
FIFAブロックチェーンを開発
国際サッカー連盟(FIFA)やサッカーのクラブチームなどのデジタルコレクティブル(収集品)を取り扱うFIFA Collectは21日、新たにローンチした「FIFAブロックチェーン」にプラットフォームを移行したことを発表した。
処理の速さと高い拡張性、暗号資産(仮想通貨)イーサリアムとの互換性を備え、デジタルコレクティブルや没入型のファン体験を提供する機能を強化したと説明。FIFAブロックチェーンは、アバランチ(AVAX)上の独自ブロックチェーンである「アバランチL1」としてローンチした。
FIFA Collectが、アルゴランドからイーサリアム互換の独自ブロックチェーンに移行する計画自体は以前から伝えられていた。移行に関するFAQの公式ページも作成されており、そこにはパフォーマンス、機能、拡張性の向上や、長期的な成長を実現するためのアップグレードであると説明している。
そして、今回の発表では「FIFAブロックチェーンに移行したことで、人気のウォレットとシームレスに接続できるようになった。アクセスもしやすくなり、成長のための長期的な基盤も構築できた」と述べている。
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アバランチ側のコメント
アバランチL1とは、以前は「サブネット」と呼ばれていたブロックチェーンのこと。企業やプロジェクトがトークノミクスなどで独自のルールを設けて、カスタマイズして開発したブロックチェーンを指す。
トークノミクスとは
特定の仮想通貨に関する経済的な設計や仕組みのこと。具体的には、用途や供給量、初期発行分の配分割合、インフレ・デフレなどに関する情報を指す。
FIFAブロックチェーンへの移行については、アバランチ側も22日にコメントした。公式Xアカウントで「FIFAは、ただWeb3に参入しているだけでなく、カスタマイズされたアバランチL1で、デジタルコレクティブルの取り扱いやチケット販売などのデジタル戦略を一元化した」と述べている。
また、「本物のインフラに支えられながら、トランザクションの確定(ファイナリティ)の速さや安価な手数料という恩恵を受け、ファンはどこにいてもより速く、よりスムーズに公式のデジタルコレクティブルにアクセスできるようになるだろう」ともコメントした。
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