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今がチャンスか?
米暗号資産(仮想通貨)運用大手Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は、現在の市場における個人投資家のネガティブな心理は、機関投資家の需要との対比において投資機会を示唆していると指摘した。12日、顧客向けノートで見解を示した。
「現在の仮想通貨市場では、機関投資家と個人投資家の間で興味深い二極化が起きている」と述べた。「機関投資家の仮想通貨に対する姿勢は、これまでで最も強気な状態にある一方で、個人投資家は絶望感に浸っている」。
同氏によると、投資のプロフェッショナルたちは、ETFを通じて記録的な規模の機関投資資金が流入している点や、トランプ政権下でワシントンが業界にとって「最大の脅威」から最大の支持者へと変化した点を評価している。さらに、国家レベルでの採用拡大も視野に入っているという。
一方で個人投資家については、「まるで別の現実に生きているかのようだ」とホーガン氏は指摘。同社独自のオンチェーン・センチメントスコアは過去最低水準の一つを記録しており、これは「クリプトツイッター」の全般的な雰囲気や他の市場心理指標とも一致している。個人投資家の悲観的な見方は、ビットコインと比較してアルトコインのパフォーマンスが低迷していることが要因だという。
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出典:Bitwise
ホーガン氏は「私の直感は機関投資家が正しいと告げている」と述べ、今年に入り、ETFと企業による買い入れは10万ビットコインを超え、同期間の採掘量1万8000ビットコインを大きく上回っているという事例を挙げた。この需給動向から、ビットコインに対して強気な見方を持つのは「極めて容易」だとしている。
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アルトコインについては、過去の相場上昇局面で見られたDeFiブームやICOのような大きな牽引要因が、一時的な「ミームコインカジノ」ブーム以外に見当たらないと認めつつ、長期的な展望は「これまでで最も強固」と分析している。規制の明確化が進み、トランプ大統領がステーブルコインを「国家的優先事項」としている点、機関投資家の信頼が高まっている点から、業界は「DeFiアプリケーションを大衆に提供する」段階に入ると主張した。
「ファンダメンタルズが良好にもかかわらず、個人投資家の市場心理は最悪の状態にある。これは機会の香りがする」、「1、2年後には、アルトコインの変革は明白になっているだろう。その影響力は圧倒的なものとなるはずだ」と同氏は結論付けた。
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