はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

JPモルガンがZcashの技術を使ったブロックチェーン決済処理ネットワークを開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

JPモルガン、イーサリアムブロックチェーンQuorumを利用し決済処理ネットワークを開始
JPモルガンCEOダイモン氏が「ビットコインは詐欺だ」と発言している一方で、ブロックチェーンは積極的に同社で利用をしています。
JPモルガン、Zcashプライバシー技術をQuorumブロックチェーンに統合
ブロックチェーン技術革新の足かせとなっていたプライバシー問題が解決されました。
9/13 ビットコイン下落の真相とは?
ビットコイン下落の真相。米銀行JPモルガン ダイモン氏の発言

9月12日にビットコイン価格を30万円まで下げた、米大手銀行JPモルガンCEO ダイモン氏の発言「ビットコインは詐欺」は記憶に新しいかもしれません。

今回はそんなJPモルガンがイーサリアムブロックチェーンQuorumを利用した決済処理ネットワークプラットフォームのローンチ、そしてZcashを利用したプライバシー技術がQuorumブロックチェーンに統合のニュースです。

ブロックチェーン技術を使用した新しい決済処理ネットワークを開始

J.P. Morgan Chase&Coは、ロッキード・バンク・オブ・カナダとオーストラリアとニュージーランド・バンキング・グループとの提携により、ブロックチェーン技術を使用した新しい決済処理ネットワークを開始したと発表しました。

インターネット上のコンピュータネットワークによって維持されるトランザクションの共有元帳であるブロックチェーンは、ビットコインを支える技術です。

JPモルガンCEO ダイモン氏によると、インターネットバンク情報ネットワークはより少ないステップ、より迅速で安全なセキュリティをサービス利用者に届けることを可能にすると述べました。

9月に「ビットコインは詐欺だ」と発言し、大きく仮想通貨市場に影響を与えたダイモン氏はビットコインなどの仮想通貨は反対していますが、ダイモン氏を含めた他の銀行役員はこの技術を賞賛しています。

JPモルガンと競合他社の多くは、証券決済、ローン取引、国際貨幣移動などのプロセスのコストを簡素化し、削減するために、技術に何百万ドルも投資してきました。

その結果、JPモルガン Treasury Servicesのグローバル決済や外貨の責任者であるEmma Loftusは以下のように述べています。

「ブロックチェーンの機能により、グローバルな銀行間で重要な情報をどのように調達し、交換できるかを再考することができました」

このネットワークには、JPモルガンによって開発されたブロックチェーン技術であるQuorum(EthereumのスタートアップEthLabと提携して開発)が搭載されており、他の銀行も今後数ヶ月以内に参加する見通しです。

JPモルガン、Zcashプライバシー技術をQuorumブロックチェーンに統合される

プライバシーに焦点を当てたパブリックブロックチェーンzcashの開発会社は、ゼロ知識セキュリティレイヤー(ZSL)をQuorumブロックチェーンに統合したことを発表しました。

Zcashについて詳しくはこちら↓

仮想通貨 Zcash(ジーキャッシュ)とは?
Zcashとは「ゼロ知識証明」を利用した匿名性の高い取引通貨であり、第2のビットコインと言われてる仮想通貨。この記事ではZcashの特徴などを紹介。

JPモルガンは2017年5月にZcash Company(zcashのオープンソース開発を管理する会社)と提携し、Microsoftからの支援を得るなど過去数年間を通して企業のブロックチェーンの研究と概念の証明に多額の投資をしてきました。

そして今回ブロックチェ-ンのより大きな発展を妨げていたプライバシーの問題を初めて解決できる形になります。

Zcashのプライバシー技術により、トランザクションに関するすべての識別可能な情報(ユーザーの公開鍵と取引金額を含む)が保護されさらにプライバシー強化がされます。

J.P. Morgan Is Launching a Payments Network Using Blockchain

Oct 16,2017 by Fortune

参考記事はこちらから

JPMorgan Integrates Zcash Privacy Tech Into Quorum Blockchain

Oct 17, 2017 by Michael del Castilloh

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

ビットコインをめぐるウォール・ストリートの大分裂
ウォール・ストリートでビットコイン等の仮想通貨に関する意見が対立しています。賛成派は新たなプラットホームの研究を進め、反対派は「いい結果には終わらない」と発言しています。
世界銀行総裁はビットコイン否定派か? 
JPモルガンCEOを始め、ビットコインに対して将来性がないという意見をもつ要人は多数存在します。世界銀行総裁のキム氏はJPモルガンCEO同様に否定派の一人なのかもしれません。

JPモルガンCEOダイモン氏の「ビットコインは詐欺だ」発言からもわかるようにJPモルガン氏は仮想通貨は一時のバブルだと考えています。

しかし一方でJPモルガンはブロックチェーンに対しては積極的に投資をし、さらなる技術革新をもたらしています。

JPモルガンCEOを始め、ビットコインに対して将来性がないという意見をもつ要人は多数存在していますが、ブロックチェーン技術に関する否定はほとんどされていません。

そのように考えると、ブロックチェーンに関しては今後さらに多くの企業が注目することは間違いなのではないでしょうか。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/02 土曜日
13:30
OpenAI、1.2兆円を資金調達完了 汎用人工知能に関する協議も
OpenAIが新たに1.2兆円の資金調達を完了。経常収益が急成長する中、汎用人工知能(AGI)達成後のマイクロソフトとの技術利用権について協議を進めていると伝えられる。
12:00
ジーニアス法成立、サークル株に対する影響と今後の展望は
ステーブルコインUSDCの発行元サークルが米国で上場し、株価は急騰後に一時300ドル近くまで上昇。GENIUS法案の追い風もあり注目を集めたが、その後は調整局面へ。本記事では株価動向、成長の可能性、リスク、そしてUSDCの仕組みやDeFiでの活用方法を総合的に解説する。
11:15
米シャープリンク、約1.5万イーサリアム追加購入
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンクが7時間で14933ETH購入。6月以降46万4000ETH蓄積し未実現利益2億ドル以上を記録。
10:30
DeFi教育基金が米上院に提案、クラリティ法案の4つの原則とは?
仮想通貨業界団体DeFi教育基金が、米上院の「責任ある金融イノベーション法」に4つの重要原則を提案した。分散型金融と従来型仲介業者の区別などを求めている。
09:50
メタプラネット、最大5550億円相当の優先株発行を検討へ
メタプラネットは仮想通貨ビットコインの追加取得のために、発行可能株式総数の増加や永久優先株式の発行を臨時株主総会に付議することを決議。永久優先株式の発行額は最大5550億円である。
08:43
ビットコイン一時11万3000ドル割れ、トランプ新関税発表などで仮想通貨市場に売り圧力=CNBC
トランプ大統領の関税発表などを受けビットコインが3%下落し一時11万3000ドルを下回った。イーサリアムやXRP、ソラナなども下落。専門家は健全な調整と分析。
07:15
ベッセント財務長官、「仮想通貨黄金時代」宣言 
ベッセント財務長官が仮想通貨黄金時代の到来を宣言。トランプ政権が168ページの包括的報告書を公開し、ビットコイン戦略的準備金やDeFi規制緩和を明記。
06:45
英金融当局、10月から仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を解禁
英金融行為監督機構が2021年から禁止していた仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を10月8日に解禁。FCA承認取引所での取引が条件、デリバティブ禁止は継続。
06:25
米SECの仮想通貨タスクフォース、全米10都市で巡回ラウンドテーブル開催へ
米SECのヘスター・パース委員率いる仮想通貨タスクフォースが8月から12月にかけて全米10都市を巡回。従業員10人以下の小規模仮想通貨プロジェクトとの対話を重視。
06:00
ストラテジーの「iPhoneモーメント」か、アナリストが目標株価を大幅引き上げ
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーの第2四半期決算を受け、ベンチマークとキャンター・フィッツジェラルドが目標株価を上方修正。新優先株STRCを「iPhoneモーメント」と評価し長期成長を予想。
08/01 金曜日
17:45
予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望
仮想通貨市場の未来について、現在もポリマーケットなどで予測が活発に行われている。本記事では、2024年に精度で注目を集めた予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望をまとめた。
16:30
韓国Four Pillars、Circle・a16z・S&P参加のTACにアジア初のリサーチ企業として加盟
韓国のFour Pillarsがアジアのリサーチ企業として初めてTACに参加。Circle、a16z、S&P Globalなど大手機関と共にトークン化資産の発展に貢献。仮想通貨市場の国際協力体制が強化。
13:45
9割の北米大企業CFOが仮想通貨利用を想定=デロイトQ2調査
デロイトの最新調査により、北米大企業の最高財務責任者の99%が、長期的に仮想通貨の業務活用を想定していることが明らかになった。投資や決済での利用をはじめ、サプライチェーン管理での利用が高く評価され、2年以内の導入に意欲を見せる企業も多い。
13:00
新構想「リーン・イーサリアム」とは? 今後10年の開発目標=ETH財団
イーサリアム財団リサーチャーが、今後10年の開発構想「リーン・イーサリアム」を発表した。特にトランザクション処理能力について野心的な目標を掲げている。
12:15
初心者・女性・大口が選ぶ|仮想通貨取引所のクチコミ人気ランキング
ユーザー基盤の大きい、ビットバンク・ビットフライヤー・GMOコイン・コインチェックのクチコミ500件を分析。初心者や上級者別に、おすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所を比較しました。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧