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OSL、コンプライアンスを武器に グローバル展開を加速|CoinPostインタビュー

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

香港上場企業であり、SFC(香港証券先物委員会)の認可を受けたデジタル資産取引所「OSL」は、グローバルでのライセンス取得やM&Aを積極的に推進し、コンプライアンスを強みとして機関投資家向け事業を拡大している。

WebX 2025会場で実施したインタビューにおいて、OSLの最高商務責任者(CCO)Eugene Cheung氏が、同社の理念とグローバル戦略、日本市場への計画、さらにはステーブルコインや次世代金融システムに関する展望について詳しく語った。

インタビュイー紹介

Eugene Cheung氏は現在、OSLグループの機関投資家向け事業を統括している。昨年9月にOSLに入社する前は、様々な機関向けビジネスに携わってきた。世界最大の先物取引所であるCMEでは10年間勤務し、中国地域統括を務めた。また、米国上場の債券取引プラットフォームTradewebでは香港債券通関連業務を担当した。同氏は2021年7月に伝統金融からデジタル資産分野へ転身している。

CNBC「世界トップフィンテック企業」選出の意義

OSLはCNBC「2025年世界フィンテックトップ企業(The World’s Top Fintech Companies: 2025)」に選出されました。その意味は?

世界2,000社以上の候補の中から選出された300社の中で、当社は唯一の香港ライセンス取得済みデジタル資産プラットフォームです。これは、長年堅持してきた理念と戦略が認められた証しであると考えています。

これは国際舞台における当社の専門性を示すと同時に、「コンプライアンスは最低限の条件にとどまらず、競争力の源泉となり得る」という我々の考え方を裏付けています。

当社は、上場企業として常に規制遵守を最優先に据え、投資家に信頼と安心を提供してきました。現在、ブロックチェーン技術が世界の機関投資家の間で存在感を強めている中、安全性とコンプライアンスは不可欠であり、この選出は、当社の長期的な姿勢が正しかったことを示しています。

OSLの三大戦略

OSLの「三大戦略」が解決する業界課題は?

当社が展開する三大戦略は、ステーブルコイン、トークン化、企業決済にフォーカスしています。

ステーブルコイン戦略のStableXは金融機関のステーブルコイン発行・流通におけるコンプライアンスと安全性の課題を解決します。

トークン化戦略のTokenworksは資産運用会社や証券会社、ファンド向けに、規制対応済みのカストディやスマートコントラクト、流通支援を組み合わせ、トークン化市場への参入障壁を下げます。

企業決済のOSL BizPayは企業向けに即時決済、為替レート固定、T+1決済、オンチェーン管理などを提供し、効率性・コスト・リスクの課題を解決します。これにより「発行から取引、カストディから決済」までのフルバリューチェーンをカバーしています。

業界有数の資金調達

OSLは最近3億ドルの資金調達を完了しました。これは業界でも最大規模の一つですが、今後の重点投資分野は?

今回の資金調達はアジアのデジタル資産業界で過去最大級の規模であり、市場が当社の先見性と実行力を評価している表れと言えます。今後は香港および各地域でのステーブルコイン規制の導入に積極的に参画し、コンプライアンスの普及を推進します。

戦略的には決済とステーブルコイン事業に重点投資し、グローバル事業構築を加速させます。同時に戦略的M&Aによりカストディ、取引、インフラ分野での地位を強化し、運転資金管理を徹底することで市場変動に備えます。

このような戦略により、安全かつ規制遵守されたグローバルなデジタル資産エコシステムを構築し、機関・個人双方に包括的で信頼性の高いサービスを提供していきます。

国際展開とM&A戦略

OSLが日本や東南アジアなどで進めているM&A・ライセンス戦略の全体的な狙いは?

当社は、戦略として「両輪での推進」すなわち、買収と自主的なライセンス申請の二つを軸に、グローバルな規制ネットワークを迅速に構築してまいります。

例えば、日本ではCoinBestを買収し、金融庁のライセンスを取得することで市場参入を迅速に行いました。日本の成熟した規制体制と活発なエコシステムを基盤に、OTCやカストディ、リテール向けサービスを展開しています。

東南アジアではKoinsayangとの契約を結び、OSL Payと組み合わせてWeb3決済を推進し、法定通貨の入出金チャネルを整備しています。香港から日本、東南アジア、欧州へとネットワークを広げ、デジタル資産が主流化する時代に備えています。

OSLは香港初のSFC認可を受けたデジタル資産取引所であり、その中で唯一の上場企業です。四大会計事務所の監査を受け、厳格なAML(資金洗浄防止)・KYCポリシー(顧客確認)を遵守し、規制当局と定期的に連携を取っています。

さらに、ユーザー資産に最大10億米ドルの保険を付与するなど、安全性と透明性を高水準で確保しています。こうした体制により、規制当局、パートナー、投資家から強い信頼を獲得し、国際展開の優位性を確保しています。

日本市場について

日本の規制環境下でのOSLの市場戦略は?

日本は世界第4位の経済大国であり、その規模と安定性から見ても無視できません。一方で効率化の余地が大きく、ブロックチェーン技術が大きく役立つ分野だと考えています。私たちは自社のコンプライアンスネットワークを活かし、日本の機関や個人がよりスムーズにグローバル化できるよう支援したいと思います。

日本の規制は文化同様に細やかで慎重です。当社は5年以上にわたり香港の規制当局との対話や適合対応を積み重ねてきました。OSLの豊富な当局との対話経験は、業界におけるアドバンテージになると自負しています。

今後5年間の展望

今後5年間の業界全体の展望は?

私たちは新たなグローバル金融インフラを構築しています。その目的は世界経済の生産性向上です。これはビットコインやイーサの価格だけの話ではありません。AIのように、生産性とGDPの成長を押し上げるものです。今後5年間、ブロックチェーンとAIは最重要の投資テーマになると考えています。

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