はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ネム(NEM)カタパルト移行で最新FAQ 新通貨の入手方法・仮想通貨XEMとの共存性など

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NEMカタパルトのFAQ
仮想通貨NEMの「Catapultマイグレーション委員会」は、Catapultローンチに関する疑問に答える最新FAQを公開した。Catapultの通貨入手方法やXEMとの共存性、取引所の対応などを詳しく説明した。
           

NEMカタパルトのFAQ

仮想通貨NEMの「Catapultマイグレーション委員会」は、Catapultローンチに関する疑問に答えるコミュニティ向けのFAQ質問回答ページのリリースをした。この委員会は、NEM財団・ネムスタジオ・ネムベンチャーズ・テックビューロ株式会社により構成されている。

FAQは現在英語版のみの公開、本記事では新たなCatapult通貨の入手方法、取引所への上場計画などの重要点を紹介する。

XEMとCatapultトークンの関して

Catapultチェーン稼働後の既存NEMブロックチェーンの状況について、「新たなブロックチェーンと新トークンはCatapultとして誕生するが、既存のNEMブロックチェーンN1S1は継続して稼働する」と説明した。

XEMの必要性に関する内容では、Catapultとは全く別ものとなるため、XEM通貨が使われなくなることはないとした。

Catapultのネットワークでは、いわゆる「ハードフォーク」などの方法ではなく、新たなコードによる「新ネットワーク」として実行すると説明した。

Catapultの入手方法に関して

Catapultの新通貨をもらうためには、ユーザーはCatapultローンチ前にアカウントを「オプトイン」にする必要がある。つまり参加する意思を表明する必要があるということだ(※自動付与ではない)。「オプトイン」の実行は、ユーザーが手動で行う必要がある。

Catapultの通貨は、いわゆる「エアドロップ」には該当せず、XEM保有者がCatapultネットワークに参加することでCatapultの通貨を入手できると説明する。XEMと同じ発行上限が設定され、90億枚となるという。

また、トークンスワップではないため、既存のXEMがなくなることもない。ローンチ時点の特定タイミングで行われる「スナップショット」を基準にXEMの保有量を記録、保有数に応じて1:1の比率でCatapultを分配する。(「スナップショット」は継続的ではなく、一回に限る。)

具体的なスナップショット日程は未定であるという。

取引所上場の予定に関して

Catapultの通貨は、XEMと異なる銘柄であるため、新規上場する形式となる。よって、規制下におかれる取引所がCatapultネットワークや新通貨をどのように取り扱うかも重要ポイントだ。

これらを理由として、Catapultの誕生によってXMEエコシステムに与える影響も懸念に関する質問も見られた。

この質問に対しCatapultマイグレーション委員会は、「市場経済とセンチメントが不確定であり複数の要因が左右するため、XEM所有者はCatapultへの参加を自由に決めることができる。」と回答。すでに、多くの取引所にアプローチを行なっている旨も明らかにした。

また、カタパルトの通貨を取得する「オプトイン」については、取引所がユーザーの代わりにを行うことはないとしており、ユーザー側が自ら行う必要があるという。これについては、取引所が「オプトイン」の機能をエンドユーザーに提供する可能性はあるとした。

さらに、Catapultに対応(マイグレーション)するかは各取引所の判断に委ねられるが、ネットワーク上などのトラブルを回避するためにマイグレーションを行う可能性は高いと考えているとした。

XEMの上場継続について

Catapultの通貨が上場する代わりに、既存のXEMが上場廃止になる可能性を懸念した質問では、「出来高が大幅に減少しない限り、取引所はXEMを上場廃止にする理由がないと考えている」と説明。

XEMとCatapultの通貨が上場している場合、異なる通貨として取引することは可能だとした。

どの取引所が新通貨に対応するか

新通貨への対応取引所について答えたマイグレーション委員会は、取引所コンタクトプログラムを設けており、取引所側と積極的に上場案件について話しているとした。

なお、「オプトイン」が開始しても、XEMの取引は継続できるかについては、可能であるとの回答を行なっている。

流動性クライシスが起きる可能性

流動性が減少する可能性についての質問については、NEM財団は価格などの投資事項には一切関与しないとの姿勢を明確にした。

XEMとカタパルトの価格について

「Catapultの通貨を入手すればXEMを売却し、より多くのCatapultの通貨を買うことになり、売り圧を受けるXEMのスーパーノードはより多くのXEMを売却する悪循環は起こり得るか」との疑問ついて、以下のように回答している。

スーパーノードについては、この後詳細を発表する。

スナップショットの発表に対する市場反響は多少あるが、スーパーノードプログラムとノードの保証でNEMブロックチェーンを運営するインセンティブも設ける予定だ。

また、既存のNEMブロックチェーンの運転を確保するため、オープンソースとコミュニティに関連する計画をリリースする予定があるという。

Catapult通貨の価格はXEMにペッグするのか

カタパルトの通貨の価格決定プロセスについて、ペッグという仕組みは採用せず、一つの通貨として市場の需要によって決まると説明した。

課税について

課税問題について、マイグレーション委員会は、「税務当局ではないため、コメントすることは不可能だが、価値を移せば課税対象にはなり得る。」と回答。

なお、Catapultをローンチすること自体は課税対象にはならないが、「オプトイン」や「売却」によって、税金が発生する可能性があると説明、地域や管轄によって制度が異なるため、一概に言えないとした。

参考:Catapult Migration FAQ

CoinPostの注目記事

NEM移行対策グループ、新通貨「Catapultトークン」のアプローチ法など重要提案
NEM財団やテックビューロ社などで構成されたCatapultマイグレーショングループは、Catapultローンチの告知を発表した。ローンチ方法は新チェーンへのオプトインとなり、新通貨「Catapultトークン」が作成される。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/21 水曜日
12:30
ビットコイン10万ドル台で再注目、投資魅力が金に接近か=アナリスト
ビットコイン価格が10万ドルを突破し、金価格が調整する中、投資資金の流れに変化が。フィデリティやゴールドマン・サックスなど大手金融機関の分析から、金とビットコインの関係性と今後の見通しを解説。
11:35
「NFTの多くは有価証券ではない」米SECパース委員が見解
米SEC委員のパース氏がNFTの証券性を否定する見解を示した。クリエイターロイヤリティを伴うNFTも証券に該当せず、ミームコインや多くの仮想通貨も除外対象と意見している。
11:00
アバランチ、140億円規模の新ブロックチェーン環境「Fusion」リリース
仮想通貨アバランチが1億ドル規模の新エコシステム「Fusion」を発表した。モジュール型の2層アーキテクチャで、成果主導型の実用的ブロックチェーンネットワーク構築を可能にする。
10:35
元大統領候補のStrive社、75000BTC取得計画 Mt.Gox債権から
元大統領候補のラマスワミ氏の資産運用会社Striveが、破産した仮想通貨取引所Mt.Goxの7万5000ビットコイン債権を割引価格で取得する計画を発表。10月までの債権者返済に先立ち株主承認を目指す。
10:25
ジャスティン・サン、トランプ米大統領との晩餐会参加へ
仮想通貨トロンの創設者ジャスティン・サン氏は、トランプ米大統領との晩餐会に参加することを公表。晩餐会参加希望者の中で、トランプコインの最大保有者だと説明した。
09:30
株価50%急騰、米上場DigiAsia 純利益の半分をビットコイン購入へ
ナスダック上場フィンテック企業DigiAsia Corpが純利益の最大50%をビットコイン購入に充当する戦略を発表。最大1億ドルを調達しBTC準備金を確立、長期保有と収益創出を目指す。
08:35
ビットコイン、過熱なき上昇か オンチェーン分析が裏付ける=アナリスト
Avocado_onchainとSwissblockの最新分析によれば、ビットコインの現在の反発上昇は過去と異なり過熱することなく進行中。ビットコインファンダメンタルインデックスも弱気ダイバージェンスの兆候なく、オンチェーン指標が市場の健全性を示しているようだ。
08:00
イーサリアム過熱状態、2500ドルで調整局面入りか アナリスト分析
Cryptoquantの登録アナリストがイーサリアムが2500ドル付近で過熱状態と指摘。一方でバイナンスからのアルトコイン流出は蓄積の兆候に。
07:25
ロビンフッド、米SECにRWAトークン化の規制案提出
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、RWAトークン化の規制に関する提案書を米SECに提出。将来的に、トークン化したRWAの取引所を運営する計画があるようだ。
07:10
XRP・ドージコインETFの判断延期継続 米SEC、承認は早くても夏ごろか
米証券取引委員会がXRPとドージコインのETF申請について判断を延期し、パブリックコメントを募集。BitwiseのイーサリアムETFステーキング機能審査も先送りに。
06:55
トランプ退任前にビットコイン価格5倍上昇を予測=大手銀アナリスト
大手銀アナリストは政府機関がマイクロストラテジー株を通じてビットコイン保有を増加させていると指摘。この傾向がトランプ大統領退任前のビットコイン50万ドル予測を裏付けると主張。
06:05
ビットコイン保有量でサトシに迫る世界2位 ブラックロックETF
ブラックロックがビットコイン保有量でサトシ・ナカモトに次ぐ世界第2位に浮上。米国ビットコインETFの急速な資産集積でバイナンスを上回り、テキサス州でもビットコイン準備金法案が進展中。
05:40
CMEのXRP先物、27億円の初日取引高でソラナ超え 
米CMEグループが仮想通貨XRPの先物取引を開始し、初日に1900万ドルの取引高を記録。ビットコイン、イーサリアム、ソラナに続く4番目の仮想通貨先物として注目される。
05/20 火曜日
18:39
イーサリアム将来価格2025展望 | ETF・機関投資家・開発動向の注目点
【2025年5月最新】イーサリアム(ETH)の将来価格と成長可能性を徹底分析。ペクトラ後の価格回復、ブラックロックのステーキングETF申請、機関投資家の700億円購入など最新動向を解説。
14:45
「サトシ」か「ビット」か? ビットコイン価格高騰で基本単位論争が再燃
ビットコインの価格高騰に伴い、コミュニティではその基本単位「サトシ」変更の議論が白熱している。サトシを廃止すべきというビットコイン改善提案177にジャック・ドーシー氏が支持を表明する一方で、反対意見も多く論じられている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧