湘南美容外科を運営するSBCメディカルグループホールディングスは12日、総額10億円規模のビットコイン購入を決定したと発表した。米国の暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースを通じて2025年5月までに段階的に取得する計画だ。
同社の相川佳之CEOは自身のXで今回の決定を発表した。
SBCメディカルグループホールディングス、暗号資産ビットコインの購入に関するお知らせ – https://t.co/aSbiWylwSh
— SBC medical group CEO Yoshiyuki Aikawa (@SbcAikawa) February 12, 2025
SBCメディカルグループは、2024年9月に米国ナスダックに上場を果たし、米カリフォルニア州アーバインに拠点を設置。米国および東南アジア市場での事業展開や、国内外でのフランチャイズクリニックネットワークの拡大を進めている。
ビットコイン購入の動きについて同社は「あらゆる経済環境の変動にも柔軟に対応できる強固な財務体制を築くための重要な一手」と位置付けている。
「徹底したリスク管理体制のもとでの慎重かつ責任ある財務運用」であることを強調。今後も事業成長投資を軸としながら、マクロ経済情勢に応じた手元資金の機動的かつ効率的な運用により、長期的な企業価値の向上を目指すとしている。
取得したビットコインの管理については、会計税務面やセキュリティ面を考慮し、米国法人である持株会社が直接行う。進捗状況は同社の公式ウェブサイトを通じて随時開示される予定だ。
ビットコインは暗号資産の中で最大の時価総額を誇り、発行数に上限が設定されているという特徴を持つ。この性質から、長期的な価値保存手段としての期待が高まっており、昨今の世界的なインフレ圧力を背景に、企業による資産分散の選択肢として注目を集めている。
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