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RWA特化ブロックチェーンのマントラ(OM)が前日比90%安と暴落 公式はラグプル疑惑を否定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マントラ(OM)が90%急落

現実資産(RWA)トークン化に重点を置くL1ブロックチェーンマントラ(OM)の価格が24時間で90%以上下落した。

暗号資産(仮想通貨)コミュニティでは、ラグプル(出口詐欺)などの可能性を指摘する声もあるが、マントラのチームはこれを否定しているところだ。

出典:The Block

13日、OMトークンの価格は協定世界時午後5時20分から午後6時20分の間に約10%下落。その後、5.21ドルから約0.50ドルまで急落しており、数時間で90%もの暴落となった。記事執筆時現在では、1.13ドルとやや反発している。

マントラの公式Xアカウントは、下落の背景についてコミュニティに向けて次のように呼びかけている。

本日発生した値動きは、後先を考えない清算によるものであり、プロジェクトとは一切関係ない。

明確にしておきたいのは、これは私たちのチームによる売却ではないということだ。現在調査中で、何が起きたのか、できるだけ早く詳細を知らせる。

その後、マントラのジョン・パトリック・マリン共同創設者は、テレグラムのアカウントが削除されていることを否定。チームのトークンはすべて保管されており、それは公開アドレスからも確認できると述べた。また、チームは状況に対応し続けると強調している。

マリン氏はX上でSpace(ライブ)も開催し、「週末にある取引所でマントラの大規模な強制清算が発生した模様だ」と説明した。その取引所が、なぜそうした措置を行ったのかがまだ明確には分かっていないため、どの取引所だったのか現時点では明かさないと続けている。

成長企業Castle Labsのガバナンス責任者であるInsomniac氏は、Xの投稿で、ここ数日で数百万ドル相当のOMトークンをOKXとバイナンスに送金していた3つのウォレットを特定したと述べた。このウォレットによる売却の可能性を示唆している。

また、オンチェーンアナリストのAmir Ormu氏は、12日にLaserDigitalというラベルを付されたウォレットが、4,100万ドル(約60億円)相当のOMトークンをOKXに送金していたと述べた。

関連:リアルワールドアセット(RWA)とは|現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由

過去に価格操作の疑惑も

3月には、オンチェーンユーザーのAnon Vee氏やMosi氏らが、MANTRAはトークンの流通量を実際よりもはるかに大きく見せかけることで指標を操作しており、これがOMの価格上昇につながっているのではないかと主張していた。

3月時点でOMトークンの時価総額は60億ドル(約8,600億円)前後であるのに対して、チェーンの預かり資産総額(TVL)は、わずか440万ドル(約6.3億円)前後だった。実際に使われている資産額に比べて、トークンの理論的な評価額が高すぎるのではないかとの懸念が発生していた格好だ。

なお、マントラのマリン共同創設者はこの疑惑を否定していた。

仮想通貨データサイトCoinGeckoが昨年11月に発表したL1ブロックチェーンの2024年ランキングでは、マントラが首位だった。2024年中に7,035%と驚異的な上昇を記録している。

関連:2024年のレイヤー1系仮想通貨上昇率ランキング Mantraが7000%以上上昇=CoinGecko

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