年12月初旬にローンチしたAI エージェント「Doros Diary」は、TikTokで1万人を超えるフォロワーを獲得し、数百万回の視聴回数を達成した。

ただし、これらのエージェントは、まだ完全な自律性を備えているわけではなく、「現状ではほとんど実用性がない」とレポートは指摘。しかし、この新たな分野は大きな可能性を秘めているため、どのように進化し、成熟していくのかを注視する価値はあるとまとめた。

関連AIエージェントとは?仮想通貨とウォレットで広がる可能性

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
16:10
GMOコイン、イーサリアムのステーキングを開始へ  総額200万円相当のキャンペーンも
仮想通貨取引所GMOコインがイーサリアム(ETH)のステーキングサービスを開始。手数料控除後の年利2.0%~2.2%に加え、総額200万円相当のETH山分けキャンペーンを実施。3ETH以上の保有で最大5万円相当の報酬獲得可能。
14:30
注目を集める仮想通貨のAIエージェント分野、開発が活発化=レポート
フランクリン・テンプルトンの最新レポートから、注目される仮想通貨分野におけるAIエージェントの影響を解説。時価総額順にVirtualsやai16zなど、主要プロジェクトの特徴を紹介する。
14:00
スターテイル、投資部門「Startale Ventures」を設立
Startale Groupが新投資部門「Startale Ventures」を設立。SoneiumとAstarエコシステムへの包括的支援を通じてWeb3の大規模採用を促進。Sony・博報堂との協業でエンターテイメント分野に注力し、Web3 for Billionsの実現を目指す。
13:20
米連邦議員のXRP購入が初事例に、価格が前日比12%高
仮想通貨XRPについて、米議員が初めて購入したことが判明した。XRP(リップル)の価格は過去1ヶ月でビットコインやイーサリアムを上回っている。
11:40
「企業のビットコイン購入はメガトレンド」ビットワイズ分析
ビットワイズCEOが企業のビットコイン購入が市場の追い風になると予想した。会計規則変更と政権交代で企業のBTC購入が増加するとしている。
11:00
ベース基盤ミームコイン「TOSHI」、コインベース上場予定発表で暴騰
Baseチェーン上の仮想通貨ミームコイン「TOSHI」は取引所大手コインベースの上場予定発表を受けて価格が暴騰中。
10:30
ゲンスラー委員長、イーサリアムに対するSECの立場に言及
米SECのゲンスラー委員長が退任前に改めて、ビットコインやイーサリアム、仮想通貨全般についての見解を話した。
10:15
日米韓、北朝鮮の仮想通貨窃取で共同声明
日米韓は、北朝鮮による暗号資産の窃取に関する共同声明を発出。DMMビットコインの不正流出などの事例を挙げ、北朝鮮による窃取を防ぎ、窃取された資産を回復するために努力すると表明している。
08:15
米CPI発表とトランプ就任式を控え風見鶏なビットコイン相場|仮想NISHI
仮想通貨市場は、一時的な回復の兆しを見せている。米国の卸売物価指数(PPI)の伸び率が市場予想を下回ったことを受け、米利下げペースが鈍化するとの懸念が後退した。この影響を受けて、ビットコイン価格は上昇基調に転じ、投資家心理の改善が見られる。
07:05
イタリア最大手銀インテーザ、ビットコインをテスト購入
欧州上場企業インテーザ・サンパオロは、1.6億円相当の仮想通貨ビットコインを購入したことがわかった。これはテスト購入であるとCEOが説明している。
07:05
SEC、Bitwise仮想通貨指数連動型ETFの判断を延期
米SECは14日、Bitwiseが申請する仮想通貨指数連動型ETFの判断を延期したことが判明した。一方、次期委員長が仮想通貨推進派の人物であることから、仮想通貨指数連動型ETFだけでなく、ソラナやXRPなどのより多くのアルトコイン銘柄の現物ETFの実現も期待されているところだ。
06:30
XRPとソラナの現物ETFが承認されれば初年度に2兆円規模になる可能性 JPモルガン予測
米メガバンクのJPモルガンは、米証券取引委員会がソラナとXRPの上場投資信託(ETF)を承認した場合、今後6〜12カ月で約2兆円の新規資金が流入する可能性があると予測している。
06:02
K33相場予測「トランプ次期大統領の就任はビットコインの事実売りから変化」
トランプ大統領の就任を控え、ビットコイン市場の見通しに変化が生じている。K33のアナリストらは、当初予定していた就任式での売り戦略を見直し、長期的な楽観視へと転換。マクロ経済環境の変化や政策期待が交錯する中、仮想通貨市場の先行きに注目が集まる。
05:40
マイクロストラテジー株価反発、ビットコイン回復を受け 
マイクロストラテジーの株価は15日、仮想通貨ビットコインの価格回復に伴い、反発し前日比3.77%高となった。
01/14 火曜日
18:15
DeFiトレード最適化のDEXアグリゲーター、Odosが果たす重要な役割を解説
DEX取引における価格影響やスリッページなどの課題に対し、DEXアグリゲーターはどのようなソリューションを提供しているのか。Odosを例に、高度なルーティングアルゴリズムと900以上の流動性ソースを活用した最適化の仕組みや、DeFi取引の効率化における重要性を解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧