はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨Augur(オーガ)とは/特徴や将来性を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

公式サイト 公式サイトリンク
公開日 2016/03/14
通貨単位 REP
最大供給量 11000000 REP
時価総額 約220億円(2017/11/13現在)
目次
  1. Augurとは?
  2. Augur特徴
  3. 保険業界への革命
  4. 取扱取引所

Augurとは?

Augurの意味は【占い師】,通貨単位の【REP】はReputation(評判)から取られています。

イーサリアムのスマートコントラクト(過去のすべての取引履歴などを公開・記録する技術)を利用した【分散型未来予想】で仲介者のいない未来予想市場という意味で予測市場における群衆の知恵(Wisdom of the Crowd)という特性を生かすために開発されたプラットフォームです。仲介者が存在しない公平な予想市場を作ろうとしています。

群衆の知恵(Wisdom of the Crowd)とは2004年にジェームズ・スロウィッキーが著書にて提唱された概念です。スロウィッキー氏は著書の中で、ある命題に対し専門家でない不特定多数による多数決の方が、専門家1人による判断に勝ることを統計的に説明しました。

Augur特徴

  • 誰でも自由に予測の対象となるイベントを提案して予測市場をつくり、ネットワーク上に載せることができること
  • 誰でもイベントの予測に参加できること
  • イベントの結果がどうなったかについて報告してくれる人達に手数料を支払うことで、予測が正しかったかどうかの正確な判断が行われるように設計されていること

以上の3つが特徴としてあげられます。

分散型未来予想

現在の予測市場は中央集権型の仕組みで胴元が儲けるような仕組みになっていましたが、Augurは非中央集権型によって胴元が存在しない透明度の高い予測市場を世界中の人々に提供することを目標としています。

多くの人々がお互いの知識に影響されることなく、個別にそれぞれのデータを出し、その個別データを匿名で集計することで、全体として知恵が得られると考える仕組みです。

オープンソースの未来予測市場のプラットフォームにユーザーが参加し、未来を予測して、その予測が正しければビットコインやイーサーで報酬をもらえ、予測の結果を報告することで、REPという通貨により手数料をもらえる仕組みです。

例として現在の予想市場はカジノやスポーツ競技で賭けるブックメーカーなどで、仲介業者を挟んで設定から配当まで決められている状態で一部では不正があったり公平ではないシステムが現状です。

それをAugurは仲介者が存在しない、ユーザー間だけの取引で設定から配当まで自動でしてくれるシステムを目指しています。日本の言葉で【三人寄れば文殊の知恵】という言葉がありますが、1人で予想を立てるよりも多人数で予想を立てる方が正確さが上がると同じ理論を使ったシステムになっています。

レポーターの存在

Augurにはレポーターと呼ばれる人たちが存在していて、レポーター事実を認定する役割を担います。レポーターはデポジットを積んで認定作業を行い、正しい事実を認定すれば報酬がもらえ、間違った事実を認定すればデポジットが没収される仕組みです。

正しい事実を認定すれば報酬がもらえるので、不正は起こりにくいといえ、仕組み的にもたくさんのレポーターがおり、半数以上のレポーターと結託しない限り不正は起こせないようになっています。

保険業界への革命

Augurは保険業界に革命を起こすとゆわれ注目を置かれています。

ブロックチェーンシステムが、金融業界のシステムを作り替えようとしているようにAugurが保険業界のビジネスモデルを再構築してしまう可能性があります。

現在の保険は、大半が以下のようになっています。

  • 一定の周期で保険料を払い続けることで保険のシステム参加する
  • 決められた期間内に病気にならなかった場合は保険料は返らない
  • 病気などにかかった際に、医者などが結果の判断を行う
  • 結果が正しいと保険会社に判断されれば保険金が支払われる

Augurの場合は

  • 自らが近く病気にかかると予想し、掛け金を払い参加し続ける
  • イベントの期間内に健康であれば賭け金は没収される
  • 病気にかかった際に、医者などが結果の判断を行う
  • 医者をレポーターとし、結果が正しいと判断されれば、配当金が支払われる

以上のように現在の保険システムとAugurの未来予想とは共通点が多く、保険業界の技術とAugurのシステムが非常に酷似して、今のような保険会社のシステムは必要なくなり、全てがスマートコントラスト上で完結してしまいます。

もしこのシステムが確立すればAugur自体が社会インフラになる可能性が非常に高いのですが、これを導入するには各国の法律の問題が出てくるので、Augurへの投資は、他の仮想通貨への投資と同じようにリスク管理を徹底して行うことが肝要です。

取扱取引所

取引所 解説
Poloniex

Poloniex

世界最大級の仮想通貨取引所。60種類以上のアルトコインの取扱いがある。 国内に在住しながらアルトコインの取引を行いたいのであれば、口座開設しておきたい取引所。
BITTREX

BITTREX

取扱いアルトコインはPoloniexを超える190種類以上。ICOを迎え上場した新しいアルトコインや、無名のアルトコインなどを積極的に取扱う。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧