はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Superteam Japan、ナスダック上場DFDVと提携 日本でのソラナ特化トレジャリー事業展開へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

日本初のソラナトレジャリー事業へ

日本のソラナコミュニティを牽引するSuperteam Japanは8日、ソラナ(SOL)に特化したトレジャリー事業「DFDV JP」の立ち上げに向けて、ナスダック上場のDeFi Development Corp.(DFDV)と提携したことを発表した。

DFDVは、世界で初めて継続的な資金調達によるSOL購入とステーキング等を通した運用を目的としたトレジャリー戦略を採用した上場企業。今回の提携発表後、DFDV株(Nasdaq: DFDV)は10月8日の取引で前日比13.84%高となり、終値17.36ドルを記録した。出来高も267万5,700株と急増し、市場のソラナエコシステムへの期待を反映した。

出典:Google Finance

今回の日本での取り組みは、韓国のDFDV KRに続くアジアで2例目の展開となり、株式投資家に対するソラナの存在感を世界的に拡大するというDFDVの継続的な取り組みを示すものとなる。

トレジャリー事業とは

企業が保有する資金(トレジャリー)を暗号資産で運用する財務戦略のこと。従来の現金保有に代わり、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)などのデジタル資産を企業のバランスシートに組み入れる。ストラテジー社のビットコイン戦略が代表例として知られる。

「トレジャリー・アクセラレーター」

DeFi Development Corp.(Nasdaq: DFDV)は、トレジャリー事業において主要保有資産をSOLに割り当てる方針を採用している。投資家にSOLへの直接的なエクスポージャーを提供するとともに、独自のバリデータ運営やDeFi事業を通じてソラナエコシステムの成長に貢献している。

DFDVは事業成長を加速させる「トレジャリー・アクセラレータープログラム」を通じて、財務戦略の支援、バリデーター運用ノウハウの提供、エコシステムを活用した運用戦略など、国際的なソラナDAT(Digital Asset Treasury)の立ち上げを多面的にサポートしている。

DFDV JPはこれらのリソースを活用し、Superteam Japanとの協力のもとで事業を開始する。世界で最も重要な暗号資産市場のひとつである日本において、ソラナの普及をさらに加速させることを目指すという。

DFDVのCOO兼CIOであるパーカー・ホワイト氏は以下のようにコメントした。

日本は長らくデジタル資産のグローバルリーダーであり、世界で最も先進的な規制環境のひとつを有している。Superteam Japanと提携し、日本における初のソラナデジタル資産トレジャリーの実現に向けて協働できることを大変嬉しく思う。

Superteam Japanの実績

Superteam Japanは2024年6月に設立され、日本最大のソラナのカンファレンス「SuperTokyo」を開催。これまでに数百のソラナスタートアップを支援してきた。

コミュニティ活動にとどまらず、エンタープライズ領域でも積極的に事業を展開。みんなの銀行、Fireblocks、TISと提携し、ソラナ上でのステーブルコイン発行を推進している。

Superteam Japan代表の大木悠氏は、今回の提携について以下のようにコメントしている。

今回のDFDVとの協業は、日本におけるソラナのエコシステムにとって重要なマイルストーンだ。ソラナのトレジャリー事業を日本で展開することで、日本の投資家がソラナの成長に参加するための橋渡しを実現するとともに、日本がソラナを起点としたデジタル資産のイノベーションのハブとしての役割を強化できると考えている。

今回の提携には、大木氏と事業開発統括の佐藤茂氏が携わっている。

大木氏は、8月開催のWebX2025で実施したCoinPostの取材にて、日本市場における課題について次のような見解を示していた。

日本市場におけるソラナの認知度には課題が残る。クリプト業界内では知られているものの、エンタープライズ層への浸透は不十分だ。 Solana Japanという法人の存在や、イーサリアムなどEVM系チェーンとの技術的差異について、十分な理解が得られていない。こうした認知のギャップを埋めるため、継続的な啓発活動が必要とされている。

今回のDFDV JPの立ち上げは、こうした課題に対する具体的な解決策の一つとなる。

上場企業によるトレジャリー事業という形で、従来のクリプト業界の枠を超えた投資家層にソラナへのアクセスを提供することで、認知度向上と理解促進の両面で大きな前進が期待される。

関連:Superteam Japan代表が語るソラナエコシステムの日本展開戦略|独占インタビュー

関連:ソラナ『Superteam Japan』大木悠氏インタビュー、設立の経緯やコミュニティGDPを高めるための戦略とは

DeFi Development Corp.について

DeFi Development Corp.(Nasdaq: DFDV)は、トレジャリー事業において主要保有資産をSOLに割り当てる方針を採用しています。この戦略により、投資家にSOLへの直接的なエクスポージャーを提供するとともに、ソラナのエコシステムの成長に積極的に貢献しています。

当社は独自のバリデータインフラを運営し、ステーキング報酬やデリゲーションからの手数料を得ています。またDeFi領域全般に事業を展開し、ソラナのアプリケーションレイヤー拡大を支援・活用する新しい方法を模索しています。

また、AIを活用したオンラインプラットフォームとして、不動産業界にデータやソフトウェアのサブスクリプション、付加価値サービスを提供し、複雑化する不動産エコシステムに関わる関係者を結びつける事業も展開しています。

年間100万人以上のウェブユーザーにサービスを提供しており、その中には数十億ドル規模の資金調達を行う集合住宅・商業用不動産オーナーやデベロッパー、各種専門サービスプロバイダー、そして米国の10%以上の銀行、信用組合、REIT、デットファンド、Fannie Mae®やFreddie Mac®の住宅ローン機関、FHA認定金融機関、CMBSレンダー、SBAレンダーなどが含まれます。

Superteam Japanについて

Superteam Japanは2024年6月に設立され、日本最大のSolanaカンファレンスであるSuperTokyoを開催し、これまでに数百のSolanaスタートアップを支援してきました。

コミュニティ活動にとどまらず、エンタープライズ領域での事業開発にも積極的に取り組んでおり、運営会社はみんなの銀行、Fireblocks、TISと提携し、Solana上でのステーブルコイン発行を推進しています。

大木 悠について

テレビ東京・ニューヨーク支局で金融市場に特化した報道番組の制作に従事した後、デジタル資産の国内大手メディア『コインテレグラフ・ジャパン』で編集長を務める。

2022年にデジタル資産の取引サービスを手がける米クラーケン(Kraken)の日本法人・広報責任者に就任。その後、同じくデジタル資産の取引サービスをグローバルに展開するdYdXに参画し、アジア地域を統括し、2024年5月より現職。早稲田大学卒、オランダ・エラスムス大学ロッテルダム大学院で経済哲学の修士課程、英ヨーク大学院で政治哲学修士課程修了。

佐藤 茂について

ブルームバーグ、ダウ・ジョーンズ、S&Pグループにて18年間にわたり経済・金融記者として活躍。米ビジネスメディア『Business Insider』日本版の共同創設を経て、2019年にはWeb3/デジタル資産の世界大手メディア『CoinDesk』日本版の編集長に就任。

2022年に独立し、HIKE合同会社を設立。国内外のWeb3プロジェクトの戦略設計・事業開発支援に携わる。2025年1月より現職として、ブロックチェーン「Solana」の日本市場におけるエンタープライズ展開をリードする。カリフォルニア州立大学卒。

関連:DeFi Development Corpの最高執行責任者、ソラナトレジャリー企業戦略を解説|SuperTokyo 2025

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
06:20
サイファーパンクが28億円相当のジーキャッシュを追加購入、保有量は総供給量の約1.43%に
ウィンクルボス兄弟率いるサイファーパンクが2万9869ZECを追加購入。保有総額は23万3644ZECとなり、総供給量の1.43%を保有している。
06:05
ビットコインの調整終了を予測、年末に向けた上昇がベースシナリオ=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のアナリストが仮想通貨ビットコインの調整終了を予測した。複数の市場指標が極端な水準にリセットされ、年末に向けた上昇がベースシナリオだと話した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧