はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

マスク氏のツイッター社買収完了 米トランプ前大統領ツイッター復帰の可能性も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マスク氏のツイッター買収成立

米国の著名投資家であるイーロン・マスク氏は27日、SNS大手ツイッター(Twitter)社の買収を完了した。

マスク氏はツイッター社の敵対的買収を今年10月末に完了する見込み。ユーモアを兼ねて、シンクを持ちながらTwitter本社へと入る(sink in)動画を投稿した。

また当初の計画通り、これまで公開されてきた株式の非上場化も決行される。ツイッター社の公開株式は11月初旬までに、ニューヨーク証券取引所(NYSE)など関連市場で上場廃止扱いとなる。

ツイッターのBio欄を「Chief Twit」に変更したマスク氏は、さっそくTwitter経営陣の人事に着手し、Parag Agrawal CEO(最高経営責任者)やNed Segal CFO(最高財務責任者)、そしてVijaya Gadde CLO(最高法務責任者)の解任を命じた。

これに際して、マスク氏は以下のようにツイッターで声明を発表した。

私がツイッターを買収した理由は、人類の未来にとって、決して暴力に訴えることなく、健全な形で様々な信条を討論できるデジタルかつ共通の広場(タウン・スクエア)を持つことが重要だと考えたからだ。

現状のSNSは拡散力の高さゆえに、極右と極左のエコーチェンバー(自分と類似した思想が集まり増幅する場所)に分裂し、さらなる憎悪を生み、社会を分裂させかねないという大きな危険性がある。

また、伝統的なマスメディアも閲覧数(クリック数)を追求する過程で、このような極論を煽動し、収益をもたらすあまり対話の機会が失われていたように感じる。

このような理由で私はツイッターを買収した。お金を稼ぐ目的でもなく、愛する人類を助けるために決断した。このような目標を目指す過程で最善を尽くしたとしても失敗する可能性が非常に高いことは重々認識しており、だからこそ謙虚に行っているつもりだ。

しかし、誰でも自由に参加できるツイッター上だとしても、”どんな発言をしても罰せられない”ような地獄絵図にするわけにはいかない。

各国の法律を遵守することに加え、我々のプラットフォームはすべての人を温かく迎え入れ、好みに応じて好きな体験を選択できるようでなければならない。

関連:物議を醸す、イーロン・マスクの仮想通貨関連ツイートまとめ

トランプ氏、ツイッター復帰か

言論の自由を重視するマスク氏による買収成立により、2021年1月にツイッターアカウントを凍結された米ドナルド・トランプ前大統領が、ツイッター運用で復帰できる可能性が浮上している。

トランプ氏は2021年1月6日、米大統領選挙の結果に不服を感じたデモ集団が過激化して米議会に突入した「米連邦議会襲撃事件」を扇動したという理由で、ツイッターのアカウントを凍結(事実上の永久追放)されていた。

1月6日事件は現在も、米議会の諮問委員会で議論が続くなど、未だに米国で物議を醸すセンシティブな題目となっている。

当時のツイッター社CEOだったジャック・ドーシー氏は「健全な会話(発言の自由)の促進に最終的に失敗した。結果として誇れることではないが、やむを得ない決断を迫られた」と説明していた。

Twitter上での様々な発言で世論を二分したトランプ氏だったが、ツイッター上での同氏の追放は、言論の自由に関する議論を呼んだ。

Twitter社のアカウント凍結に続き、フェイスブックやユーチューブなど大手SNS各社も相次いでトランプ大統領のコンテンツを非公開にする動きが発生。大手テック系企業による言論の規制が行われたとして、米保守派の支持層からは批判が強まっていた。

その後、トランプ氏自身でSNSプラットフォーム「TruthSocial」を設立したり、保守派向けのSNSプラットフォーム「Parlor」などがローンチされた。ツイッターに代わる代替的なSNSプラットフォームを目指したが、アマゾンウェブサービスからサービスの非対応が実施されるなど、一部の支持層を除き、マスアダプションに達したとは言い難い。

関連: TwitterのドーシーCEO、トランプ大統領のアカウント凍結騒動に言及

仮にアカウントの凍結が解除された場合、トランプ氏は代替手段として活用する「Truthプラットフォーム」における投稿をツイッターにも掲載する方針を表明している。

バイナンスもマスク氏の買収を支持

なお、買収には大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスなども出資する形で参加する。バイナンスのCEOであるチャンポン・ジャオ(CZ)CEOは、以下のようにコメントした。

イーロンのツイッターに対する新たなビジョンの実現を支援することができ、大変嬉しく思う。

仮想通貨とブロックチェーン技術の利用と普及を促すため、我々はソーシャルメディアとWeb3を結ぶ役割を担っていきたい。

関連:バイナンス、マスク氏のツイッター社買収支援は変わらず

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12:04
イスラエルのイランへの軍事攻撃報道で仮想通貨急落、大規模ロスカット発生
中東の軍事衝突により暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが暴落。先物市場では5.8億ドルのロスカット(強制清算)が発生した。イスラエル・イラン対立激化で投資家はリスクオフの動きを鮮明に。アルトコインの下落率がBTCを上回る展開に。
11:25
ビットコインが100万円下落、イラン核施設攻撃報道で売り優勢に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインが13日午前9時頃、イスラエルがイランの核関連施設を攻撃したとの報道を受けて一時的に急落した。ただし、ビットコインはこれまでにも地政学的緊張が高まった局面で一時的に下落した後、反発を見せる傾向があった。
10:55
ビットコイン、13万ドル到達後は供給不足で売り圧力収束か=ビットワイズCEOが見解
ビットワイズCEOがビットコイン13〜15万ドル突破後の売り圧力減少を予測。ストラテジー社会長は100万ドル到達を断言。取引所から55万BTC流出で供給逼迫が進行中。
10:15
ソラナ財務戦略企業DDC、最大7200億円の株式購入契約
仮想通貨ソラナを保有する財務戦略で知られる上場企業DeFi Development Corpが最大50億ドルの株式購入契約を締結。ソラナ継続購入と1株当たりソラナ成長加速が目的だ。
09:55
ゲーム大手ネクソン、中国のテンセントが買収を再検討
中国のテンセントは、ゲーム開発企業ネクソンと買収を含めた取引を検討していることがわかった。テンセントのゲーム事業を強化することが目的だという。
09:25
米上場トライデント・デジタル、710億円規模のXRPトレジャリー設立へ
ナスダック上場のトライデント・デジタルが5億ドル調達でXRPトレジャリー設立を発表。世界初の大規模企業XRP準備金として長期保有・ステーキング戦略を展開、2025年下半期開始予定。
07:50
アント・グループが香港でステーブルコイン免許申請へ、米DTCCも発行検討
中国アリババ系アント・グループが香港でステーブルコイン発行免許申請を計画。米金融インフラ大手DTCCも発行検討を報じられ、大手金融機関のステーブルコイン市場参入が加速。
07:25
ビットコイン100万ドル予測、ギャラクシー・デジタルのノボグラッツCEO
大手仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタルのマイク・ノボグラッツCEOもヘイズ氏やセイラー氏のようにビットコインの100万ドル到達を予測。若年層の支持拡大で金に代わって企業や政府系ファンドの採用加速が価格押し上げ要因と分析。
07:05
サークル、XRPLでステーブルコインUSDCをローンチ
サークルは、仮想通貨XRPのブロックチェーンXRPL上でステーブルコインUSDCが発行・使用できるようになったと発表。これで22種類のブロックチェーンに対応したことになる。
07:00
リップル社とSEC、長期化した裁判の和解に向け再度の共同申請
リップル社と米証券取引委員会がマンハッタン地裁に差し止め命令解除を共同申請。エスクロー預託中の1億2500万ドル罰金をSECに5000万ドル、リップル社に7500万ドル配分する和解案を提示。
06:20
トランプ大統領、仮想通貨市場枠組みの明確化に意思表明
トランプ大統領がコインベースの仮想通貨サミットで「仮想通貨大統領」と呼ばれることを光栄とし、米国の仮想通貨市場支配を目指すと再び強調。
05:50
米SEC、ドージコインなど複数のアルトコイン現物ETF判断を延期
米SECがドージコイン、ヘデラ、アバランチの現物ETF承認を延期。一方でソラナETFは修正書類提出要求により承認に向け進展。
05:40
コインベース、最大4%ビットコイン還元のクレジットカード発表
コインベースの「Coinbase One」カードがAmex提携で登場。購入額に応じて最大4%の仮想通貨ビットコインを還元。
06/12 木曜日
18:02
リミックスポイントがWeb3.0注力のため新経営体制に移行 ビットコインを追加購入
上場企業のリミックスポイントが、SBI出身の新CEO田代卓氏就任とWeb3.0強化を発表した。さらに8億8730万円でビットコイン55.68BTC追加購入、総保有額168億円超になった。
17:20
CoinTradeが『積立ステーキング』を提供
セレス関連会社提供の暗号資産取引所CoinTradeが積立ステーキングサービスを開始。仮想通貨の定期購入からステーキング、複利運用までを自動化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧