- ソニーと富士通がブロックチェーンシステムを合同開発
- 富士通とソニーは合同で試験や証書などのデータ管理を目的としたブロックチェーンシステムを2月末から1ヶ月間試用することが朝日新聞の報道で明らかになった。入国管理局への提出が必要な教育データや証書を全てブロックチェーンで管理する。
ソニーと富士通、ブロックチェーンで試験データを管理するシステムを共同開発
世界的企業であるソニーと富士通は合同でブロックチェーン技術を活用して日本語能力試験のデータを管理するシステムを構築し、2月末から1ヶ月間の試用期間を経た後、4月から本格実装を計画していることが朝日新聞の報道で明らかになった。
このシステムは、教育データや日本への入国を申請する際に必要な重要書類を暗号化されたブロックチェーン・データベースで保管し、全てのデータや証書はブロックチェーン上で発行される。
分散化されたデータベースで情報を保管することで、書類の改ざんを複雑化を実現、そうして日本での住民権を不正に得ようとする移住者を防ぐことを目的としている。
2月末から1ヶ月の間、東京などに拠点を持つヒューマンアカデミーで試用された後、2019年度が開始する4月からの本格導入を計画しているという。
入国書類の偽造防ぐ必要性
海外から日本への移住をする際、日本語能力試験の合格や一定の期間、日本語を学ぶ必要がある。日本政府から認定された海外機関は、移住を望む学生が必要な教育を受けた事を証明する証書を入国管理局に提出しなければならない。
しかしこのような教育データや書類を改ざんする動きが近年問題となっており、昨年もベトナムで日本移住に必要とされる書類の偽造する地元ブローカーが発見されている。
そこで、大手IT企業の富士通とソニーの子会社であるソニー・グローバルエデュケーションが合同で入国に必要な教育書類の不正を探知するシステムを合同で開発、富士通のオンライン学習システムとソニーのブロックチェーン技術を組み合わせることで実現化した。
ソニー・グローバルエデュケーションは昨年8月、多数の教育機関から学習データや成績表などの一元的な管理を可能にするブロックチェーンシステムを構築しており、今回はそのシステムの導入例となった。
なお、ソニーのブロックチェーンは米IBM社やLinux Foundationが携わっているHyperledger上で実装されている。
日本を代表するソニーや富士通もブロックチェーン技術を活用している。
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