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アルゼンチン大統領がスキャム疑惑の仮想通貨を宣伝か 騒動の真相は

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ミームコイン支持で騒動に

アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領に対して、詐欺的な暗号資産(仮想通貨)プロジェクトを支持したとして批判が上がっている。野党議員の一部は弾劾を行う姿勢も示した。

ミレイ氏は14日、ソラナ(SOL)上に構築されたトークンLibra(LIBRA)について「アルゼンチンの中小企業やスタートアップに出資して我が国の経済成長を助けるもの」だとXに投稿。LIBRAのサイトやコントラクトアドレスも掲載していた。この投稿は現在削除されている。

これをきっかけにしてLIBRAは急騰し、一時は45億6,000万ドル(約6,927億円)まで時価総額が上昇した。しかし、Kobeisi Letterによると、その直後にインサイダーが8,740万ドル(13億円)相当を売却。その後、時価総額は94%以上下落した。

なお、一時メタ社が同名トークンの構築を主導していた時期がある(その後ディエムに改称)が、今回のトークンとは無関係だ。

アルゼンチンのフィンテック協会は、この事件について、開発者がトークンを投資家に購入させた後、不当に大量売却などを行う「ラグプル(出口詐欺)」である可能性が高いとの見解を示している。

関連急増する仮想通貨プロジェクトの「ラグプル(出口詐欺)」、その手口とは?

ビットコイン(BTC)支持者としても知られるミレイ氏は、2023年12月よりアルゼンチン大統領に就任している。

ミレイ氏は15日、LIBRAは自分とは無関係であり、先の投稿時点でプロジェクトの詳細には気づいていなかったと投稿した。また、プログラムの性質に気づいた後には、これ以上広めるのはよくないと思い、該当する投稿を削除したと説明している。政敵がこの状況を利用するだろうとも続けた。

今回の件に関して、野党連合のレアンドロ・サントロ議員は「国際的に恥をかかせるこのスキャンダルにより、大統領に弾劾要求を開始することが求められる」と表明している。

大統領事務所による声明

アルゼンチンの大統領事務所は16日、本件に関する表明を発表。ミレイ氏はLIBRAトークンの立ち上げを主導したヘイデン・デイビス氏およびプロジェクトに関与した企業KIPプロトコルと会談していたと述べている。

この際に、KIPプロトコルはブロックチェーンを使用してアルゼンチンの民間ベンチャーに資金を提供するプロジェクトを開発する意向を示していたという。また、デイビス氏はこのプロジェクトに技術インフラを提供する予定だとしてミレイ氏に紹介された。

こうした背景のために、ミレイ氏はKIPプロトコルの開始を告げる投稿を個人アカウントで行ったとされる。

さらにミレイ氏は本件について、自身を含め政府関係者による不適切な行為があったかどうかを判断するために、汚職対策局(OA)による調査を開始することを決定した。調査中に収集したすべての情報は、KIPプロトコルに関係する企業または個人が犯罪を犯したかどうかを判断するために裁判所に提出される予定だ。

プロジェクト創設者は「詐欺ではない」と主張

LIBRAに関わったKIPプロトコルも16日に声明を発表。LIBRAトークンのローンチに関してはヘイデン・デイビス氏が処理を担当しているため関与していないと述べた。

また、ローンチで得られたすべてのソラナは、LIBRAトークンの流動性プールに再注入され、プロジェクトは当初の計画どおり運営されるとも続けた。

ヘイデン・デイビス氏も同日、プロジェクトは詐欺ではなく、ミレイ大統領が支持を突然取り下げたことについて遺憾の意を表明。プロジェクト資金を個人的な利益のために使うことはないとしている。

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